渾身 KON-SHINの紹介：2012年日本映画。隠岐の島に伝わる古典相撲を通して、家族や地域の温かな絆を描いたヒューマンドラマ。青柳翔が相撲に人々の心に真摯に向き合う主人公役を好演しています。ラストの取り組みは熱くなること間違いなし！
監督：錦織良成 出演：伊藤歩（坂本多美子）、青柳翔（坂本英明）、甲本雅裕（山本清一）、笹野高史（永見剛）、中村嘉葎雄（細田一千代）、財前直見（大林伸江）、ほか
映画「渾身 KON-SHIN」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「渾身 KON-SHIN」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
渾身 KON-SHINの予告編 動画
映画「渾身 KON-SHIN」解説
この解説記事には映画「渾身 KON-SHIN」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
渾身 KON-SHINのネタバレあらすじ：起
隠岐の島には古典相撲が今も残っています。中でも20年に一度行われる遷宮相撲は格式も高く、土俵のある「座本」と、他地域の代表「寄方」の対抗戦として夜を徹して取り組みが行われ、それを見に島中の人々が集まります。そして遷宮相撲が行われる夜、「寄方」の最高位である「正三大関」となった英明は間借りした民家で静かにその時を待っていました。英明の娘である琴世は妻である多美子のことをまだ「お母さん」とは呼べずにいます。多美子は琴世の産みの母親ではないのです。
渾身 KON-SHINのネタバレあらすじ：承
英明は過去に結婚式をドタキャンし、恋人の麻里と駆け落ちし島から出ましたが、二人で再び島に戻ってきました。英明の父親は英明のことをまだ許しておらず、会いに行っても追い返されてしまいます。また、狭い島ではそんな行為をした英明を雇ってくれる場所もなく漁師やパートをして毎日を暮らしていました。そんな中、英明は島の皆に認めてもらえるようにと相撲を始めたのです。やがて、英明と麻里の間に娘の琴世が産まれ、麻里の幼馴染である多美子の紹介で英明にも就職先が見つかります。
しかし、幸せは長く続かず、麻里が癌となり病に伏せ、帰らぬ人となってしまいます。
渾身 KON-SHINのネタバレあらすじ：転
麻里が亡くなった後、島の人が交代で琴世の面倒を見ています。多美子も夕食を作りに行ったりと世話をやき、琴世は多美子のことを「あの姉ちゃん」と呼ぶようになりました。英明も相撲に打ち込みながら、琴世を連れて三人で出かけたりとまるで家族のように距離が縮まっていきます。しかし、英明と多美子はお互いに「他にいい人がいる」と勘違いをしてしまい、多美子は英明と琴世のもとを訪れなくなってしまいます。そんなすれ違いもありましたが、試合に関して弱音を吐く英明に「負けてもいい選ばれるだけで誇らしいことだ」と言ってくれた多美子の言葉に励まされた英明は遂に多美子にプロポーズの言葉をおくります。琴世からも新しいお母さんになっていいと承諾を得て三人は本当の家族となるのでした。
渾身 KON-SHINの結末
遷宮相撲が近づく中、座本側にはとても強い選手がおり対抗できる相手がいない為、寄方側は最高位の正三大関が決まっていませんでした。英明は実力は十分でありながらも過去の行いのせいで推挙されませんでしたが、遂に努力が認められ寄方の正三大関に選ばれます。そして相撲の日、琴世は英明の亡き前妻麻里の写真を忍ばせ会場に向かいます。英明を勘当していた英明の両親も場に駆けつけ、麻里の家族とも和解します。夜も深まり、英明が出場する座本対寄方の三本勝負がはじまりました。相撲は寄方がまずは一勝し、続いて座本が勝利。勝負の行方は正三大関同士の戦いで決まることとなります。最初の取り組みはお互い一歩も譲らず長い膠着が続き、再取組みとなり、激しい攻防の末、英明は対戦相手と同時に土俵から落ちてしまいます。英明を心配した多美子が琴世の手を離した瞬間、琴世がはじめて多美子のことを「お母さん」と呼びます。相撲は審議の結果、判定がつけられずもう一番とることとなります。しかし、身体が既に限界に達していた英明は負けてしまいます。病院のベッドの上で試合の記憶すらない状態の英明でしたが、周囲の労いと励ましに触れ、負けたことよりも、島の人々の温かい気持ちと絆に喜びを感じるのでした。
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