心に吹く風の紹介:2017年日本映画。北海道の富良野で撮影をしていたビデオアーティストの日高リョウスケが、車の故障で立ち寄った家で、初恋の相手の春香に23年ぶりに再会しました。一方的に別れを付けられたリョウスケは、春香に再会したことで再び春香に対する思いが蘇り、春香もまたリョウスケに心を許し始めました…という内容の大人の純愛ドラマです。冬のソナタのユン・ソクホが監督をしたことで、日本映画にはないラブストーリーに仕上がっていましす。
監督:ユン・ソクホ 出演者:眞島秀和(日高リョウスケ)、真田麻垂美(春香)、鈴木仁(高校時代のリョウスケ)、駒井蓮(高校時代の春香)、菅原大吉(春香の夫)、長谷川朝晴(リョウスケの友人)、ほか
映画「心に吹く風」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「心に吹く風」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
心に吹く風の予告編 動画
映画「心に吹く風」解説
この解説記事には映画「心に吹く風」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
心に吹く風のネタバレあらすじ:起
北海道の富良野へビデオ撮影に来たビデオアーティストの日高リョウスケ(眞島秀和)でしたが、途中で友人に借りた車のエンジンがかからなくなりました。電話をしようと携帯を探すものの忘れて来ていました。そこで電話を借りようと歩いて行くと、ポツンと綺麗な一軒家がありました。リョウスケが家の人を呼ぶと主婦が出てきました。顔を見たリョウスケは驚きました。
それは高校時代に交際をした初恋の春香(真田麻垂美)でした。一方の春香も見た瞬間『日高君!』と呼びました。実に23年ぶりの再会でした。春香は5年前に夫の地元である富良野に移り住んだのだと言いました。リョウスケは一方的に別れを告げられたことで尾を引き、いまだに独身でした。
春香は夫との間に高校生の娘がいて、大学に入学して一人暮らしを始めていて、夫は海外に出張中で、今は姑と二人暮らしでした。レッカー車を呼び、友人宅に車を返しに行ったリョウスケは、初恋の人に会った事を話しました。友人は再会を大事にしろと言いました。
心に吹く風のネタバレあらすじ:承
翌日、小高い丘の駐車場で待ち合わせをした二人は、リョウスケの車に乗って走り出しました。二人の出会いは登校中のバスの中で、リョウスケの制服のボタンに春香の髪の毛が絡んだことでした。それ以来二人は交際を始め、楽しい毎日を過ごしました。
そんなことを思い出しながらリョウスケの撮影に春香が付いて回りました。途中から雨になり、倉庫で雨宿りをする頃から、二人の気持ちは23年前に戻り、楽しい時間を過ごしました。夕方近くなり、車の中でリョウスケは思い切ってはるかに夫の事や娘の事を聞きました。春香は黙り込み、しばらく会話が途切れました。
やがて『夕食をしよう』と言うリョウスケに、春香は『帰る時間だから』と言うと、リョウスケは富良野に居られるのは明日までだからと言って、明日も会ってくれと言いました。春香は『明日はボランティアの仕事があるから』と断りました。するとリョウスケは春香に電話番号を聞きますが、春香は『知らない方がいい』と言って車を降りました。リョウスケは『明日もここで待っている』と言いました。
心に吹く風のネタバレあらすじ:転
家に帰った春香は姑に夕食を作りますが、いつものように愚痴を言われ、浮かれた気分が飛びました。そして姑が『明日は同窓会で友人の家に泊まるから』と言いました。春香の心は揺れ動いていました。
翌日のボランティアの作業は心が浮ついていました。作業が終わり、風に揺れる木々を見ていた春香は車に乗って走り出しました。駐車場で待つリョウスケの前に春香の車がやってきました。二人は食べ物を買い、野原で昼食をとり、昔の様な恋人同士に戻りました。リョウスケは抱き寄せキスをする妄想を抱いていました。
その時、地主が来て追い出されました。こんなことがあり二人の距離はさらに縮まりました。そして春香が『手伝うから撮影しよう』と言い出し、二人はビデオ撮影をしました。夕暮れになり春香が、もう一か所見せたいところがあるけど、『明日の飛行機は何時?』と聞きました。リョウスケが『お昼!』と答えると、時間的に無理だと春香が言いました。するとリョウスケは、夜明けまで時間があると言って『これから飛行機までずっと一緒に居よう』と言いました。春香は笑顔でうなずきました。
心に吹く風の結末
リョウスケのコテージに一旦帰り、夕食と仮眠を取って明け方出発しました。着いたところは青池でした。神秘的な青い水を見ながら、残り少ない時間を大事に過ごしました。やがて時間は迫り、春香の車で二人は空港に向かいました。
車の中で、リョウスケが『また今度来る』と言いました。春香が『いつ?』と聞くと『会いたくなった時だから毎日だ』と言い、『ずっと一緒にいたい』と言いました。そして春香を抱き寄せたリョウスケはキスをしました。
空港に着くと春香の夫が出張から帰って来ました。味気ない別れしか言えなかった二人でしたが、酒に酔っていた夫は春香の車に乗り眠りました。春香は夫を車に残し空港に戻りますが、リョウスケの姿はありませんでした。
月日が経ち、日高リョウスケのビデオアート展の開催がありました。ウキウキしながら春香はアート展に入りました。それは二人が過ごした富良野の2日間の映像でした、何気なくリョウスケのプロフィールを見た春香は、2017年にリョウスケが他界したことを知りました。
ビデオを見ながら涙が止まらない春香は、アート展を主催したリョウスケの友人に話を聞きました。スコットランドのオーロラを撮影中に死亡したと言い、遺言で、遺骨は青池に散骨したと言いました。
春香は青池に立ち、リョウスケの思い出にふけるのでした。
以上、映画「心に吹く風」のあらすじと結末でした。
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