K SEVEN STORIES Episode 3 「SIDE:GREEN ~上書き世界~」の紹介:2018年日本映画。異能力者達の凄絶なバトルを描くテレビアニメ「K」シリーズの新作劇場版。6作連続公開される内、本作は第3作目となる。異能の力を与えるSNSアプリ《jungle》を活用して、実家の追手から逃げ続けている少年スクナ。そんな彼の前に《緑の王》比水が現れた。比水の言葉に興味を引かれたスクナは、彼と直接会う権利を得るため《jungle》の最高位ランカー紫に戦いを挑む。
監督:鈴木信吾 声優:興津和幸(比水流)、釘宮理恵(五條スクナ)、森田成一(御芍神紫)、大塚芳忠(磐舟天鶏)、名塚佳織(平坂道反)ほか
映画「K SEVEN STORIES Episode3 「SIDE:GREEN 上書き世界」」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「K SEVEN STORIES Episode3 「SIDE:GREEN 上書き世界」」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
K SEVEN STORIES Episode 3 「SIDE:GREEN ~上書き世界~」の予告編 動画
映画「K SEVEN STORIES Episode3 「SIDE:GREEN 上書き世界」」解説
この解説記事には映画「K SEVEN STORIES Episode3 「SIDE:GREEN 上書き世界」」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
K SEVEN STORIES Episode 3 「SIDE:GREEN ~上書き世界~」のネタバレあらすじ:《jungle》
舞台は戦後史実と異なる歴史を歩んだ仮想日本。人間に異能力を与える神秘の遺物《ドレスデン石盤》によって、7人の《王権者》が選ばれていました。王権暴発事例「迦具都事件」に巻き込まれた際、《緑の王》として覚醒した比水流。彼は人間に更なる進化をもたらすため、《ドレスデン石盤》を強奪しようと考えます。石盤を管理しているのは《黄金の王》國常路大覚。そこで比水は國常路の屋敷に単身乗り込み戦いを挑みました。その場には《無色の王》三輪一言と、そのクランズマン御芍神紫の姿もあります。力を解放する比水の姿に、紫は思わず「美しい……」と呟きました。一言と紫が見守る中、2人の王が激突します。それを上空から謎の少年が見下ろしていました。比水が國常路に挑み、大敗を喫してから7年。彼はSNSアプリ《jungle》を開発し、世の中に広めていました。《jungle》はダウンロードすることで異能の力を与えるアプリで、ミッションをクリアしてポイントを溜めていくほど強い力を得ることが出来ます。《jungle》のユーザーはjランカーを最高位として、u、n、g、l、eのランクに分けられていました。家出中の少年、五條スクナも《jungle》のuランカーです。彼は國常路に代々仕える名家の一人息子ですが、その環境を嫌って家から飛び出しました。そして《jungle》の異能力を活用し、連れ戻そうとする実家の追手から逃げ続ける日々です。そんなスクナの前に、uランカーの平坂道反が現れました。平坂はスクナの実家から依頼されスクナを捕獲しに来たのです。絶対に連れ戻されたくないスクナは、負ける可能性が高い勝負に挑もうとしました。そこに飛来したのは緑のクランズマンで、オウムのコトサカです。コトサカを媒介して比水がスクナ達の様子を窺っていました。敗色の濃い戦いにも怯まず挑もうとするスクナに、興味を持った比水。そこで平坂には別のミッションを与え、戦闘を中止させました。そしてスクナをしばらく観察することにします。
K SEVEN STORIES Episode 3 「SIDE:GREEN ~上書き世界~」のネタバレあらすじ:新たな目標
スクナは裕福な家で、何不自由ない生活を送っていました。望めば何でも与えられる環境でしたが、それが本当に欲しいものなのか分からず息苦しさを感じています。特に執拗に自分を支配しようとする母親を嫌悪していました。心を許していた親友すら家が用意したものだと知ったスクナは、唯一自分に残った「本物」である《jungle》を支えに家を飛び出します。戦闘能力の高いスクナは、目を見張るスピードでuランカーまで昇格しました。スクナを数日観察した比水は、是非直接会いたいと話します。最高位のjランカーになれば、比水と直接会う権利を得られます。その時に自分の夢を語ると約束する比水。スクナは比水を見極めるため、jランカーを目指すことにしました。そんな折、平坂から共同ミッションを提案されます。それは緑のクランに鞍替えしたjランカー紫の討伐ミッションでした。成功報酬のポイントは膨大で、クリアすれば間違いなくjランカーに昇格します。スクナは提案を受け入れ、平坂と共同戦線を張ることにしました。
