仮面学園の紹介:2000年日本映画。原作は宗田理の小説。監督は小松隆志、主演は藤原竜也と黒須摩耶。仮面をつけることがブームになった高校で起こる、数々の奇妙な事件を描いた青春ミステリー映画。ある日、それまで不登校だった生徒が突然仮面をつけて登校してきて…。
監督:小松隆志 出演:藤原竜也(堂島暁 / TOSHI)、黒須麻耶(川村有季)、石垣佑磨(芦原貢)、栗山千明(堂島レイカ)、大杉漣(城之内)ほか
映画「仮面学園」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面学園」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仮面学園の予告編 動画
映画「仮面学園」解説
この解説記事には映画「仮面学園」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面学園のネタバレあらすじ:起
高校に通う有季(黒須麻耶)と貢(石垣佑磨)の元に、ある日、中学時代の同級生・殿村(山田剛史)から仮面パーティーの招待メールが届きます。
時を同じくして、有季のクラスメイトで登校拒否を続けていた段田(中村光宏)が、突然無気味な仮面をつけて登校してきました。仮面をつけた段田を異様な目で見つめるクラスメイトたち。
その翌日から、いじめられっ子数名が仮面をつけて登校するようになり、困った担任は仮面を外すよう説得してもらえないかと有季と貢に頼みました。
担任から頼まれた有季と貢は、仮面をとるよう段田を説得しようと試みますが、「学校っていうのは怖いところで、一度弱者のレッテルを貼られると永遠にいじめられる。だから仮面をつけるんだ。仮面をかぶれば新しい自分に生まれ変われる。今更脱ぐなんてできないよ。」と言われてしまいます。有季が「どうして仮面をかぶろうと思ったの?」と尋ねると、段田は殿村の名前を出しました。そこで、有季と貢は殿村のパーティーに参加することにします。
指定された建物は薄暗く、怖くなった貢は帰ろうとします。そこへ殿村が現れました。中学生の頃とは全く違った印象の彼は、仮面をつけたおかげで自分が変わったのだと嬉しそうに説明します。そして殿村に案内された部屋に入ると、そこでは仮面をつけた男女が入り乱れており、有季は部屋から飛び出しました。
すると小さな子供が立っており、有季はまるで催眠術をかけられたように、子供のあとをついて行くことにします。そしてある古い建物の前まで来ると、催眠が解けて我に返る有季。家には「仮面売ります」と書かれた看板があり、その上には『仮面工房』と書いてありました。
中に入ると一人の青年・堂島暁(藤原竜也)が仮面を作っており、暁は有季に「やるよ!」と言って仮面を手渡します。有季が仮面を受け取ると、そこへ貢がやってきました。有季は急いで受け取った仮面をジャケットの下に隠し、貢と仮面工房を後にするのでした。
仮面学園のネタバレあらすじ:承
その後、仮面をつけて登校する生徒が増えるようになります。有季は、そのことをマスコミに勤めるおじの矢場(渡辺いっけい)に伝えました。その頃、仮面に目をつけた世界的ファッションデザイナー・DAIMON(麿赤兒)が、娘のHIROKO(栗山千明)に仮面をつけさせ、モデルとして売り出そうとしていました。
そんな中、教師が仮面を無理に外そうとしたことで、殿村が学校の屋上から自殺してしまう事件が起きます。しかしこのことに疑問を持った有季は、貢と一緒に犯人探しをすることにしました。
ネットで仮面愛好者のホームページを見つけた有季は、殿村の追悼式が行われる建物を訪れます。そこには段田の姿があり、有季は殿村の死について聞こうとしたしますが、まわりにいた仮面をつけた者から襲われそうになります。有季は急いで逃げ出しますが、すぐに捕まりそうになりました。
するとそこへ、バイクに乗った暁が現れて助けてくれました。暁は自分が作った仮面で恐ろしい事件が起こるのではないかと、心配しているのでした。
