劇場版 黒執事 Book of the Atlanticの紹介:2017年日本映画。TVアニメ「黒執事」の劇場アニメーションで原作コミック「黒執事」の「豪華客船編」を描いています。死者を蘇らせるという噂を聞いたシエル・ファントムハイヴは、執事のセバスチャン・ミカエリスと共に、死体蘇生を行う謎の組織アウローラ学会の会合が行われる豪華客船『カンパニア号』に乗り込みます。しかし彼らによって蘇った死者は無差別に生きた人間を襲い始め、船内はパニックになります。また、船内に潜んでいた死神に攻撃され、さらにカンパニア号が氷山にぶつかって沈み始めるなど、シエルとセバスチャンは窮地に陥ります。
監督:阿部記之 声優:セバスチャン・ミカエリス(小野大輔)、シエル・ファントムハイヴ(坂本真綾)、エリザベス・ミッドフォード(リジー)(田村ゆかり)、葬儀屋(諏訪部順一)、グレル・サトクリフ(福山 潤)、ロナルド・ノックス(KENN)、ほか
映画「劇場版 黒執事 Book of the Atlantic」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「劇場版 黒執事 Book of the Atlantic」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版 黒執事 Book of the Atlanticの予告編 動画
映画「劇場版 黒執事 Book of the Atlantic」解説
この解説記事には映画「劇場版 黒執事 Book of the Atlantic」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 黒執事 Book of the Atlanticのネタバレあらすじ:起
死者を蘇らせる病院があると聞いたシエル・ファントムハイヴは、執事のセバスチャン・ミカエリスに調査を命じました。そして、セバスチャンの調査により、アウローラ学会という秘密結社が非合法な人体実験を行っていること、さらに、アウローラ学会の会合が豪華客船『カンパニア号』で行われることがわかり、シエルとセバスチャンはカンパニア号に乗り込みました。
カンパニア号には、シエルの幼馴染で婚約者のリジーとその家族も乗船していました。さっそく、アウローラ学会の会合にもぐりこんだシエルとセバスチャンは、人体実験で死者が動き出す光景を目の当たりにしました。
しかし、動く死者は無差別に生きた人間を襲い始め、会場はパニックとなりました。動く死者は拳銃で撃たれても動きを止めませんでしたが、突如現れた青年が頭を芝刈り機で潰したことで、ようやく動かなくなりました。
青年はロナルド・ノックスという名の死神で、「この死者は、2週間前にノックスが魂を刈っており、正真正銘の死体だ」と言いました。そして、ノックスは悪魔でもあるセバスチャンに攻撃をしかけ、シエルは騒ぎの中逃げたアウローラ学会の会長であるリアン・ストーカーを追って会場を後にしました。
劇場版 黒執事 Book of the Atlanticのネタバレあらすじ:承
シエルはリアン・ストーカーを追って貨物庫にまで来たところ、そこで、シエルを探していたリジーとファントムハイヴ家の従僕であるスネークと会いました。しかし、貨物庫に保管されていた大量の死者が突如蘇り、3人に襲い掛かってきました。3人は貨物の上に追いつめられますが、そこにセバスチャンがやってきて、動く死者を一掃しました。
さらに、逃げようとしたリアンを捕らえましたが、リアンは「この船のもう1つの貨物庫に、ここにあった死者の10倍の数の死者が保管されている」と言いました。
時を同じくして、もう1つの貨物庫に保管されていた死者も蘇り、船内を徘徊して次々と人間に襲い掛かりました。シエルは動く死者を止める方法をリアンに聞くと、リアンの部屋に動く死者を止める機械があるとのことで、リアンの部屋に行くことにしました。
そのころ、カンパニア号の進行方向に氷山が現れましたが、カンパニア号を操船する乗組員はすでに動く死者に殺されており、カンパニア号はそのまま進んで氷山に右舷を削り取られました。カンパニア号の船内に水が浸入し、シエルとリジーは取り残されてしまいましたが、通気口の中を進み、セバスチャンと再会することができました。
しかし、そこにノックスと氷山からカンパニア号に乗り込んだ旧知の死神であるグレル・サトクリフがやってきて、セバスチャンに攻撃をしかけてきました。さらに、動く死者の大群がシエルとリジーに襲い掛かりますが、かよわい貴族令嬢であるはずのリジーが剣を持って動く死者に立ち向かい撃退しました。
実はリジーは剣の達人なのですが、シエルにかわいい女の子と思われたくて、そのことを隠していたのでした。
劇場版 黒執事 Book of the Atlanticのネタバレあらすじ:転
スネークから、騒ぎの中リアンを取り逃したことを聞いたシエルとセバスチャンは、グレル達と一時休戦し、リジーをリジーの家族に預けるとリアンを追いかけました。先にリアンを捕らえたグレル達は、共にリアンの部屋に行きますが、動く死者を止める機械はそこにはありませんでした。
一方、シエルとセバスチャンは、ドルイット子爵と葬儀屋が、動く死者を止める機械を運び出す場面に出くわし、とりあえず同行することにしました。そして、ドルイット子爵は広場に機械を運び込むと機械を動かしますが、動く死者は動きを止めませんでした。
そこへグレルが、ドルイット子爵と葬儀屋を攻撃しますが、葬儀屋はグレルの攻撃を受け止めました。実は葬儀屋の正体は元死神で、リアンを利用して人体組成実験を行ったのでした。
葬儀屋が人体組成実験を行った理由は、人間が死んで魂を抜かれた時に終わる「記録」に続きを繋いだらどのようになるか、という興味からでした。葬儀屋は、死体に偽の「記録」を繋いだところ、死者は動き出して自分に欠けているもの、つまり魂を求めて生きた人間を襲ったのでした。
葬儀屋の目的が分かったところで、セバスチャン、グレル、ノックスは、葬儀屋に攻撃をしかけますが、葬儀屋は強く3人がかりでも苦戦し、そして、戦いの最中葬儀屋に捕らえられたシエルを助けたセバスチャンを葬儀屋の攻撃が貫きました。
劇場版 黒執事 Book of the Atlanticの結末
葬儀屋は、傷ついたセバスチャンの体から記録を取り出しました。そこには、悪魔であるセバスチャンがシエルと契約した時から、最初は互いに嫌っていたものの、一人前の執事に、そして貴族になるために切磋琢磨していく間に強固な信頼関係が生まれ、シエルがファントムハイヴ伯爵家の当主となった時、セバスチャンが執事としてシエルに絶対の忠誠を誓う様子が描かれていました。
そして、記録を見終わった葬儀屋がセバスチャンにとどめを刺そうとした時、カンパニア号は傾いて沈み始め、リアンは壁に打ち付けられて死亡し、葬儀屋はカンパニア号から去っていきました。
その後、カンパニア号は沈没し、セバスチャンとシエルは救難ボートに乗り込み、一命を取り留めましたが、彼らに動く死体が襲い掛かってきました。セバスチャンが葬儀屋にやられた傷をものともせず奮闘したことで、朝までに動く死体を全て撃退することができました。
その後、救助船に救助されたセバスチャンとシエルは、そこでリジーと再会することができました。
以上、映画「劇場版 黒執事 Book of the Atlantic」のあらすじと結末でした。
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