劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerの紹介:2019年日本映画。「平成仮面ライダーシリーズ」第20作にして最終作となる『仮面ライダージオウ』の単独劇場版です。本作はテレビ本編における「ドライブ編」も兼ねているほか、“平成ライダー20作品の最終回”という位置付けのみならず「平成」という時代を生きた“平成ライダー”にカウントされないライダーたちにもスポットライトを当てた作品ともなっています。本作では2019年秋に始動する新シリーズ「令和仮面ライダーシリーズ」第1作の「仮面ライダーゼロワン」が先行登場するほか、まさかのサプライズゲストも登場します。
監督:田崎竜太 出演者:奥野壮(常磐ソウゴ/仮面ライダージオウ)、押田岳(明光院ゲイツ/仮面ライダーゲイツ)、大幡しえり(ツクヨミ)、渡邊圭祐(ウォズ/仮面ライダーウォズ)、生瀬勝久(常磐順一郎)、前野朋哉(織田信長)、若林時英(牛三)、ISSA(DA PUMP)(常盤SOUGO /仮面ライダーバールクス)、DAICHI(DA PUMP)(クォーツァーのメンバー)、KENZO(DA PUMP)(クォーツァーのメンバー)、TOMO(DA PUMP)(クォーツァーのメンバー)、KIMI(DA PUMP)(クォーツァーのメンバー)、YORI(DA PUMP)(クォーツァーのメンバー)、U-YEAH(DA PUMP)(クォーツァーのメンバー)、斉藤秀翼(ジョウゲン/仮面ライダーザモナス)、パパイヤ鈴木(カゲン/仮面ライダーゾンジス)、蒼葉える(クララ・スタインベルト)、稲葉友(詩島剛/仮面ライダーマッハ)、クリス・ペプラー(クリム・スタインベルト)、小山力也(オーマジオウの声)、高橋文哉(仮面ライダーゼロワンの声)、木梨憲武(木梨猛)ほか
映画「仮面ライダージオウ Over Quartzer」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面ライダージオウ Over Quartzer」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerの予告編 動画
映画「仮面ライダージオウ Over Quartzer」解説
この解説記事には映画「仮面ライダージオウ Over Quartzer」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerのネタバレあらすじ:起
とある遺跡。ウォズ(渡邊圭祐)が何千人もの民衆に“新たな王”の誕生を宣言していました。現れたのは新時代“令和”の象徴である仮面ライダーゼロワンでした・・・。
・・・これは常盤ソウゴ(奥野壮)が見た夢でした。現代(2019年(令和元年))、ソウゴはいつものように 明光院ゲイツ(押田岳)やツクヨミ(大幡しえり)、大叔父の常磐順一郎(生瀬勝久)と時計屋「クジゴジ堂」にいると、織田軍と武田軍が戦った「長篠の戦い」の屏風絵になぜか仮面ライダーゲイツやタイムマシン兼巨大ロボ“タイムマジーン”が描かれているというニュースを目にしました。ソウゴたちが不思議がっていると、今度はテレビ画面にクリム・スタインベルト(クリス・ペプラー)の映像が流れ、ソウゴたちに助けを求めてきました。
ソウゴたちは手掛かりを求めてスタインベルト邸の跡地を訪れ、地下室から家宝の十字架を見つけたところ、その場に詩島剛(稲葉友)、そしてクリムのホログラム(既にクリムは故人のため)が現れ、何者かがクリムの先祖を殺して歴史を改変したため仮面ライダードライブの存在が消えかかっているとして助けを求めてきました。そこに謎の男ジョウゲン(斉藤秀翼)が現れ、仮面ライダーアマゾンオメガ・アマゾンアルファ・アマゾンネオの力を持つ“仮面ライダーザモナス”に変身して襲い掛かってきました。ソウゴは仮面ライダージオウに、ゲイツはライダーゲイツに、剛は仮面ライダーマッハに変身して対抗するも十字架を奪われてしまい、クリムは消滅、剛はマッハへの変身能力を失ってしまいました。
劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerのネタバレあらすじ:承
ソウゴ、ゲイツ、ツクヨミ、ウォズは剛の頼みを聞き入れ、タイムマジーンで長篠の戦いがあった1575年へと飛びました。当時の衣装で変装した(ウォズを除く)ソウゴたちは手分けしてクリスの先祖に関する情報を探り、ツクヨミとウォズは武田軍の忍者を締め上げ、何者かからクリスの先祖を殺すよう依頼されたことを知りました。
ソウゴとゲイツは織田軍の忍者・牛三(若林時英)を通じて織田信長(前野朋哉)と対面しますが、信長はこれまで語られてきた歴史とは全く異なるノリの軽い男であり、オランダ商人の娘クララ・スタインベルト(蒼葉える)にぞっこんでした。ソウゴはクララこそがクリムの先祖だと確信しますが、信長は何とゲイツを自分の影武者に任命するとクララの元へ走っていきました。
ゲイツは仕方なく長篠の戦いに挑み、武田軍を味方につけたザモナスと交戦しました。ソウゴたちは信長とクララを安全な場所へ送り届けようとしましたが、今度は謎の男カゲン(パパイヤ鈴木)が現れ、仮面ライダーシン・ZO・Jの力を持つ“仮面ライダーゾンジス”に変身して立ちはだかりました。ソウゴは仮面ライダージオウIIに変身、ゲイツやウォズと共にザモナスとゾンジスを退け、信長とクララを守り抜くことに成功しました。クララには本命の恋人がおり、信長はあっさりフラれてしまいますが、それでもクララからお礼として鉄砲3千丁を提供してもらいました。こうしてドライブの歴史を救ったソウゴは、歴史というのは後世の人々が想像したものに過ぎず、大事なのは今というこの瞬間であることを噛み締めました。
劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerのネタバレあらすじ:転
現代に戻ったソウゴはクリムと剛からお礼に“ドライブライドウォッチ”“マッハライドウォッチ”を譲り受け、これで“平成仮面ライダー”全ての力を揃えました。すると冒頭に出てきた遺跡に突如として玉座が出現、ソウゴは民衆の“ソウゴ”コールに促されて玉座に座ろうとしましたが、そこに現れたのは何とソウゴと同姓同名の“常盤SOUGO”(ISSA)でした。SOUGOは歴史の管理者“クォーツァー”のリーダーであり、ジョウゲンやカゲン、何とウォズまでもがクォーツァーの一員だったのです。手下(DA PUMPメンバー全員)を従えるSOUGOは自分こそが本物の“未来の王”であり、ソウゴはSOUGOの野望を果たすために利用された影武者に過ぎず、ウォズもSOUGOを王として擁立するためにソウゴを利用していたことを明かしました。ソウゴはSOUGOから用済みとみなされ、牢獄に閉じこめられました。
ウォズは獄中のソウゴと面会、善良なごく普通の高校生だったソウゴに“将来の夢は王になること”とイメージを植え付け、平成ライダーの力を奪わせたうえで設定も世界観もキャラクターもバラバラな平成ライダーを“ジオウ”という1人のライダーに集約させるのが目的だったこと、手元の「逢魔降臨暦」はソウゴをその道に導くためのマニュアルであったことを明かしました。ウォズが去った後、絶望するソウゴの耳元に「ぶっとばすぞぉ」と声が聞こえてきました。赤いマフラーに白いパンタロンのこの男こそがソウゴ同様に収監されていた伝説の戦士“仮面ノリダー”こと木梨猛(木梨憲武)であり、「俺は“仮面ライダー”に選ばれなかった。だがお前はライダーに選ばれたんだ!」とソウゴに檄を飛ばしました。その直後、ソウゴは剛とタイムマジーンに潜んで現代に密航してきた牛三に助けられ、剛から「俺が力を託したのはお前が王だからではない。“お前”だからだ!」と背中を押されました。