K SEVEN STORIES Episode 3 「SIDE:GREEN ~上書き世界~」のネタバレあらすじ:敗北
桜が舞う中、紫は川を流れる屋台船で風流を楽しんでいました。そこへコトサカが飛来し、比水が状況を尋ねてきます。比水は國常路に敗北した際クランズマンの必要性を痛感し、仲間となる人材を探すために《jungle》を広めました。今回は紫が討伐対象となることで、優秀な人材を見つける計画です。しかし紫の御眼鏡にかなう人物は現れませんでした。諦める紫に、比水は可能性を示して飛び去ります。そこへ襲撃を仕掛けたのがスクナでした。急襲にも全く動揺しない紫。スクナに気を取られた隙に、背後に現れた平坂から攻撃されますがあっさり撃退しました。気絶したスクナは平坂に救出され、紫に傷一つつけられないまま退却します。スクナが目を覚ましたのは平坂の隠れ家でした。何故助けたのか問われた平坂の脳裏に、ふと過去が蘇ります。平坂にはゲーム好きで病弱な弟がいました。彼女は弟とスクナを重ねてしまったのですが、貸しを作るためとだけ答えます。紫の戦闘力を見た平坂はミッションから降りると話しました。しかしスクナの意志は変わりません。
K SEVEN STORIES Episode 3 「SIDE:GREEN ~上書き世界~」のネタバレあらすじ:戦う理由
翌日。コンテナや倉庫が並ぶ港に、スクナは紫を呼び出しました。そこに現れたコトサカから比水の声がします。スクナは保有しているポイントのほとんどを使用し、大量の異能アイテムを入手していました。しかしそれら全てを使っても紫には勝てないだろうと話す比水。更にミッションに失敗すればペナルティとしてポイントが消え、スクナは《jungle》のアカウントを失ってしまいます。自殺行為とも言える行動に疑問を抱く比水でしたが、スクナは逃げたくないのだと語りました。家から逃げ込んだ場所、それが《jungle》。ここからは決して逃げたくないと言い、強い眼差しで前に進むのだと話すスクナに、比水はかつて國常路に戦いを挑んだ自分自身を重ねます。負けると分かっている戦いでも、前に進むために逃げないという姿勢。比水はスクナを欲しいと望みますが、そのためには紫を倒さなければなりません。誘いに応じて現れた紫は、圧倒的な力でスクナを追い込んでいました。真剣勝負に手を出す訳にはいかない比水は、幹部の磐舟天鶏にどうすべきか尋ねます。磐舟は祈るしかないと答えました。予め大量の異能アイテムを仕掛けておいた倉庫に紫を誘いこんだスクナ。一斉に発動させ紫の動きを止めようとしますが、それさえも効力はありません。スクナは命をかけて紫の懐に飛び込みました。紫は一瞬速く刀を振り下ろしますが、そこに苦無が飛来します。紫の刀はそちらに向けられ、スクナの勝利となりました。しかしスクナは涙をこぼして悔しがります。そして苦無を投げた張本人、平坂を責めました。何故手を出したのかと叫ぶスクナに、平坂は新たなミッションが下ったからだと答えます。スクナは討伐ミッションのポイントが付与され、jランカーに昇格しました。こんなものが欲しかった訳ではないと泣くスクナに、コトサカを介して比水が語りかけます。「俺に会いに来てください、スクナ」と。
K SEVEN STORIES Episode 3 「SIDE:GREEN ~上書き世界~」の結末:比水の夢
紫に案内されたスクナが向かったのは、緑のクラン《jungle》の秘密基地でした。地下空間の一角に作られた、民家の一室のような場所です。そこでスクナは初めて比水と顔を合わせました。比水は瞳を輝かせながら、人類を進化させるという自分の夢を語ります。「俺がこの世界を舞台に面白いゲームを作ってみせます」とスクナに約束する比水。スクナはその真っ直ぐな視線を受け、彼を自らの王だと認めました。磐舟が歓迎会を開くと言い、紫も満足そうに笑います。スクナの新しい世界が始まりました。その後、比水は磐舟に平坂にミッションを出しただろうと確信を持って尋ねます。磐舟は苦笑しながら肯定しました。クランズマンとはいえ命令に従いそうもないスクナに関し、磐舟は心配する様子を見せます。しかし比水はそれで良いと語りました。スクナの現在の王は比水です。しかし彼もいつか、自分の王は自分以外に有りえないと悟るだろうと言う比水。彼が強い眼差しで断言し、この物語はテレビアニメ「K」へ続いていきます。
以上、映画K SEVEN STORIES Episode3「SIDE:GREEN ~上書き世界~」のあらすじと結末でした。
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