K SEVEN STORIES Spin-off Short Movie 「ザ・アイドルK」の紹介:2018年日本映画。異能力者達の凄絶なバトルを描くテレビアニメ「K」シリーズの新作劇場版。6作連続公開される本編と同時上映された。「アニメ『K』のキャラクターたちがもしもアイドルだったら?」をテーマに製作されたセルフパロディ作品。《白銀レコード》の代表であるシロは、お米のチャリティイベントを開催しようと計画していた。そこで彼は《白銀レコード》の所属アイドルであるクロ、ネコを連れ、イベントの出演依頼をすべく個性豊かな他の芸能事務所に足を運ぶ。
監督:鈴木信吾 声優:浪川大輔(伊佐那社)、小野大輔(夜刀神狗朗)、津田健次郎(周防尊)、福山潤(八田美咲)、杉田智和(宗像礼司)ほか
映画「K SEVEN STORIES Spin-off ザ・アイドルK」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「K SEVEN STORIES Spin-off ザ・アイドルK」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「K SEVEN STORIES Spin-off ザ・アイドルK」解説
この解説記事には映画「K SEVEN STORIES Spin-off ザ・アイドルK」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
K SEVEN STORIES Spin-off Short Movie 「ザ・アイドルK」のネタバレあらすじ《白銀レコード》
舞台は戦後史実と異なる歴史を歩んだ仮想日本。影の最高権力者であり、日本史上最高の大物プロデューサー國常路大覚が主導する「選ばれし者がアイドルになり、国を導く」という概念のもと、様々な個性を持つアイドル達が誕生していました。葦中学園高等学校の学生寮を拠点としているのは、弱小芸能事務所《白銀レコード》。代表の伊佐那社(愛称シロ)は少々変わったアイドルで、本業より農業に力を入れています。彼は自分がこよなく愛する白米の振興を目的としたチャリティイベントを開催しようとしていました。それを止めたのは、《白銀レコード》所属のアイドル夜刀神狗朗(愛称クロ)です。アイドルである自分達がお米のチャリティイベントを開催する理由が分からないと話すクロですが、最終的にはシロの提案を承諾しました。同じく《白銀レコード》所属のアイドルであるネコは、シロのことが大好きなので反対などしません。シロは《白銀レコード》だけではなく、他の芸能事務所、それもトップ級の人気アイドル達に出演依頼をするつもりでした。まずは人気アイドルが多く在籍している《吠舞羅芸能事務所》を訪ねることにして、大きな風呂敷包みを背負います。
K SEVEN STORIES Spin-off Short Movie 「ザ・アイドルK」のネタバレあらすじ《吠舞羅芸能事務所》
《吠舞羅芸能事務所》の拠点であるバー「HOMRA」にやって来たシロ、クロ、ネコ。カリスマリーダーである周防尊はソファで寝ています。バーには参謀役でHOMRAの経営者である草薙出雲の他、次のイベントの練習中である十束多々良と櫛名アンナがいました。早速シロがチャリティイベントの協力を求めると、草薙は真っ先にギャラを気にします。ところがシロが風呂敷包みから取り出したのは、美味しそうなおにぎりでした。お米のチャリティイベントなので、これをギャラ代わりに配り歩くつもりなのです。不快感を見せる草薙に、シロは《吠舞羅》の実力を計り切れない故の措置だと説明しました。すると周防が突然起き上がり、おにぎりを食べ始めてしまいます。慌てる草薙をよそに、十束とアンナも笑顔で食べてしまいました。《吠舞羅芸能事務所》は上から命令されるのを嫌いますが、こうして真摯に頼まれては断れない性分なのです。苦笑した草薙はチャリティイベントの参加を承諾しました。喜んだシロ達は、次に《プロダクション・セプター4》へ向かいます。
K SEVEN STORIES Spin-off Short Movie 「ザ・アイドルK」のネタバレあらすじ《プロダクション・セプター4》
《プロダクション・セプター4》は目覚しい成長を遂げている芸能事務所です。社長であり稼ぎ頭であり、有能なプロデューサーでもある宗像礼司がまとめ上げていました。シロ達が訪ねると、メンバーの淡島世理を中心に劇の稽古をしている最中です。シロからチャリティイベントの説明を受けた淡島は、少し困った表情を見せました。正式なギャラが発生しなければ仕事を受けるのは難しいと言うのです。《プロダクション・セプター4》は《吠舞羅芸能事務所》と正反対の性質で、感情で流されることはありません。そこへ現れた宗像は、意外なことに出演をあっさり承諾しました。実はシロが事前に連絡していたのです。宗像はチャリティイベントに出演することで、無形の利益を得られると判断しました。情に弱い《吠舞羅芸能事務所》には情で、理を求める《プロダクション・セプター4》には理で交渉するシロに、クロは感心します。次に向かうのは情でも理でもない、混沌の芸能事務所《jungleプロ》です。
K SEVEN STORIES Spin-off Short Movie 「ザ・アイドルK」のネタバレあらすじ《jungleプロ》
《jungleプロ》は、政府の公認を受けずゲリラ的に地下活動を行っているアイドル集団です。彼らは國常路の概念に反発し、誰もがアイドルとして輝ける環境を構築しようとしていました。《jungleプロ》の秘密基地にやって来たシロ達。《jungleプロ》の所属アイドル御芍神紫はかつてクロと同じ人物に師事した、いわば兄弟子です。紫が袂を分かったため、クロは強く反発していました。《jungleプロ》の代表は比水流。その世話係として行動を共にしているのは、かつて隆盛を誇ったアイドル磐舟天鶏です。彼はある事件をきっかけにアイドルとしての全てを失っていました。比水はお米の振興以外に、何か目的があるのではないかとシロに尋ねます。アイドルをまとめ、何か大きなことをしようとしているのではないのかと。シロはあまり難しいことは考えていないと言って風呂敷を解きました。比水は育ちの良い政府公認のアイドルよりも、《jungleプロ》の方が観客の視線を奪ってしまうが問題無いかと挑戦的に問いかけます。シロは望むところだと言って、おにぎりを渡しました。次に向かうのは、今一番勢いのある若手2人のところです。
K SEVEN STORIES Spin-off Short Movie 「ザ・アイドルK」の結末:ライブ
シロ、クロ、ネコは葦中学園に戻って来ました。探している若手2人、《吠舞羅芸能事務所》の八田美咲と《プロダクション・セプター4》の伏見猿比古が特撮番組の撮影をしているらしいのです。彼らは2人揃うと良いパフォーマンスをすると噂で、良きライバル関係にありました。シロは、クロと紫もいずれそうなれば良いと笑います。既に事務所から連絡を受けていた八田と伏見にもおにぎりを渡すシロ。そしてついにライブの夜がやって来ました。ライブ直前、クロはシロの真の目的について問いかけます。もちろんお米の振興も大切ですが、シロにはもうひとつ大きな狙いがありました。それは、アイドル達に芸能事務所の垣根を越えて活躍して欲しいという願いです。それぞれの可能性を広げたいと語るシロ。クロはシロの、関わった人々を皆幸せにしようとする姿勢に微笑みます。《白銀レコード》の3人もおにぎりを食べ、ライブに備え始めました。それぞれの芸能事務所もやる気に満ちています。ついに夢のライブが幕を開け、会場は歓声に包まれます。
以上、映画K SEVEN STORIES Spin‐off Short Movie「ザ・アイドルK」のあらすじと結末でした。
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