京都太秦物語の紹介:2010年日本映画。松竹・立命館大学・京都府の3者による「産学官連携プロジェクト」の一環として、客員教授である山田洋次監督の下で同学部の学生22名が本作の製作に携わった作品。太秦という街をフィーチャーしたドキュメンタリーのような作品ですが、しっかりとストーリーが形成されています。ヒロインと相手役2人の男性以外は、ほぼ太秦の街の人々が演じています。両親役を一般人が演じ、ヒロイン宅はクリーニング屋さん、相手役の家は豆腐屋さんと、実在のお店の人たちが演じ、実際に太秦で商売をやってきたことについてのインタビューカットが所々に入っています。元EXILEのダンサーUSAさんのダンスも中盤に見ることができます。
監督:山田洋次 出演:海老瀬はな(東出京子)、USA /EXILE(梁瀬康太)、田中壮太郎(榎大地)、太秦商店街の人々、ほか
映画「京都太秦物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「京都太秦物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
京都太秦物語の予告編 動画
映画「京都太秦物語」解説
この解説記事には映画「京都太秦物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
京都太秦物語のネタバレあらすじ:太秦の人々
主人公の京子は、太秦の商店街でクリーニング店を営む家の長女で、両親と妹の4人で暮らしています。彼女は大学の図書館で働いています。そんな彼女には恋人がいて、その恋人は同じ商店街で豆腐屋を営んでいる家の息子、康太です。康太はお笑い芸人を目指しており、大阪に出ては、たくさんのオーディションを受けていました。しかしそのオーディションの成果は芳しくなく、なかなか芽が出ませんでした。それでも京子は健気に彼をいつも応援していました。
京都太秦物語のネタバレあらすじ:もう一人の男性との出会い
ある日京子が図書館で仕事をしていると、一人の男が分厚い本を何冊も借りにきます。巻数が揃ってないとクレームをつける男性は、京子が働く大学の講師として働く大地でした。京子は他に借りている人がいるから返却を待つように言います。その時に大地は彼女に一目惚れしてしまいます。京子も妙な雰囲気のこの男性のことが気になります。それから彼は度々図書館に現れては、彼女に話しかけます。そんな中、オーディションが上手くいかない康太は、長年組んでいた相方からコンビ解消を言い渡されてしまいます。
京都太秦物語のネタバレあらすじ:二人からの招待
康太は相方からコンビを解消され、心穏やかではありません。た、いつまでも夢を追いかけて、将来の展望がはっきりしない康太に、京子は不安を覚えます。そんな彼女に大地は彼女の元を訪れ会話を弾ませます。大地は自分の講義を今度聞きに来てくれと京子に言います。彼の研究内容に興味を持った京子は彼の講義を聞きに行きます。京子が聞きに来てくれたことが嬉しくて、なかなか講義に集中できない彼の姿がありました。また、康太からは京子が働く大学の文化祭で、今度一人でお笑いライブをやるから来てほしいと誘います。京子は妹と彼のライブを見に行きますが、彼は空回りをして内容は散々たるもので、観客は次々と席を立ってしまいます。
京都太秦物語のネタバレあらすじ:ギクシャクする二人
ライブの後に、康太を励ます京子ですが、康太はショックで聞き入れません。そのため、アドバイスを京子はするのですが、そのことが癇に障った康太は京子に逆ギレをしてしまいます。そして「俺は親父みたいに豆腐屋の親父なんかになりたくないから、お笑いを頑張っているんだ。」と言います。京子は日頃太秦の街で働く人々を愛おしく尊敬していたため、康太の言葉にショックを受けて二人は大喧嘩をしてしまいます。そのまま康太は京子を置いてどこかへ行ってしまいます。そんな姿を偶然にも大地に見られてしまいます。驚いた大地は川に落っこちてしまいます。
京都太秦物語のネタバレあらすじ:突然のプロポーズ
川に落っこちた大地を介抱して、喫茶店で二人でお茶を飲んでいると、大地はいきなり京子にプロポーズします。自分は東京に戻らなくてないけないこと、そしてそのあと直ぐに上海の大学へ研究に行くことを伝えます。上海の大学に3年はいなくてはならず、京子に一緒に来てほしいと言います。そしてもう明日の朝には東京へ出発しなくてはならず、京子に一緒にきてくれと、新幹線の切符を渡します。家に帰った京子はどうすべきか悩みます。そこへ康太が昼間のことを謝りに京子の家にきますが、彼女は会わずにベランダで涙を流します。
京都太秦物語の結末:運命の日
次の日の朝早く、京子は新幹線に乗るために太秦の街を出発します。しかし太秦の街を見るにつれて、京子の気持ちは変化します。新幹線の乗り場である京都駅に着きますが、大地のところへ行くのをためらいます。大地は一生懸命に京子に電話をしますが、彼女は電話に出てくれたものの、何も応えてくれません。何かを悟った大地は京子にさよならを言い、東京へ出発します。京子は太秦の街へ戻ります。戻り途中に、オーディションを受けに行く康太と出会います。康太は昨日のことを謝り、あと1年だけ芸人になるために挑戦させてほしいと言います。そして上手くいかなかったら、豆腐屋を継ぐ覚悟だと伝えます。豆腐屋になったら豆腐屋のお嫁さんになってくれるかとプロポーズします。彼女は笑顔で頷き、オーディションに向かう彼を見送ります。今日はある女性の運命が大きく動いた日でしたが、太秦の街は変わらず時を刻んでいくのでした。
以上、京都太秦物語のあらすじと結末でした。
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