ライオンは今夜死ぬの紹介:2017年フランス,日本映画。ヌーヴェルバーグの申し子と言われる名優ジャン=ピエール・レオを主演に迎え諏訪敦彦監督が8年振りに作り上げた作品です。死を演じられないと嘆く男がかつて愛した女性との再会、映画を撮影する子供達との出会いで、自らの人生と死を見つめ直していくという話です。
監督:諏訪敦彦 出演:ジャン=ピエール・レオ(ジャン)、ポーリーヌ・エチエンヌ(ジュリエット)、イザベル・ヴェンガルテン(マリー)、モード・ウィレール(ジュールの母親)、アルチュール・アラリ(フィリップ / 映写技師)、ルイ=ド・ドゥ・ランクザン(映画監督)、ほか
映画「ライオンは今夜死ぬ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ライオンは今夜死ぬ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ライオンは今夜死ぬの予告編 動画
映画「ライオンは今夜死ぬ」解説
この解説記事には映画「ライオンは今夜死ぬ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ライオンは今夜死ぬのネタバレあらすじ:起
死の演じ方が分からないと悩む俳優ジャン(ジャン=ピエール・レオ)は、相手役の都合で撮影が中止になり、しばらく休むことになります。休みを使って知り合いを訪ねてまわるのですが、本当に会いたい人と促されてやってきたジュリエットの元へと足を運ぶ事になります。
ジュリエットは若くして亡くなっていたのですが、そんな彼女を思い出しつつ部屋で休憩していると、ジュリエット(ホーリーヌ・エチエンヌ)の幻が現れるのでした。そんな傍目に怪しいジャンの姿を気にしながら見ている子供達がいます。
ライオンは今夜死ぬのネタバレあらすじ:承
ジャンはこの屋敷にしばらく滞在する許可を得ました。子供達は映画を撮っていて、この屋敷を使って撮影をしたいと考えています。子供達を指導している映写技師のフィリップ(アルチュール・アラリ)からも、きちんと許可を得るように言われていた子供達は、その機会をうかがいジャンを尾行するのでした。
少しずつ打ち解け話すようになり、ようやく撮影の話を切り出します。ジャンが俳優だということを知った子供達は、出演してもらえるようさらに切り出しました。しかしまだ脚本すらも出来ておらず、ジャンは皆で話し合ってまずは脚本を作るように話します。
ライオンは今夜死ぬのネタバレあらすじ:転
子供達が去った後、再びジュリエットが現れます。ジャンはジュリエットと会えるのを待ち構えていたかのようにたくさん話し、歌い、その時を楽しみます。しかし前回同様、ジュリエットはふとした時に消えてしまうのでした。
脚本を完成させた子供達がジャンの元を訪れますが、なかなか出会えませんでした。ある日、屋敷に忍び込んだ子供達が、意識を失い倒れているジャンを見つけます。その後、子供達の助けもあり意識を取り戻したジャンは、子供達と食事をしながら脚本の話を聞き、子供達の矢継ぎ早の質問にも答えるのでした。ジャンには妻がいたが、本当に愛したのはジュリエットだけだということも包み隠さず答えます。
ライオンは今夜死ぬの結末
深夜、ジュリエットに起こされ、深夜の散歩にジャンは出かけます。ジャンは死の演技が出来ない悩みを打ち明け、この先もジュリエットと過ごしたいと誓いました。
子供達との撮影は順調に進みます。たくさんの人が屋敷にやってきて、屋敷の中はかつてないほどの賑わいを見せました。慣れない事に疲れを見せるジャンでしたが映画は完成、話し合い楽しみながら撮影したのは久しぶりで、ジャンにとっても充実感のあるものとなりました。
ラストシーンを撮り直したいという意見が出て、ジャンは近くの湖で撮影をしようと提案します。撮影の合間、ジュリエットが現れ、また会おうと別れを告げて湖の中に消えていきました。ジャンは呆然とししばらくの間、その消えた場所をただ見つめていました。撮影は続きやがて完成を迎えます。
数日後、子供達はいつものように屋敷を訪れますが屋敷はすでに出払った後で、そこには感謝の言葉を述べた手紙が残されていました。
ジャンは屋敷で子供達と映画作りをして楽しんで物作りをすること、そして幻のジュリエットと過ごした事で、自らの生と死をより深く知ることができた事、色々な事を教えてもらったジャンは再び撮影に挑み、懸念していた死の演技を納得のいく形で終わらせる事ができました。
以上、映画「ライオンは今夜死ぬ」のあらすじと結末でした。
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