クロユリ団地の紹介:2013年日本映画。幽霊が出ると噂のクロユリ団地に引っ越してきた女性。彼女の隣に住む老人が孤独死したことにより、恐怖に襲われることとなる。監督はハリウッドを席巻した「リング」シリーズの中田秀夫。
監督:中田秀夫 出演:二宮明日香(前田敦子)、笹原忍(成宮寛貴)、ミノル(田中奏生)、磯崎(高橋昌也)、二宮武彦(並樹史郎)、二宮佐智子(西田尚美)、二宮聡(佐藤瑠生亮)ほか
映画「クロユリ団地(2013)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クロユリ団地(2013)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「クロユリ団地(2013)」解説
この解説記事には映画「クロユリ団地(2013)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クロユリ団地のネタバレあらすじ1
二宮明日香とその家族が引っ越しして来たシーンから始まります。彼女は母親に挨拶の菓子折りを持っていくように頼まれますが隣人は反応なく、彼女は菓子折りを扉のドアノブにかけます。明日香は団地の周りを散策し、その途中の公園の砂場で一人で遊んでいる男の子を目撃し声をかけますが、男の子は逃げて行きます。家に戻る途中で明日香は菓子折りがなくなっていることを確認し、不気味な壁を引っ掻く音が聞こえてくるため隣人の存在を確認します。
クロユリ団地のネタバレあらすじ2
その後専門学校で友人から明日香の住んでいる団地にまつわる噂の存在を知りますが、明日香はそれをただの噂と信じず、隣人の騒音に悩まされていることを家族に相談しますが取り合ってもらえません。明日香は再び公園の男の子を目撃し、彼から名前がミノルであることを聞き一緒に遊びます。一人で遊ぶミノルを心配する明日香に、ミノルはおじいちゃんがいるから平気と言いますが、指さしたのは明日香の隣人の部屋でした。その日明日香は不気味な夢を見てうなされます。学校で孤独死した老人の話を聞いた明日香は気になり、隣人篠崎の部屋の様子を見に行き、壁を引っ掻いた状態で死んでいた篠崎を発見します。
クロユリ団地のネタバレあらすじ3
しかし篠崎がいなくなったはずの部屋から、また不気味な音を耳にします。両親に相談しても聞いてもらえず、二人は繰り返し同じ話題を口にします。「今度の連休は急に仕事g入らないか。」両親は毎日そのことを話題にします。誰もいなくなったはずの篠崎老人の部屋に再び明日香は向かいますが、やはりそこは誰もおらず特殊清掃人の笹原が掃除に入っていました。笹原は明日香に、「関わらない方がいい。俺たちとは時間の流れが違う。」「生きている人間と死んだ人間の時間は違うが、中には生きた人間と関わろうとする。」と言います。そして笹原自身、上司に明日香と笹原は似ていると言います。再び警察が明日香の下に訪れ、彼女が菓子折りを届けていた時にはすでに篠崎老人は死んでいたことを告げます。
クロユリ団地のネタバレあらすじ4
困惑する明日香の元へふたたびミノルがやってきて遊ぼうと誘います。ミノルは明日香を慰め、一緒に遊ぶ約束と指切りをします。ミノルと出会ったことにより、笑顔を取り戻した明日香でしたが、実習の時の彼女は明らかにやつれた顔をし、さらに老人の亡霊を見て「おまえ しぬ」と言われ動揺して逃げ出します。自分が早く見つけなかったから怨んでいると思う明日香に、笹原は霊媒師を紹介します。その日家に帰った明日香が見たのは家族が全員いない、もぬけのからの我が家でした。実は明日香の家族は彼女が幼い頃バスの転落事故で死に、明日香はそこから奇跡的に生還していたのです。
クロユリ団地のネタバレあらすじ5
事情を知った笹原は明日香が自分が「絶対旅行に行きたい」と言ってしまったせいで家族が全員死んでしまったと自責の念に駆られ続けていたのでした。笹原は自分自身婚約者を事故でこん睡状態にしてしまった過去を持っていたため、彼女を救おうと霊媒師に見せます。しかし霊媒師の言葉によると、篠崎老人は見つけてくれた明日香に感謝していると言い、明日香は部屋に入れてしまったと言います。十三年前にかくれんぼをしていたミノルは隠れたまま気づかれずに焼かれてしまい、それ以後クロユリ団地では変死事件が続くようになっていたことがわかり、笹原は明日香にすぐ引っ越すよう言います。
クロユリ団地の結末
けれど明日香はすでにミノルに取つかれてしまって、助けようとする笹原を追い出してしまいます。笹原はなんとか明日香を助けようと霊媒師を呼び、彼女と供にミノルを追い払おうとします。追い払っている間決して部屋を開けてはいけないと言われるのですが、訪ねて来たミノルは明日香の家族のふりをし、笹原の婚約者のふりをします。そしてついに耐え切れなくなり開けてしまった笹原を焼き殺してしまいます。その後明日香は、弟のぬいぐるみを抱えて、家族を失った時の幼い心に戻り、虚ろな笑顔で鼻歌を歌いながら団地を去るのでした。
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