人狼ゲーム(ビーストサイド)の紹介:2014年日本映画。大人気の心理ゲーム「人狼」ゲームをテーマに、高校生達が村人と人狼に分かれ、お互いを殺し合う顛末をスリリングに描いたサバイバル・サスペンス。主人公が村人を演じていた前作とは打って変わり、今度は人狼から見た目線でゲームを展開しています。
監督:熊坂出 出演:土屋太鳳(樺山由佳)、森川葵(宗像美海)、青山美郷(萬田麗子)、藤原季節(平一也)、佐久間由衣(対馬瞳)、小野花梨(榎本亜希子)、加藤諒(小曽根正則)、國島直希(柳川祐貴)、桜田通(藤堂由紀彦)、育乃介(伊勢淳)
映画「人狼ゲーム2 ビーストサイド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「人狼ゲーム2 ビーストサイド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
人狼ゲーム(ビーストサイド)の予告編 動画
映画「人狼ゲーム2 ビーストサイド」解説
この解説記事には映画「人狼ゲーム2 ビーストサイド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
人狼ゲーム(ビーストサイド)のネタバレあらすじ:ビーストサイド
高校最後の夏休み、どこかの誰かに拉致された女子高生の樺山由佳(土屋太鳳)は、目覚めると見知らぬ部屋の中にいました。そこには、樺山由佳を含め男女10人の高校生が集められていました。
部屋の中にあるテレビモニターから、ビデオメッセージが再生され、そこに集められた高校生達は、自分達が人狼ゲームに参加させられたことを知ります。人狼ゲームとは、村人と人狼が、生き残りを懸けてお互いを殺し合うゲームです。彼ら10人中2人が人狼、残り8人は村人となります。
村人の8人の中には、預言者が1人、用心棒が1人、共有者が2人います。
預言者は毎晩1人を選び、その人が村人か人狼か占うことが出来ます。
用心棒は、毎晩1人を選び、その人を人狼から守ることが出来ます。ただし自分を守ることは出来ません。
共有者の2人はお互いに相手が村人だと分かっています。
人狼を殲滅させれば村人の勝ち。村人の数が人狼の数と同じになったら人狼の勝ちです。そして勝ったほうに1億円が支払われます。
誰がどの役になるかは、予め配られていた役柄カードに書かれており、樺山由佳がカードを確認すると「人狼」でした。そしてもう一人の人狼は「萬田麗子」とカードに書かれていました。
人狼ゲームでは、多数決による投票により人狼だと疑われたものは村人たちに殺されてしまいます。一方、人狼は投票が終わった夜間に、村人を1人殺すことができます。
人狼である樺山由佳は、自分が人狼であることを知られずに、村人を1人ずつ殺していかなければなりません。
人狼ゲーム(ビーストサイド)のネタバレあらすじ:命懸けの心理戦
その夜、1回目の投票では、柳川(國島直希)という男子生徒が自分に投票するよう立候補します。萬田麗子(青山美郷)と付き合っていた柳川は自分を使って実験してほしいと言い、投票の結果、柳川が選ばれました。そして建物から出た瞬間、柳川は血しぶきをあげて死んでいきました。
投票が終わり、人狼である樺山由佳が村人を殺す時間がやってきました。樺山由佳は包丁を手にし、小曽根正則(加藤諒)という男子生徒の命を狙いますが、村人を守る用心棒がいたため小曽根正則の部屋に入ることが出来ず、襲撃は失敗に終わります。
2日目の夜、樺山由佳は、もう一人の人狼である萬田麗子が殺されないように、萬田麗子が予言者であるとメンバー達に仄めかします。予言者とは、誰が村人であるか人狼であるかを占うことができる特殊な能力を持った村人のことです。
樺山由佳の思惑通り、自分が予言者であると言い張る萬田麗子に対し、小曽根正則は自分こそが予言者であり昨日占った結果、人狼は伊勢淳(育乃介)だと主張したため、場は混乱します。
