映画「サマーフィルムにのって」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
サマーフィルムにのっての紹介：2020年日本映画。文化祭の映画上映作品がライバルの花鈴の恋愛映画に決まったハダシは、自分の大好きな時代劇映画を文化祭でゲリラ上映しようと考えます。そんな時、目の前に凛太郎というイケメンが現れます。ハダシは凛太郎を主役にし撮影を始めたのですが…。女子高生に時代劇というアンマッチな組み合わせをテーマにした、青春ロマンス作品です。
監督：松本壮史 出演者：伊藤万理華（ハダシ）、金子大地（凛太郎）、河合優実（ビート板）、祷キララ（ブルーハワイ）、小日向星一（駒田）、池田永吉（増山）、篠田諒（小栗）、 甲田まひる（花鈴）、板橋駿谷（ダディボーイ）ほか
この解説記事には映画「サマーフィルムにのって」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画部に所属する女子高生ハダシ（伊藤万理華）は、文化祭で上映される映画をライバルの花鈴（甲田まひる）に奪われてしまいます。花鈴が監督する、撮影中の『好きってしかいえないじゃん』という恋愛映画のビデオを見ながら部室を飛び出してしまいます。
そして天文部のビート板（河合優実）を連れて廃車のアジトに向かいます。ここにはハダシの大好きな座頭市を始め、沢山の時代劇のポスターとビデオがあります。そこへ剣道部のブルーハワイ（祷キララ）がやってきます。彼女もまた時代劇好きの女子でした。ハダシは自分の台本『武士の青春』の映画を撮ろうと言い、二人が納得します。ハダシは「でも主役の猪太郎役が見つからないの」と言います。
二人と別れたハダシはいつものように映画館に行き、時代劇を見ます。ガラガラの客席にイケメンの男子が入って来ました。映画が終わり余韻を楽しむハダシは、さっきの男子が感動して泣いているのを見ます。顔を見たハダシは、思わず「猪太郎」と呼んでしまいます。男子は「あ！ハダシ監督」と叫んで映画館を走って出て行きました。
逃げる男子をハダシが追いかけます。追い詰められた男子は橋から川に飛び降りてしまいます。するとハダシも橋から飛び降り二人はずぶぬれになります。ハダシのアジトで服を乾かす二人。ハダシが「10代の時代劇を取りたい」と言って『武士の青春』の台本を渡し、「主役の猪太郎をやってくれ」と頼みます。男子は凛太郎（金子大地）という名で、「絶対やりません」と断ります。
そこでハダシは、翌朝天文部に凛太郎を縛り付け監禁し、ビート板に監視させます。そしてブルーハワイも呼び、「猪太郎役の凛太郎君」と紹介します。相変わらず「やりません」と言う凛太郎でしたが、ハダシの強引さに負けて、やることになってしまいます。しかし、文化祭の費用が出るのは花鈴の映画のみです。
そこでハダシは凛太郎とビート板を呼び、3人で引っ越しのアルバイトを始めます。お金が貯まると、映画撮影のメンバーを集めます。猪太郎のライバル剣士にダディーボーイ、音響に駒田（小日向星一）、増山（池田永吉）の二人、照明に小栗（篠田諒）が決まりました。
そして全員に台本を見せ説明し撮影が始まります。殺陣シーンを中心に撮り、やがて海沿いで合宿撮影を始めます。そこには花鈴の撮影チームも来ていました。
凛太郎が「僕は未来から来たんだ」と告白します。「ハダシ監督の映画を見て時代劇が好きになったけど、未来では映画が無くなっている」と衝撃の事実を知らされます。未来に映画が無くなることで、すっかりやる気をなくしたハダシは落ち込みます。
夜、「撮影をやめる」と言って海に飛び出したハダシを凛太郎が追いかけます。二人はビーチで倒れ込み抱き合うように目を見つめ合います。そして凛太郎がハダシに「映画を撮りつづけてください」と説得したのです。ハダシも納得し見つめ合っていると探しに来たブルーハワイが「心配したのに、なにやってるの？」と言います。そしてブルーハワイは「実は恋愛ドラマが好きなんだ」とハダシに告白しました。
翌朝、花鈴の映画に出演する元カノ役の女子が倒れてしまいます。代役を探す花鈴にハダシがブルーハワイを勧めます。ブルーハワイは見事元カノ役を演じ、花鈴が大喜びします。このシーンを見ていたハダシがビート板に「凛太郎の事が好きだ」と言ったのでした。
恋をした裸足が「ラストを変える。決闘した二人が死なない話にした。今から撮影する」と言い出します。小栗が「今日一日じゃ無理だよ」と言うと、花鈴が「借りた恩は返すわ」と言って、花鈴の撮影メンバーも応援に来てラストの撮影が終わります。そして花鈴は「文化祭の映画二本立てで上映し勝負しよう」と言いました。
文化祭当日、凛太郎がハダシに「上映が終わったら未来に帰る」と言います。ハダシは「じゃあ文化祭一緒に回ろう」とひと時のデートを楽しみます。文化祭が始まり花鈴の映画が上映され、生徒達は感動の涙で終わります。
続いてハダシの『武士の青春』が上映されます。モノクロの画面に時代劇と言う事で、生徒達はしらけています。いよいよラストになり、ハダシがフィルムを止めステージに立ちます。「時代劇のラストはどちらかが死なないといけない。今からここでラストシーンをやります」と言って、凛太郎とダディボーイ（板橋駿谷）を呼びます。やがて撮影メンバーが揃うと、ホーキを刀に見立てもたせます。
ダディボーイが「このラストシーンはおれじゃないだろう」と言ってホーキをハダシに渡したのです。ハダシがホーキを持つと、わき役たちを次々切り捨てます。そして凛太郎と向き合ったハダシが「凛太郎、好きだよ」と言ったのです。凛太郎も「ぼくもです」と言い、二人は戦います。
そして凛太郎が「未来に帰ったら映画を撮って、未来に残す」と言います。ハダシは「じゃあライバルだ」と言って再び二人は戦いはじめます。やがてハダシが「バイバイ」と言うと、凛太郎も「さようなら」と言ったのでした。
以上、映画「サマーフィルムにのって」のあらすじと結末でした。
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