後日、DAIMONのファッションショーが行われ、たくさんのマスコミ関係者が集まります。有季と貢は矢場と共にファッションショーを見に行くことにしました。舞台に出演するモデルの中には、HIROKOの他に暁にそっくりなTOSHI(藤原竜也)という男性モデルがいました。
そしてショーの途中、女性モデルの一人が倒れてしまいます。仮面をとると顔が焼けただれており、すぐに警察による現場検証がはじまります。事件現場には、なぜか段田の姿もありました。有季が段田に声を掛けるのですが、彼はそそくさと去っていきます。
仮面学園のネタバレあらすじ:転
その後の捜査で、モデルは自殺したことが判明。納得がいかない有季は、仮面工房を訪れて、暁から話を聞くことにしました。有季は、ショーに出ていたTOSHIは暁ではないのか尋ねます。すると暁は、ショーの時は照明交換をしていたと話し、きっぱりと否定しました。
暁の父は仮面職人で、入院中の父親に代わって仮面を制作している暁。父親は、仮面にとりつかれたように仕事に没頭し、妻に暴力をふるっていました。そして暁の母親はそんな夫に耐えられず、ビルから自殺してしまいます。
そんな暗い過去を背負う暁のアシスタントに名乗り出た有季は、それからは頻繁に工房に出入りするようになりました。そんなある日、有季は仮面工房で初めて暁の妹・レイカ(栗山千明)を見かけることになります。
一方、貢も殿村の自殺について一人で色々と調べていました。殿村のパソコンからは、「僕はDに殺されるかもしれない…」と書かれたメールがり、その他にも亡くなったモデルは段田にストーカーをされていたとHIROKOが証言をしているなど、新たな情報が続々とでてきました。
そんな時、段田が海で自殺をしているのが発見されます。彼はモデルの女性や殿村殺しを認めるような供述をしていました。しかし、他に真犯人がいると確信していた有季は、モデルとなってDAIMONの仕事現場に潜入することにします。
そこにはTOSHIの姿もあり、有希は仕事を終えたTOSHIのあとをつけることにしました。ビルの一角に入ったTOSHIは、仮面カウンセリング医師の城之内(大杉漣)からカウンセリングを受けます。「僕が悪いんだ…」と混乱している様子のTOSHI。実は彼は、暁が作りだしたもう一人の人格で、幼少期に母親が父親に殴られていたのを助けられなかったことに後悔している暁が、TOSHIのせいにしていたのでした。
その後、有希は矢場からHIROKOも暁と同じような境遇で育ったことを知らされます。HIROKOの母はモデルとして活躍していましたが、DAIMOの暴力で自殺。そして精神不安になったHIROKOは城之内と出会い、仮面をかぶるようになりました。
仮面学園の結末
仮面愛好家が集うネットの代表者・Dの正体は、ドクターの城之内か?それともDAIMONか、もしくは堂島暁かなど有季は誰が犯人なのか突き止めたくなり、Dに犯人が分かった脅迫メールを出すことにします。
そして再びDAIMONのショウにモデルとして潜入した有季は、犯人をおびき出すことにしました。そしてショーは始まり、有季やHIROKOが舞台にあがります。
すると突然、照明が割れて観客もモデルもパニックになります。暁は「Dの正体がわかった」と言い、犯人は段田の彼女だった水月(小野麻亜矢)だと告げました。
実はHIROKOは、父親のやり方についていけずに突然失踪していました。そんなHIROKOに強い憧れをもっていた水月は、HIROKO本人になりすまし、モデルとして人気と名声を手に入れます。しかしその真相を知った段田に無理やり付き合わされ、彼の彼女となりました。そして秘密を知られた人たちを次々に殺していった水月。
本物のHIROKOは、実は暁の妹として共に暮らしていたレイカ(栗山千明)でした。事件解決後、暁はHIROKOと共に二人で旅立つことにします。暁に恋心を抱いていた有季は、貢に見守られて静かに泣くのでした。
以上、映画「仮面学園」のあらすじと結末でした。
とても良いですね。 わかりやすい