映画 賭ケグルイの紹介:2019年日本映画。ギャンブルに支配された学園を舞台に、ミステリアスな女子高生ギャンブラーが、大金と自身の人生を賭けて様々なバトルを繰り広げる。原作は、シリーズ累計500万部突破の人気コミック。「君の膵臓をたべたい」で注目を集めた浜辺美波のほか、高杉真宙、森川葵、宮沢氷魚など話題の若手俳優が出演。
監督:英勉 出演:浜辺美波(蛇喰夢子)、高杉真宙(鈴井涼太)、宮沢氷魚(村雨天音)、福原遥(歩火樹絵里)、伊藤万理華(犬八十夢)、松田るか(皇伊月)、岡本夏美(西洞院百合子)、柳美稀(生志摩妄)、松村沙友理(夢見弖ユメミ)、小野寺晃良(新渡戸九)、池田エライザ(桃喰綺羅莉)、中村ゆりか(五十嵐清華)、三戸なつめ(黄泉月るな)、矢本悠馬(木渡潤)、森川葵(早乙女芽亜里)、ほか
映画「賭ケグルイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「賭ケグルイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画 賭ケグルイの予告編 動画
映画「賭ケグルイ」解説
この解説記事には映画「賭ケグルイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 賭ケグルイのネタバレあらすじ:起
ギャンブルの勝ち負けによって自身の階級が決まる私立百花王学園。ここでは生徒同士がギャンブルを行い、負け続けると多額の借金を背負うほか、男なら「ポチ」、女なら「ミケ」と呼ばれ、家畜扱いを受けます。
学園のトップに君臨するのは、生徒会長の桃喰綺羅莉(池田エライザ)。そんな学園に、ある日、ギャンブルが大好きな“賭ケグルイ”蛇喰夢子(浜辺美波)が転入してきます。夢子は次々と生徒会役員を打ち負かすため、他の生徒会役員は彼女を危惧していました。しかし生徒会の想いをよそに、夢子は「学食のスイーツがまずい」とクラスメイトの鈴井涼太(高杉真宙)に可愛く愚痴を言ったりと、呑気に過ごしています。
そんな時、学園のギャンブル制度に反対する組織・ヴィレッジが現れます。ヴィレッジの幹部である歩火樹絵里(福原遥)から組織へ勧誘されるも断る夢子。しかし新聞部の新渡(小野寺晃良)から、ある情報を手に入れた夢子は突然ヴィレッジに興味を持ち出し、鈴井、そして夢子と同じギャンブル狂の芽亜里(森川葵)と共にヴィレッジのアジトへと向かうのでした。
ヴィレッジへ行くと、一度、夢子と芽亜里に勝負で負けてメンタルがやられてしまった木渡(矢本悠馬)の姿もありました。そして、夢子は組織のリーダーである村雨(宮沢氷魚)と出会います。じつは村雨はこの学園で唯一、生徒会長にギャンブルで勝ったことのある人間でした。夢子はその情報を聞き、村雨とギャンブルがしたくてヴィレッジへとやって来たのです。
しかし村雨は「もうギャンブルはしない」と彼女に言い放ちます。一方、夢子だけでなくヴィレッジの存在も煩わしくなった生徒会は、彼女たちを一気に排除しようと、生徒全員参加必須のギャンブルイベントを開催することに。参加を拒否すれば即退学。そのため非ギャンブルを掲げるヴィレッジのメンバーは、2人1組でゲームをプレイする生徒代表に立候補するか、または立候補したプレイヤーにお金を賭ける投票者のどちらかとして参加せざるをえません。
夢子は鈴井と、芽亜里はメンタルが復活した木渡とタッグを組んで参戦。歩火もヴィレッジを守るためにゲームに参加することを決意し、勝つために村雨に一緒に出て欲しいと頼みますが、彼は最後まで頷きませんでした。
