映画「遺産相続」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
遺産相続の紹介：1990年日本映画。下町のマネキンこうじょうの社長が渓流釣りで転落死したことから巻き起こる遺産相続の話です。会社を大きくした妾には権利がないため、別居中の本妻と弁護士を交え何十億円の遺産の争奪戦が始まるという人情ドラマです。
監督：降旗康男 出演者：佐久間良子（庄司喜久恵）、宮崎萬純（藤島里実）、野々村真（勅使瓦英俊）、清水美沙（藤島美香）、尾美としのり（藤島和仁）、竜雷太（藤島元春）、風間杜夫（安西浩一）、小川真由美（藤島静子）、美加里（鳥井和子）、佐藤B作（鳥井忠）、宮下順子（勅使瓦綾）、東野幸治（山内弘一）、今田耕司（米田達也）ほか
この解説記事には映画「遺産相続」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
勅使瓦英俊は山内弘一や米田達也と仕事もろくにせずいつも遊んでいました。女好きの勅使瓦はいつも女の子に声をかけていました。そんな時勅使瓦の母の綾が下町のマネキン工場で仕事をするように英俊に言い聞かせ、英俊は向かいました。工場に着くと従業員と思しき男性に声をかけましたがこの男性こそ社長の藤島元春でした。勅使瓦は社長の元春から総務課長を任命され娘の里美に会社を案内させました。勅使瓦は里美に一目ぼれしました。翌日の出勤日に勅使瓦は早くもズル休みをしようとしましたが元春に説得され出勤しました。会社では専務の庄司喜久恵が息子の和仁と妻の美香の新居の事で早くも傲慢ぶりを発揮し二人を困らせていました。
夜取引先との接待があり勅使瓦も参加しました。接待は喜久恵が仕切っていました。勅使瓦も調子のいい男なので喜久恵と同じように接待しました。息子の和仁だけこのやり方が気に入らず勅使瓦につっかかりました。その時別の席でライバル会社の社長が飲んでいました。喜久恵に対し妾の分際で会社を乗っ取り、接待づくめでうちの客と取ったと言いがかりをつけ喜久恵と口論になりました。喜久恵がその社長をぎゃふんと言わしましたが、喜久恵はこのことで飲み過ぎて勅使瓦によって自宅に連れ帰られました。この時勅使瓦が知ったのは、元春はマネキンを作る技師で女好きでした。そして喜久恵と知り合い独立し、会社は喜久恵の力で大きくなったのでした。喜久恵は元春と籍を入れたいものの、本妻が離婚してくれないのでいつまでも内縁関係でした。喜久恵の実の子供の里美と和仁は元春に養子縁組をしてもらっていました。元春は勅使瓦を連れて渓流釣りに行きました。大物が連れ慌てる勅使瓦を元春が助けようとした時誤って崖から転落して死亡しました。
泣き崩れる喜久恵でした。そして葬儀の前日、本妻の静子がやって来ました。その後弁護士の安西がやって来ました。遺産相続の話でした。相続の権利は本妻の静子が半分、残りの半分を実の子供の島井和子と養子になっている和仁と里美の３人で分けることで喜久恵には相続の権利がありませんでした。怒る喜久恵に安西は法律だからどうすることもできないと言い、遺産分割会議を権利のあるメンバーで行いました。資産の多くは会社の株でした。喜久恵には以前４千株与えられていました。億単位の相続額に喜久恵の子供たちは我を忘れ安西のいうがまま書類にハンコを押しました。しかし相続税を現金で払わないと行けない為会社を売却することも了承してしまいました。これを聞いた喜久恵は怒り、勅使瓦と対策を練りました。そして葬儀の日は本妻や安西も来ていました。そこに勅使瓦の母親の綾がやって来て棺桶の前で泣き崩れました。綾は元春の愛人だったのです。そして勅使瓦は元春の隠し子だったのです。これで遺産分割は振り出しに戻りました。
喜久恵は娘の里美と結婚して会社を継がせると勅使瓦を手懐けました。そして遺産分割会議に出席した勅使瓦はわざと自分の名前を間違えて書き、種類を無効にしました。勅使瓦がサインをしない限り遺産分割が完了しないことで、遺産をあてにしていた本妻の娘の和子の夫の忠は父親から離婚を命ぜられました。和仁の妻の美香はチェーンソーでマネキンを切り刻みました。喜久恵も荒れ果てました。里美には妻のいる男性の愛人がいました。里美は諦めて勅使瓦と一緒になることを決めました。そして迎えた結婚式披露宴です。山内弘一や米田達也もやって来ました。舞い上がる勅使瓦ですが、そのころ里美は男性をあきらめきれず結婚式の会場を抜け出しました。これによって結婚式は中止になりました。安西は喜久恵に対し、本妻の静子が遺産を喜久恵にも分け与えると言っていると告げました。その時元春と喜久恵と子供たちのスクリーンショットが会場に流れました。それを見た喜久恵は涙ぐみ会社を売ってやめると言い出しました。和仁も美香も泣いていました。勅使瓦は貰うもの貰って遊ぼうと言いました。里美は一人で男の元へ歩いていました。
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