仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!の紹介:2020年日本映画。平成仮面ライダーシリーズ第8作『仮面ライダー電王』の劇場版短編作品であり、電王単独タイトルとしては『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー』(2010年)から約10年ぶりとなる待望の新作です。毎度おなじみのモモタロスらイマジンたちはひょんなことから小学生の少女と共に平成元年の世界で大冒険を繰り広げることに…。本作では電王の新たなフォーム「プリティ電王」が登場します。
監督:中澤祥次郎 脚本:米村正二 原作:石ノ森章太郎 出演:関俊彦(モモタロス/仮面ライダー電王)、遊佐浩二(ウラタロス)、てらそままさき(キンタロス)、鈴村健一(リュウタロス)、秋山莉奈(ナオミ)、高尾日歌(アンナ)、佐々木告(メロン)、乙葉(マイ)、関智一(イカデビル)、石丸謙二郎(ナレーション)ほか
映画「仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!の予告編 動画
映画「仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!」解説
この解説記事には映画「仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!のネタバレあらすじ:起
2020年(令和2年)。ここは開校61周年を迎えた松咲市立宮真小学校。この学校に通う10歳の少女・アンナ(高尾日歌)は学校から戻るなり早速遊びに行こうとしていました。
アンナの母・マイ(乙葉)は部屋の片付けをしてからだと引き留め、昨日もアンナは片付けをしなかったことから約束を守れない子はうちの子ではないと言い放ってしまいました。アンナは「もう帰って来ない!」と家を飛び出してしまい、「なによ、約束、約束って…。お母さんなんか大っ嫌い!」とマイからもらったお守りを川辺に投げ捨ててしまいました。
その時、アンナは突然「イーッ!!」と現れたショッカー戦闘員に取り囲まれてしまいました。必死で逃げるアンナは近くの公衆トイレに隠れました。時計の針は午後3時33分を指し示していました。
ところが、アンナが逃げ込んだ先はトイレではなく、何と列車の車内でした。そこではモモタロス(声:関俊彦/演:高岩成二)、ウラタロス(声:遊佐浩二/演:永徳)、キンタロス(声:てらそままさき/演:岡元次郎)、リュウタロス(声:鈴村健一/演:おぐらとしひろ)のイマジン4人がショッカー戦闘員に捕らえられていました。
「ようこそ、時の列車・デンライナーへ」アンナは突如現れたショッカー大幹部のイカデビル(声:関智一)に捕まってしまいました。イカデビルは「デンライナーは我々が占拠した。計画は順調だ。あとはこの娘の持つ“お宝”だ」とアンナにお宝をよこすよう迫りました。アンナの持ち物を調べていたショッカー戦闘員らが防犯ブザーを新型の爆弾だと勘違いして大騒ぎしている隙に、モモタロスは「今がチャンス!」とばかりにショッカー戦闘員に頭突きを食らわしました。
アンナは密かに隠れていた客室乗務員ナオミ(秋山莉奈)に助けられ、デンライナーから脱出しようとしましたが、既にデンライナーは元の時代から遠ざかっていました。アンナはモモタロス共々イカデビルによって車外に放り出され、ナオミもショッカー戦闘員に捕まってしまいました。
仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!のネタバレあらすじ:承
モモタロスとアンナはどこかの時代に飛ばされていました。モモタロスを怪人と勘違いしたアンナは悲鳴を上げながら逃げ出し、モモタロスは縛られたままアンナの後を追いました。アンナはたまたま居合わせたメガネ少女(佐々木告)に助けを求めました。しかし、空手五段だというメガネ少女はモモタロスの姿を見て怖気づいてしまいました。
モモタロスがどこかへ行った後、メガネ少女は大好物のメロンパンをアンナに分けてやり、「メロンパンが大好きだから、私のこと“メロン”って呼んで」と言いました。アンナとメロンは同じ学校の同じクラスに通っていましたが、なぜかこれまで一度も会ったことはありませんでした。
そこでアンナはメロンと共に宮真小学校に向かいましたが、校舎はまだ建て替え前であり、しかもなぜか開校30周年になっていました。そこに現れたモモタロスは「お前は30年前に来ちまったんだよ」と教えました。そう、アンナとモモタロスは1989年(平成元年)に飛ばされていたのです。
