希望の国の紹介:2012年日本,イギリス,台湾映画。原発事故をテーマにした作品。日本のとある町で震災と原発事故が発生、小野家は道一つ隔てて避難区域外となる。そんな折、小野家の息子の嫁が妊娠、子を守りたい一心から放射能への恐怖を募らせていく。第37回トロント国際映画祭 最優秀アジア映画賞受賞。
監督:園子温 出演:夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵、清水優、梶原ひかり、菅原大吉、山中崇、河原崎建三、筒井真理子、でんでん、ほか
映画「希望の国」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「希望の国」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
希望の国の予告編 動画
映画「希望の国」解説
この解説記事には映画「希望の国」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
希望の国のネタバレあらすじ:起
東日本大震災から数年。長島県大原町(架空の場所)で暮らす農家の小野家。20XX年、長島県でマグニチュード8.3の大規模の地震が発生。警察や防護服を着た人々が家にやってきて、庭の真ん中にKEEPOUTの黄色いテープを張る。隣の鈴木家は避難しているのに、我が家は大丈夫なのか?空気の問題なのに、20キロ圏外というだけでせき止められるのか?と問いただす嫁いずみ。バスに乗って避難所に向かう町民たちは「福島を憶えているだろ?もう二度と家に戻れない」と騒ぎ始めるが、鈴木家息子の「生きてるんだからなんとかなんだろ」の一声で黙る。若夫婦に今すぐ出ていけと迫る父。泣く泣く出ていく若夫婦。
希望の国のネタバレあらすじ:承
小野家父母は変わらず生活していた。避難エリア内に入ろうとする母を注意する父。母は「日本人が日本を歩いて、どうして日本に怒られるの?」と問う。原発の本を読み、福島を語る会に参加し情報を集める嫁いずみ。妊娠して喜ぶが、被災者ではない妊娠仲間から母乳からセシウムが出たと言われる。窓を目張りし、防護服を着用しだす。
希望の国のネタバレあらすじ:転
洋一は両親にいずみの妊娠を報告しに行く。父は、「生きていれば何度も杭が打たれる。今回は原発が杭だった。国を信じず家族で決めろ。強い人間だからこそ逃げるんだ」と諭す。いずみは防護服で町や病院へ繰り出す。職場の同僚に「放射能に敏感だ」と言われ激怒する洋一。いずみの担当医師から洋一は、「奥さんは放射能恐怖症だ」と告げられる。周りからはいずみのことで馬鹿にされる洋一は、より遠くへ避難を決意する。
希望の国の結末
強制退去命令が出て父は銃で牛を殺傷する。母ちえこにも銃を向けるが打つことはできず「愛してるよ」と言ってキスをする。「死のうか?」と言うと、ちえこは「いつだって一緒だよ。一緒に死んでもいいよ」と答える。「死のう」。そう言って再びキスをすると銃声が聞こえ、庭の木花が燃えてゆく。避難し防護服を脱ぐいずみだったが、線量計が反応し驚く洋一。「愛さえあれば大丈夫」と繰り返すいずみだった。
この映画の感想を投稿する