その結果、恋人の榎本亜希子(小野花梨)が人狼だと言って陥れようとしていたことが露呈した伊勢淳が、みんなからの反感を買い、投票の結果、殺害されます。
人狼ゲーム(ビーストサイド)のネタバレあらすじ:生き残るための策略
萬田麗子が予言者を演じ切る代わりに、樺山由佳は殺しをする役を引き受けます。そして2人は榎本亜希子の部屋へ行き、彼女を殺します。
3日目。榎本亜希子の遺体を見つけた小曽根正則は、彼女に好意を寄せていたこともあり、ショックから自分に包丁を刺して倒れます。そして、自分は偽物の預言者だと言い残して息絶えます。
残るは6人、人狼2人と村人4人です。
そして、殺害された榎本亜希子の部屋に萬田麗子の髪留めが残されていたことから、萬田麗子が人狼ではないかと疑われます。萬田麗子は自分が人狼であることを自白し、生き残るための取引を持ち掛けるものの、その夜の投票により萬田麗子に決定されます。
樺山由佳は萬田麗子に「もう一人の人狼はだれか言って」と迫りますが、萬田麗子は「絶対に言わない、村人でも人狼でもいいから生き残って。そしてこのゲームを仕掛けた犯人を殺して」と涙を流して訴え、その後殺害されます。
藤堂由紀彦が預言者であることがわかり、「俺は今夜、樺山由佳をを占います。もし用心棒が生きてたら今夜は俺を守ってください。」と話します。
小曽根正則の衣服を剥ぎ取り、自ら身にまとい顔を隠した樺山由佳は、藤堂由紀彦の部屋に向かい、彼を殺害します。
人狼ゲーム(ビーストサイド)の結末:殺戮の末の勝利
4日目の朝、藤堂由紀彦の死亡により樺山由佳が人狼ではないかと疑われることになります。しかし、対馬瞳(佐久間由衣)が「私は女一人じゃ彼を殺せないと思う」と話したことで、平一也(藤原季節)が疑われることに。しかし平一也は「俺は共有者だ、榎本亜希子の相棒は俺だ」と告白。
しかし、藤堂由紀彦の手には平一也のボタンが握らされており、それが証拠となり、4日目の夜の投票により平一也は死亡します。
残るは、樺山由佳、宗像美海、対馬瞳の3人。
5日目の朝、宗像美海(森川葵)に駆け寄った樺山由佳は「私が美海を守ったの、私が用心棒だよ」と話し、対馬瞳が人狼であるように思わせます。しかしそこに対馬瞳が現れ、自分が用心棒だったと告白。
その夜。宗像美海は樺山由佳を嘘つきだと罵り人狼であると確信します。すると樺山由佳はこのゲームの参加は3回目であることを告白。でも犯人は私を解放してくれなかったと話します。そして投票の結果、選ばれたのは対馬瞳。
宗像美海は「あんたこんなゲームあと2回も続けられる?私たちじゃ無理」と対馬瞳に言い、3人はもみ合いになります。対馬瞳は首を絞められ死亡し、その後宗像美海は首から血を噴き出して死亡します。
村人たちを欺き続け、自らの手で村人を殺害していった樺山由佳は、ついに勝者となりました。ゲームに勝利した樺山由佳は、犯人を殺すことを決意し、共にゲームに参加した仲間たちの遺品を持ち、建物の外へと出て行きました。
以上、映画「人狼ゲーム(ビーストサイド)」のあらすじと結末でした。
「人狼ゲーム2 ビーストサイド」感想・レビュー
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人狼ゲームの人狼側の子たちが主役のお話でした。人狼側は自分が人狼であると知られないようにしないといけないので、その微妙に変化する心理描写がすごく良かったです。由佳も麗子も頭が良く、2人とも生き残るのかなと思いながら見ていました。まさか麗子の髪飾りが殺された子の部屋に残っていて、それが原因で麗子が亡くなるというのは想定外の展開でした。
ただのB級ホラー映画ではありません!邦画特有のわざとらしい演技が全くなく、同時に複数人が口論し始めたり、聞き取れないくらい泣き喚いたり、ハラハラが止まらない人狼ゲームを味わえます。土屋太鳳が演じる由佳の巧妙な口技に、観ている側も最後まで騙されました。耳に残るメロディやシーンも多く、人狼ゲームという他にもある主題ながら、センスとキャラクターが輝く映画です。