じつは過去に村雨が綺羅莉と勝負したのは、自分の姉の借金を帳消しにするため。見事勝ちましたが、姉は「何もわかっていない」と村雨に言い残して自殺してしまったのです。村雨がギャンブルをしない理由はそこにありました。結局、歩火は同じ仲間である犬八(伊藤万理華)と組んで生徒代表に立候補します。
映画 賭ケグルイのネタバレあらすじ:承
立候補者が揃い、まずは本戦に進出するメンバーを選定する予選がスタートします。行うギャンブルは「票争奪ジャンケン」。参加者に1枚ずつ配られた“グー”、“チョキ”、“パー”のカードを使ってジャンケンをし、勝つと相手のカードがすべてもらえるので、それを制限時間10分以内に2人で計20枚集めるゲームです。
鈴井は自分に配られたカードが“パー”だと夢子に告げると、彼女も持っているカードが“パー”だと答えます。周りではカードの争奪が始まりますが、優雅に紅茶を飲み始める夢子に焦る鈴井。
そんな中、元生徒会役員で大手おもちゃメーカーの社長令嬢・皇(松田るか)と実はロボットの男子生徒・薬師寺ペアは、お金で参加者を買収して一気にカードをゲット。それに続き、運で勝ち続けた歩火&犬八も、ずる賢さでカードを集めた芽亜里&木渡ペアも本戦進出を決めます。
次々と本戦進出のペアが決まる中、行動を起こさない夢子に、鈴井は居ても立ってもいられません。そんな彼のもとに1人の女子生徒が近づいてきます。「1万円で他のペアの手札の情報を教えてあげる」という彼女に、藁にもすがる想いで鈴井は「“グー”の人を探して欲しい」と伝えますが、彼女が連れて来たのは“チョキ”のカードを持つ男子生徒。案の定、鈴井は相手に騙されカードを取られてしまいます。
続いて、鈴井と同じく“パー”のカードを持っている夢子もロックオンされてしまいますが、彼女が出したカードは“グー”。驚く鈴井と対戦相手に、夢子は「敵を騙すには、まず味方からですよ」と笑顔で答え、見事相手の持っていた手札19枚を獲得。これにより夢子&鈴井ペアも本選へ進出するのでした。
映画 賭ケグルイのネタバレあらすじ:転
見事本選へと進出した、夢子&鈴井、芽亜里&木渡、歩火&犬八、皇&薬師寺の4組。本選は「デュアルクラッシュ・ポーカー」という名のゲームで勝負することを告げられます。
ルールは、1人につき1~7、ジョーカーまで計8枚の配られたトランプを1ターンごとに1枚ずつ出し、数字の大きい人が勝利というもの。同じ数字が出てしまった場合はバッティングとなり、それ以外のカードの中で大きい数字が勝ちとなります。ジョーカーは全員がトランプを出した後に、自分の好きな数字にできるオールマイティカードですが、バッティングした場合は使用できません。また、並列して行われる「支持率争奪ゲーム」もこのゲームの勝敗を左右します。
投票者である生徒は、勝つと予想したペアにお金を賭けます。どちらかのペアが3勝するまで投票でき、次のターンが始まった時点で投票は締め切り。その投票を“支持率”として、“勝利数”と“支持率”を掛けた数字が最終的な結果となるポイント数になります。つまり、相手より勝ったターンが少なくても、支持率が高ければ逆転の可能性があるということです。そして投票した生徒は、賭けたペアが勝てばお金が2倍で払い戻しされます。
生徒会長の綺羅莉も会場へとやって来て、いよいよ本線がスタート。夢子&鈴井ペアと皇&薬師寺ペアの対決では、お金の力を使って支持率を稼いでいた皇チーム。けれど気付いた時には夢子の心理作戦にハマり、負けてしまいます。
続いて、芽亜里&木渡、歩火&犬八ペアの対決ですが、直前になって犬八が行方不明になります。じつは犬八は別の部屋で誰かに監禁されていました。このまま犬八が見つからなければ、不戦勝で歩火チームは敗退。そんな時、村雨が会場に現れ、自分が犬八の代わりに出ることを告げます。そして始まった芽亜里&木渡ペアと村雨&歩火ペアの対決。
