古都の紹介:2016年日本映画。先祖代々の呉服店を継ぐ千重子とその家族、そして林業を営む双子の妹苗子、伝統を担う2組の親子の人生を描いた作品です。京都とパリを舞台に、生き別れの姉妹と娘の人生が交差する。文豪・川端康成の小説を実写映画化。
監督:Yuki Saito 出演:松雪泰子(佐田千重子/中田苗子)、橋本愛(佐田舞)、成海璃子(中田結衣)、蒼れいな(千重子)、蒼あんな(苗子)、葉山奨之(水木真太郎)、栗塚旭(水木)、迫田孝也(中田正)、伊原剛志(佐田竜助)、奥田瑛二(佐田太吉郎)、ほか
映画「古都(2016年)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「古都(2016年)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
古都の予告編 動画
映画「古都(2016年)」解説
この解説記事には映画「古都(2016年)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
古都のネタバレあらすじ:起
千重子(松雪泰子)は悪夢で目を覚まします。静かな朝を迎え、娘の舞(橋本愛)を送り出して和服に着替えた千重子に、職人が一人で廃業の報告にやって来ます。去っていく職人の寂しげな背中に向かい千重子は頭を下げます。
千重子の双子の妹・苗子(松雪泰子)は林業を営み、娘の結衣(成海璃子)をパリに留学させていました。舞は友人から就職が駄目でも実家の呉服店を継げばよいと言われ、複雑な気持ちでいました。千重子は舞に自分の若い時に家を継ぐかどうかで悩んでいたときの話をして聞かせます。
古都のネタバレあらすじ:承
千重子は神社で苗子に再開したときの事を思い出します。
“北野の杉林、雷雨の中、苗子は怖がる千重子をしゃがませ、かばうように覆いかぶさり、自分の頬かむりを千重子の頭に乗せます。雨が去った後も千重子は苗子に『苗子さんもう少しこのままでいて』”
神社に手を合わせた千重子でした。
古都のネタバレあらすじ:転
結衣は一枚の絵を作成中、“過去からの開放”とその絵を名付け、教授からも良い評価を得られます。教授はテーマを聞くと「開放されることで何を求める」「なんでもいいんだ、ただどう表現するのか」「もっと自分自身と対話したほうがいい」と言われます。
苗子はパリの結衣とチャットで話をするが、結衣は心配する苗子につっけんどうな態度をとってしまいます。一方、舞は書道の先生から、日本文化を紹介するイベントに参加するためのパリ行きの同行を頼まれます。一方で面接を受けていた商事会社から内定の通知を貰うが、裏で手が回されていることに気づいた舞は、内定辞退を告げに行きます。千重子は舞の意思を尊重し、あちらこちらに内定辞退の謝罪にまわります。
古都の結末
苗子は結衣のいるパリを訪ねます。創作に行き詰って泣き出す結衣を、苗子は優しく抱きしめます。苗子は結衣と寝床を共にし、昔、千重子と共寝した時を思い出し、結衣に千重子の事を話します。その頃、千重子も苗子との思い出を、苗子と同じ帯を持っている事、そして千重子はその帯を舞に託します。そして舞に「好きなようにしたらええ」と言います。
舞は書道の先生に同行してパリに行き、先生の助手をしながら日本舞踊を披露します。舞はパリの街並みを見ながら安らかな気持ちでいました。結衣もまた、何かが吹っ切れたように絵を描きだします。舞は立ち寄った教会で腰掛け、ふと右を見ると、そこには結衣の姿がありました。2人の顔には何か一つの事を見つけた安堵感が漂っていました。
以上、映画「古都」のあらすじと結末でした。
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