一方、ゲイツはウォズからライドウォッチを奪い、追ってきたウォズと対峙しました。ゲイツもまたソウゴを倒すために未来からやってきたのですが、ソウゴと一緒に過ごすなかでいつしか彼を“王”として認めるようになっていったことをウォズに伝えました。
劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzerの結末
SOUGOは仮面ライダーBLACK RX・ロボライダー・バイオライダーの力を持つ“仮面ライダーバールクス”に変身しました。SOUGOの目的は平成の時代を醜く不揃いとみなしてリセット、自らの主導で平成を最初からやり直すことでした。バールクスは上空に巨大なワームホールを出現させ、平成生まれの人間や物、東京スカイツリーなど平成時代に造られた建築物などを消滅させ始めました。
ライドウォッチを取り戻したソウゴは仮面ライダーグランドジオウに変身してバールクスに立ち向かいましたが、バールクスには平成ライダーの力は一切通用せず、ソウゴは変身を解除させられたあげくワームホールに投げ出されてしまいます。しかし、ソウゴの意識は一旦2068年に飛び、“最低最悪の魔王”として君臨していた未来のソウゴである“オーマジオウ”(声:小山力也)から“王の資質”について問われました。現実に戻ったソウゴは改めて自分の“王の資質”に気付き、オーマジオウの力を得て最強形態“仮面ライダージオウ・オーマフォーム”として覚醒しました。
ソウゴの側についたウォズは新たな王の誕生を祝福、逢魔降臨暦を破り捨てるとこの世界には“平成ライダー”の範疇に収まりきらない存在が大勢いると叫びました。ジオウの呼びかけに応じるかのように仮面ライダークウガから仮面ライダービルドまでの歴代平成ライダー全員、ゲイツのパワーアップ形態であるゲイツリバイブ、マッハの力を取り戻した剛に加え、仮面ライダーブレン、仮面戦隊ゴライダー、仮面ライダー斬月カチドキアームズ、仮面ライダーG、コミック世界から飛び出した漫画版仮面ライダークウガまでもが駆け付けました。
ジオウたちは総力戦の末にザモナスとゾンジスを倒しましたが、バールクスは裏切ったウォズを光の剣“リボルケイン”で殺し、バイオライダーのゲル化能力と仮面ライダーJの“ジャンボフォーメーション”を組み合わせて巨大化してきました。バールクスは白紙の額縁を持ち出して平成そのものをリセットしようとしましたが、平成ライダーは全員が最強形態にフォームチェンジ、ジオウを含む全員でライダーキックを決め、額縁に“平成”の文字を描きました。野望の潰えたバールクスは爆死を遂げ、未来も変わったことでゲイツとツクヨミは静かに消滅していきました。ソウゴはクォーツァーから改めて平成を塗り替えなくていいのかと問われましたが、ソウゴは自分の未来は自分自身で築きあげる決意を伝えました。
全てを終えたソウゴは順一郎と元の日常生活を送ろうとしましたが、そこに消滅したはずのゲイツ、ツクヨミ、死んだはずのウォズが戻ってきました。ウォズはなぜ自分たちが戻ってこれたかについて「事実は小説よりも奇なり」と言うにとどめました。ソウゴたちは牛三も交えてカレーパーティーを開くことにしました。
その頃、生き残っていたゾンジスは令和時代に再起を期すことにしましたが、その前に立ちはだかったのは“令和仮面ライダー”の最初のライダーである仮面ライダーゼロワン(声:高橋文哉)でした。ゼロワンは圧倒的な強さでゾンジスを葬り去り、自分が令和の時代に君臨することを声高らかに宣言しました。
以上、映画「劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer」のあらすじと結末でした。
平成最後のライダーだからこそよりこの映画が楽しく感じました。
特にブレンたちが出てきたときにわらってしまいました。