樹海のふたりの紹介:2012年日本映画。自殺するために毎年多くの人々が訪れる富士の樹海。そこを舞台にテレビ制作を続ける二人のディレクターと、出会った様々な自殺志願者たちの物語。
監督:山口秀矢 出演:板倉俊之(竹内哲)、堤下敦(阿部弘)、きたろう(八木さん)、遠藤久美子(竹内純子)、烏丸せつこ(小森茂子)、ほか
映画「樹海のふたり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「樹海のふたり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
樹海のふたりの予告編 動画
映画「樹海のふたり」解説
この解説記事には映画「樹海のふたり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
樹海のふたりのネタバレあらすじ:起
テレビ制作会社でフリーディレクターである竹内哲と阿部弘は、その会社から請け負った仕事に不満を抱えており社員からも冷ややかな目で見られ落ちこぼれのディレクターでした。そんな二人は新しい番組を企画します。それは富士の樹海で自殺をしようとしている人にインタビューをすることでした。彼らを何故樹海に向かわせたのか、そして自殺を思いとどまらせる、そのようなシーンを撮影しようと二人は樹海へ行くことにしました。
樹海のふたりのネタバレあらすじ:承
はじめは戸惑いながらも手探りで取材を続けていきます。しかし現実はそう簡単ではなくまず自殺志願者を見つけるだけでも一か月を要し、ようやく見つけたら目の前で逃げられてしまいうまくいきませんでした。そしてようやく見つけた自殺志願者に話を聞くと彼は、母親を殺してきました、と告白しました。二人はうな重を餌に彼を樹海から連れ出してなんと警察署へ向かいました。彼は、裏切り者!と二人を詰ってきました。その姿を見た阿部は彼を死なせずには済んだが、彼の救いになった訳ではないのだと自問自答します。
樹海のふたりのネタバレあらすじ:転
その一方でその番組は高視聴率を獲得し、テレビ局も彼らの制作会社も二人の作る続編に大きな期待を寄せていました。しかし二人はその自殺志願者の生の声を耳にし、彼らの人生を知っていく内にこのまま番組を作って高視聴率をねらって認めてもらいたいという気持ちと、その一方で良心がチクッと痛んでいるのもまた事実でした。次第に僕たちはこれでいいのかと葛藤していきます。また二人にも悩みはあり、阿部は認知症の父がおり養わなければならないこと、竹内には長男が自閉症を抱えていることでした。制作を続けていく中で二人の気持ちは徐々にずれていきます。
樹海のふたりの結末
そんな時、樹海であるおばあさんに出会います。話を聞いてみると、昔は樹海も静かでいい場所だったのに今では命を粗末にする人が多く訪れる場所になってしまったとのことでした。そして、人間は年を取ると体は衰えてくるけど心は豊かになっていき、その豊かな状態で死ぬのだと、そのような自然のなりゆきに逆らってはいけないと、呟きました。その言葉を聞いて二人の心も変わっていきました。やがて竹内の息子は竹内の樹海の映像を見て絵の才能を開花させ、個展まで開きました。
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