寄生獣の紹介:2014年日本映画。日本が誇る名作コミックである岩明均『寄生獣』を、『ALWAYS 三丁目の夕日』の山崎貴監督が実写映画化した同名作品の第一部です。主演は今をときめく若き映画俳優・染谷将太、そしてミギーの声を、売れっ子俳優で劇団大人計画の阿部サダヲが演じます。
監督:山崎貴 脚本:古沢良太、山崎貴 出演:染谷将太、阿部サダヲ、深津絵里、橋本愛、大森南朋、余貴美子、國村隼、浅野忠信ほか
映画「寄生獣」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「寄生獣」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
寄生獣の予告編 動画
映画「寄生獣」解説
この解説記事には映画「寄生獣」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
映画 寄生獣のネタバレあらすじを復習1
ある日、海上から謎の生命体であるパラサイトが日本各地に突如として出現し、人知れず人間達に寄生していきます。尖ったミミズのような形のパラサイトは脳に寄生して体をあやつり人間を捕食します。母・信子と2人で暮らす主人公の高校生・泉新一も、自宅に侵入してきたパラサイトに脳まで寄生されそうになり、あわや右腕まででその侵入を食い止めますが、既に寄生された右腕はパラサイト化し、新一とは別の生物として共存することになります。
映画 寄生獣のネタバレあらすじを復習2
次の朝新一は右腕にしびれを感じます。同級生で幼馴染の里美の胸を無意識に掴んだり、授業中に落とした消しゴムを拾おうとすると腕が伸びたりします。家に帰った新一は自分の部屋で右腕に目が付いているのを見つけます。しかも右腕が喋り始めたのです。新一はその右腕のパラサイトにミギーという名前を付けます。
映画 寄生獣のあらすじを復習3
ミギーは仲間を探し始めます。近くに寄ることで仲間だと分かるようで色んなところにいるようです。その頃、食べられた死体が全国各地で見つかるという事件が次々起こり、それを捜査していた平間刑事は謎の生命体の存在に気が付き始めます。新一が通う高校に田宮良子が教師として赴任してきました。実は田宮もパラサイトですが人間との共存を考えていて、新一にAと島田秀雄というパラサイトのことを話します。人を食べる寄生獣がいる傍ら知能を持って人間に紛れ込もうとする寄生獣もいます。広川という政治家もその一人で人間に扮し政界進出を企みます。
映画 寄生獣のネタバレあらすじを復習4
Aが新一を襲い、間一髪新一はAを返り討ちにします。ところが瀕死状態のAでしたが近所を偶然通りがかった信子(新一の母)を殺してしまい寄生します。寄生された信子によって新一は心臓を突かれ死んでしまいます。しかしその後ミギーによって生き返らされます。それと同時に新一の身体能力もアップします。いっぽうのミギーは時々4時間ほどの睡眠が必要になり、寝ている間は新一が声をかけても応じることはありません。新一はAによって体を乗っ取られた母の信子を前にして復習をためらうが、その時一時的に信子自身がAから体を取り戻します。それによってAへの復讐に成功します。
映画 寄生獣のネタバレあらすじを復習5
島田秀雄が高校生として転校してきます。美術部に入った島田ですが自分の髪の毛が動いたことで寄生獣だとばれてしまいます。同じく美術部員だった里美は島田に油絵を溶かす液体を投げつけ、それによって島田は目が見えなくなり暴れ、次々と他の生徒を殺してしまいます。新一はなんとか爆発によって島田をやっつけ、里美と共に3階から飛び降り逃げます。
映画 寄生獣の結末
教師の田宮良子は妊娠しておりパラサイトのアジトをつくっていました。田宮は人類との共存を考えています。政治家を目指している広川は政治を動かすことでパラサイトが住みやすい世界にしようと考えています。その頃平間刑事は特殊部隊に呼び出されます。人間による反撃が始まろうとしていたからです。新一は病床で眠る里美の病室に付き添いながら、パラサイトを皆殺しにする決意をします。
エンドロールになります。
続編の寄生獣 完結編(公開2015年4月25日)のネタバレあらすじはこちら。
映画 寄生獣の見どころ
原作では新一の父親も登場しますが、映画版では母親(余貴美子)との母子家庭として描かれます。その他、細かい箇所は原作と異なりますが、大筋は原作通りで、キャスティングも原作のイメージを損なわない俳優が選ばれていると思います。また『ALWAYS 三丁目の夕日』などでもノスタルジック溢れる素晴らしいCG描写を見せてくれた山崎貴監督ですが、本作でもミギーの描写や寄生獣たちとの戦闘シーンで、そのCG描写が遺憾なく発揮されています。コミック原作の映画化はファンの期待を大きく外れたトンデモ作品が多いですが、本作は原作のイメージを損なうことなく、エンターテインメント作品としてとても優良な作品に仕上がっている稀有なケースだと思います。第2部にあたる『寄生獣 完結編』の公開が望まれますね。
残念な実写化映画が多い中、漫画原作としてはかなり良い作品だったように感じます。主人公に寄生しているミギーのキモカワ度合いも良かったですよね。また、東出昌大さんの演技がこの作品でもかなり炸裂している様子が見られます。この作品あたりからだったでしょうか?東出さんが狂気に満ちた目の演技で視聴者を震え上がらせるようになり始めたのは?あの演技を見るだけでも価値ありって感じです。