釘打ちのバラッドの紹介:2016年日本映画。異国人も住む南の島で、ヤクザの殺し屋として働く千が、殺そうとした同じヤクザのハイザラが命乞いしたことから、ハイザラを自分の跡取りとして殺し屋に仕上げようとしました。ハイザラも殺し屋として生きていくはずだったものの、自分の親分と、愛する親分の女のユミンの命が危ないと知り、敵対する組織に立ち向かうことになりますが…という内容のバイオレンスドラマです。
監督:ダイナマイト平 出演者:西平寿久(ハイザラ/英雄)、神崎英敏(千)、大城優紀(ユミン)、岸本尚泰(火元)ほか
映画「釘打ちのバラッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「釘打ちのバラッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
釘打ちのバラッドの予告編 動画
映画「釘打ちのバラッド」解説
この解説記事には映画「釘打ちのバラッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
釘打ちのバラッドのネタバレあらすじ:起
通称ハイザラは火元組の組長・火元の女に手を出した事で、釘打ちの殺し屋『千』に殺されるため、兄貴分に車で連れてこられます。すると千が現れますが、あまりにもみすぼらしい中年男であったため、兄貴分は千とは思いませんでした。
千はその前に飯でも食おうと家に呼びます。兄貴分は千から金を奪おうと銃を向けます。しかし千の作った食べ物に一服もられていたため、兄貴分は倒れます。そして千は額に5寸釘を撃ちこみ殺しました。
そしてハイザラの番だと、額に釘を当てると、ハイザラは命乞いします。そこで千は、ハイザラに選択肢を迫ります。このまま殺されるか、自分の代わりに千として殺し屋になるかでした。ハイザラは迷わず殺し屋になることを選びます。
そのころ、火元は中国人マフィアと取引をしていました。中国人マフィアは火元を一方的に悪者にし、「会長に言う」と言います。この島ではヤクザは全て一人の会長が仕切っていて、その下で日本人ヤクザと中国人ヤクザが縄張り争いをしていました。
釘打ちのバラッドのネタバレあらすじ:承
千はハイザラに毒ガスの作り方を教えます。そして火元の依頼で青年を毒ガスで眠らせ、5寸釘で殺します。そして、「ナイフや銃では血が大量に出て後片付けが大変だから釘にした」と言いました。千はハイザラに「どうして火元の女に手を出したのか」と聞きます。
ハイザラはヤクザになりたくて火元の店で暴れました。晴れてヤクザになったハイザラは、火元の女で移民のユミンの付き人になります。ユミンは人殺しを平気で行う火元らを見て、ハイザラに「逃げたい」と言います。
千に次の仕事がやって来ます。相手は中国人二人で、部屋には友人の赤毛の男がいました。赤毛の男が出て行ったら毒ガスで眠らせて殺す予定でしたが、ハイザラのミスで赤毛の男に顔を見られ、3人とも殺します。
翌日、会長の従弟が火元の事務所にやって来ます。赤毛の男は会長のお気に入りで、中国人二人と共にいなくなったと言います。そしてハイザラの写真を見せ、「こいつの首を持って来い」と言ってユミンを連れ去ろうとします。その時、火元が会長の従弟を射殺しました。そして組員たちに「戦争になる」と言います。
釘打ちのバラッドのネタバレあらすじ:転
千はハイザラにこの島に来たときの事を話します。都会育ちの千は病気の妻の為にこの島に移住してきました。近所の人たちが良くしてくれていい島だと思っていたら、妻の病気が伝染病だと噂され、村八分になりました。そして千が外出中に、妻もろとも家を焼かれました。妻を助けた千でしたが、妻はすぐ死にました。住民たちに妻を殺された千は、住民たちを皆殺しにしました。
話を聞いたハイザラは殺し屋として火元組に帰る事を決め、火元の元に向かいます。しかし組員たちは全員首を切り落とされて殺され、火元も傷ついています。ハイザラは千を殺したと言います。そしてハイザラが火元の額に5寸釘を当て、火元は銃口をハイザラに向けます。しかしハイザラは釘を打ちこめませんでした。
すると火元が、さらわれたユミンの居場所を教えます。火元の運転で相手の事務所に乗り込んだハイザラは、ユミンを助けますが、組員が銃で発砲してきます。逃げ場の無くなった時、千が毒ガスで組員を眠らせ釘を打とうとしますが、逆に数発銃弾を受けます。ハイザラが銃弾を撃ちこみ、千がとどめを刺して逃げ出しました。
釘打ちのバラッドの結末
ハイザラはユミンを車に乗せ岸壁に着きます。後を追って火元と千がやってきました。そして千と火元は20年ぶりだと話します。
住民を皆殺しにした千は、不法移民の女性が路上で殺され、傍らで赤ちゃんが泣いているのを見つけました。赤ちゃんを抱きかかえ歩いていると、ヤクザの火元が脚を切られ、街まで連れて行ってくれと頼んできます。
千は、「連れて行く代わりにこの赤ちゃんを預かってくれ」と言います。火元が断ると、千は「預かってくれたら、オレは殺し屋としてアナタの依頼する相手を全て殺す」と火元に言います。火元は赤ちゃんを預かりユミンと名付けて育てました。こうして火元は自分の手を汚さず、邪魔なヤツを殺し、のし上がってきたのでした。
プレジャーボートにハイザラとユミンが乗り込み、火元と千を呼びますが、二人は「オレ達はもうだめだ」と言って乗りませんでした。ボートが走り出すと、千が幸せな夢を見ながら死にました。背後には会長の手配した殺し屋が銃を持って火元を狙っていました。ボートの上ではハイザラがユミンに「僕の名前は英雄だ」と言います。ユミンは「本当のお母さんとお父さんに会いたい」と言いました。
以上、映画「釘打ちのバラッド」のあらすじと結末でした。
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