メロンはアンナが未来から来たことに驚きました。モモタロスはアンナを襲ったのは世界征服を企む悪の秘密結社ショッカーであること、ショッカーはアンナの持つ“お宝”を狙っていることを教えました。アンナは元の時代で川辺に投げ捨てたお守りの中にマイの大切な“お宝”が入っていることを思い出しました。
その時、メロンが「“お宝”なら私が持ってるよ」と1枚の宝くじを見せ、もしかしたら6千万円が当たるかもしれないものだと言い出しました。モモタロスが驚いていると、そこにイカデビルやショッカー戦闘員らの乗ったデンライナーが現れました。
仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!のネタバレあらすじ:転
イカデビルはショッカー戦闘員らに“お宝”を奪うよう命じ、メロンはアンナの手を引いて逃げ出しました。その頃、デンライナー車内では、拘束から逃れたウラタロス、キンタロス、リュウタロスがショッカー戦闘員を相手に大暴れを始めました。
メロンは身を挺してアンナを守ろうとしましたが捕まってしまい、宝くじをイカデビルに奪われてしまいました。どうやらイカデビルたちが探していた“お宝”というのはこの宝くじのようです。どうすることもできないアンナでしたが、モモタロスが「何とかしてやるから、お前の身体を貸せ!」と持ちかけてきました。
状況が理解できないアンナでしたが、メロンを助けたい一心でモモタロスの呼びかけに応じることにし、モモタロスはアンナに憑依すると“仮面ライダープリティ電王”に変身しました。「俺、参上!」プリティ電王はあっという間にショッカー戦闘員を片付け、逃げようとしたイカデビルと戦い始めました。
その頃、ウラタロス、キンタロス、リュウタロスはデンライナーを取り戻していましたが、ショッカー戦闘員は“最強の助っ人”としてクライシス帝国の戦闘員チャップを手を組んだことを明かしました。しかし、早速現れたチャップもあっさりナオミに撃退されました。
仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!の結末
プリティ電王はイカデビルの触手攻撃に苦しめられていました。イカ墨の爆撃を食らったプリティ電王は変身を解除させられ、モモタロスとアンナに分離しました。イカデビルはメロンから奪った宝くじの1等当選金6千万円をショッカーの新たな“ひみつきち”建設の頭金にしようと目論んでいたのです。
モモタロスはそんなことのためにデンライナーを乗っ取ったのかと憤り、アンナはメロンの宝くじを取り戻すために立ち上がりました。アンナにとってはメロンと築き上げた友情こそが真の“お宝”なのです。「どっかの誰かさんと同じようなこと言いやがって…」アンナの心意気を買ったモモタロスは“仮面ライダー電王ソードフォーム”に変身しました。
「いいか、さっきのは前フリじゃねえ。俺は最初から最後までクライマックスなんだよ! いくぜいくぜいくぜ!」電王は“俺の必殺技・令和バージョン”でイカデビルを倒しました。イカデビルは「偉大なるショッカーに栄光あれ!」と爆散して果てました。
宝くじを取り戻したはずの電王でしたが、必殺技を繰り出した際に真っ二つに切り裂いてしまっていました。アンナはテープで宝くじを繋ぎ合わせ、メロンに返してあげました。アンナはこれでメロンも大金持ちだねと声をかけると、メロンは「当たっても当たらなくても私の宝物だよ。アンナちゃんが守ってくれたから」と言いました。メロンはアンナといつか未来で会おうと約束し、アンナはモモタロスらと共に元の時代へと戻って行きました。
2020年に戻ったアンナは川辺からお守りを拾い上げました。アンナはショッカーがなぜこのお守りを狙っていたのか不思議に思い、中を開けてみるとそこには何とあの宝くじが入っていました。アンナは自分を探していたマイと再会を果たしました。「また会えたね、メロン…」実はメロンは少女時代のマイだったのです。仲直りした二人を見届けたモモタロスたちはデンライナーで次なる時代へと旅立っていきました。
1989年。クライシス帝国と交戦中の仮面ライダーBLACK RXは縛られて置き去りにされたチャップの姿を発見していました。
以上、映画「仮面ライダー電王 プリティ電王とうじょう!」のあらすじと結末でした。
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