村雨は常人ではあり得ないような動体視力の持ち主で、敵がどのカードを出すかを次々と見抜いていきます。芽亜里と木渡は彼の力に全く歯が立たず、結果は村雨&歩火ペアの勝利。悔しがる芽亜里でしたが、そんな彼女に夢子は内緒で、あることを頼むのでした。
映画 賭ケグルイの結末
トーナメントを勝ち抜き、決勝戦へと進んだ夢子&鈴井ペアと、村雨&歩火ペア。村雨は先ほどと同じように超人的な動体視力を使って夢子と鈴井、歩火の出すカードを見抜いていきますが、先に夢子&鈴井ペアが2勝してしまいます。すると、「私が足手まといになっている」と泣き出す歩火。そんな彼女に「いい加減、不愉快です。そろそろ正体を出したらどうですか」と夢子が言い放ちます。
その言葉を受け、歩火の態度は一変。彼女の本当の狙いは、このゲームに負けることでした。以前、綺羅莉とギャンブルをして負けてしまった歩火は、綺羅莉のあまりの強さに憧れを抱き、それ以来、彼女の下につくことを夢見ていたのです。綺羅莉に喜んでもらうため、村雨を負けさせるだけでなく、ヴィレッジも解散させるように仕向けていた歩火。もちろん犬八を監禁したのも彼女でした。
「会長! 楽しんでいただけましたぁ?」と恍惚な表情で独りよがりの言動ばかりする歩火に、審判を務めていた生徒会書記の五十嵐清華(中村ゆりか)は舌打ち。綺羅莉も冷たい表情で見つめます。その様子をモニターで見ていたヴィレッジのメンバーはショックを隠せません。しかし、監禁から助け出された犬八、そして芽亜里と木渡が、メンバーを鼓舞します。
そこへ、生徒会役員の生志摩妄(柳美稀)をはじめとする生徒が、ヴィレッジのアジトを潰そうと襲撃してきますが、ヴィレッジのメンバーは戦うことを決意し、彼女たちに立ち向かいます。
一方、夢子&鈴井ペアと、村雨&歩火ペアの勝負は、夢子がわざと負けたことで村雨&歩火ペアが一勝。歩火は焦ります。いよいよ勝負も大詰めとなり、歩火の正体を知った村雨はどうすればいいか悩みます。そんな彼に夢子は「お姉さんは、本当にあなたに救って欲しかったのでしょうか?」と問いかけ、「自分の人生は自分のもの。だからこそ、人生は賭けるに値するのだ」と告げます。
そしてラストターン。「さあ! さあ! さあ! さあ!」夢子は興奮しながら全員に伝えます。「賭ケグルイましょう」。
結果は引き分け。勝敗は全校生徒による支持率にかかっています。途中結果では、夢子&鈴井ペアが勝っていましたが、公表されると10億の差で村雨&歩火ペアが勝っていました。この金額の差はヴィレッジのメンバー100人が1千万ずつベットした分。夢子が事前に芽亜里にこうするように頼んでいたのでした。歩火は思わぬ結果に絶望。村雨は優勝者の特権である「人生計画表・白」を手に入れ、何かを記入すると去り際に生徒会役員に渡しました。
それから時は経ち、負けたことで2億円の借金を背負ってしまった鈴井は落ち込むも、夢子は相変わらず呑気にスイーツを食べています。「美味しくなったんですよ!」と夢子が鈴井にスイーツを勧めますが、彼はショックから立ち上がれません。
そこに芽亜里が2億円を持ってやってきます。じつは個人の資金を村雨と歩火のペアに全額賭けていたため、大金をゲットしていたのです。これで借金の返済ができることに鈴井は喜びました。
一方、生徒会室では、綺羅莉が村雨の「人生計画表・白」を見て微笑んでいました。そこには「学食のスイーツを美味しくすること」と書かれていたのでした。
以上、映画「賭ケグルイ」のあらすじと結末でした。
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