受難の紹介:2013年日本映画。クリスチャンで変わり者のフランチェス子。いまだ処女で経験が無く、知り合いの男に「私としてください」と頼みこむほどになっていました。そんなフランチェス子のアソコが突如として男の顔になりました。古賀さんと名付けた男の顔を話すようになり、人生のアドバイスを受けることになったフランチェス子は・・・という内容の姫野カオルコの同名小説の映画化です。
監督:吉田良子 出演者:岩佐真悠子(フランチェス子)、 淵上泰史(まる/くす)、 伊藤久美子(いずみ)、古舘寛治(古賀)ほか
映画「受難」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「受難」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
受難の予告編 動画
映画「受難」解説
この解説記事には映画「受難」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
受難のネタバレあらすじ:起
モデルの仕事をするクリスチャンのフランチェス子は、普段は化粧もせず、いまだ処女で経験をしたいと切望した悲観的な寂しい暮らしをしています。性格はかなり変わっていて、道路で車に轢かれ頭から血を流しながら運転手に近寄り「お怪我はないですか?」と言ったり、突然カメラマンのくすさんに「私としてください」などと、突然おかしなことを言ったりしていました。
ある日スタジオに入ろうとした時、自分の陰口を面白がって話す男性社員の会話を聞いたフランチェス子は、そのままモデルの仕事をやめます。そして教会に行き神父と話をした後、突然股間から声がします。鏡で見ると、自分のアソコが男の顔に変わっていました。
男はフランチェス子の性格を徹底的にコケにします。それでもフランチェス子は、本音で言ってくれる言葉に対し、真剣に会話をします。やがてフランチェス子は、男を古賀さんとよぶようになり、良き相談相手となりました。
仕事が決まるまで食堂でアルバイトを始めたフランチェス子は、話をした男性に「私とやりたいと思いましたか?」と順番に聞き、全員に断られます。古賀さんは「そんなにストレートに言うもんじゃない!」とアドバイスします。
受難のネタバレあらすじ:承
毎夜ゴミ拾いをするフランチェス子は、カーセックスをする車を見つけ覗きます。見られたカップルは慌てて車を走らせます。翌日も同じ車を見つけます。すると、中から女性が「やめて、助けて」と言う声が聞こえます。「やめて、助けてもその場の雰囲気で出るんだ」と言う古賀さんの言葉をよそに、車の扉を開けます。そして男の体を右手で触れた瞬間、男の股間が光りました。
慌てて車を走らせた男でしたが、翌朝の新聞に『元モデルの女性お手柄!レイプ魔を逮捕』の記事が出ていました。フランチェス子のおかげでレイプ犯が逮捕されていました。するとフランチェス子の家に、モデル仲間たちがやって来ます。楽しそうに話をしていると、男の子が握手を求めます。フランチェス子が右手で握手すると、男の股間が光り、そのまま帰ってしまいます。
残った友人がフランチェス子にプレゼントを渡して帰ります。中を見ると男性器の玩具でした。フランチェス子が右手で触れると玩具は壊れてしまいます。自分の右手は男性器をダメにすると知ったフランチェス子でした。
まるさんが相談にやってきます。まるさんの彼女の事に関する相談でした。まるさんの彼女はノンコでフランチェス子も知っています。その後元気のないフランチェス子に、古賀さんは「本当はまるさんの事が好きだったんだろう」と確信を突きます。
受難のネタバレあらすじ:転
少ししてくすさんに会い、色々話をして、くすさんの自主制作のCDを買い、売り上げ貢献します。他人の為に自分を犠牲にするフランチェス子に対し、古賀さんは「もっと自分の事を考えろ」と言います。
しばらくしてまるさんがノンコとやって来ます。ノンコは「もう一つお願いがある、部屋を貸して?」と言い、二人のセックスの為に家を貸してしまいます。古賀さんは「他人の情事の為に家を貸すバカがいるか?」と言いますが、このことがきっかけで、フランチェス子はハナレの家の内装を模様替えし、情事用に家を貸し始めます。
恋人同士、不倫カップル、ゲイ、3Pと様々な人が訪れ始めます。やがてフランチェス子は、情事相手のあっせんまで始めます。しばらくするとまるさんが酔っぱらってやって来ました。「ノンコは僕以外の相手とここでやっているんだろう・・」と暴れ始めます。
そしてフランチェス子に襲いかかると、犯されそうになったフランチェス子が、まるさんの手を右手で握ります。するとまるの股間が光り、血が流れて、髪の毛が抜けて倒れます。
こんな事があり、自殺未遂をしたフランチェス子でしたが、立ち直ったころ友人のいずみが訪ねてきます。いずみは「くすさんと付き合っている。くすさんと結婚したいけどまだくすさんとHしていない」と相談しました。処女であるフランチェス子は「好きと言う気持ちが大事だ」と言って、この家を貸す約束をします。話を聞いた古賀さんは「くすさんの事が好きなのは君だろう」と言います。
受難の結末
その夜、目覚めたフランチェス子はベッドに両手両足を縛られていました。そこへ酔ったくすさんがやってきます。くすさんはうつろな目でフランチェス子を抱き、フランチェス子は初体験をしました。シャワーを浴びていたフランチェス子をくすさんは「いずみ・・・」と呼びます。自分の事をいずみと間違えてHしていたのでした。いずみになりきり「先に帰って」というフランチェス子は、少しして全裸で外に飛び出し走り出します。
これは全て古賀さんが、フランチェスコの初体験の為に仕組んだものでした。翌日、古賀さんが居なくなりました。一人になった時、いずみが訪ねてきます。いずみは「くすさんと結婚することになった」と言います。フランチェス子はやりきれない気持ちで祝います。
結婚式当日、二人を祝福した後、フランチェス子はくすさんに花を渡します。帰り道、古賀さんの声が聞こえ探します。話は出来るもののどこにもいない古賀さんでした。家に戻ると、再び古賀さんの声が聞こえます。すると男の銅像が部屋に建っていました。
銅像がしゃべりだし「僕が古賀だ。王子として生まれ、民の為に尽くしてきたが、民は僕の事を信用せず、結局銅像として生きることになった」と言います。フランチェス子は、古賀さんに「結婚して」と言って抱き着きます。銅像が光を放ち、人間の古賀さんが出てきました。フランチェス子は古賀さんと情事をします。そしてフランチェス子は性の喜びを古賀さんによって知ったのでした。
以上、映画「受難」のあらすじと結末でした。
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