ライヴの紹介:2014年日本映画。期待されて外してきた直人の人生。その彼が、何者かに拉致された母親を救うために理不尽なマラソンに挑む。山田悠介の小説に基づくサスペンス映画。『片腕マシンガール』の井口昇監督が描く、街を血で染める死のレース。
監督:井口昇 出演者:山田裕貴(田村直人)、生稲晃子(直人の母)、大野いと(室田瑠実)、森永悠希(金沢紳介)、入来茉里(水野アカリ)、大友康平(鮎川雄一)その他
映画「ライヴ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ライヴ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ライヴの予告編 動画
映画「ライヴ」解説
この解説記事には映画「ライヴ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ライヴのネタバレあらすじ:死のレースが始まる
9月7日の朝、アルバイトを首になったばかりのフリーター、田村直人の携帯に謎の男から、拉致監禁された母親の動画が送られる。マラソンして母親を助けに来いと男は言う。母親の居場所のヒントはその日宅配便で送った山田悠介の小説『ライヴ』角川文庫版にある。小説ではドゥーム・ウイルスに感染した母を救う特効薬を得るために青年がトライアスロンに参加する。青年の名も田村直人だった。
小説の集合場所にあたるスポーツセンターには『ライヴ』文庫本を手にもった多数の男女が駆け込んでくる。直人のように家族や恋人を誘拐された人たちが愛する者の命をかけて競争をしなければならないのだった。「行きにくい場所で着替えろ」というメッセージが伝えられ、一行は女子更衣室に行く。揃いの黄色いランニングシャツと短パンに着替え、ヘッドギアを付ける。彼らの会話はヘッドギアによって犯人に筒抜けである。
通報されて警備員たちにつかまり最初に男性二人が更衣室で脱落。続いて不慮の事故で安田雅代が最初の犠牲者になる。
ライヴのネタバレあらすじ:ボウガンに狙われる
直人は室田瑠実、金沢紳介と三人で走るようになる。『ライヴ』に出てくるヘルタワーを目指す。それは廃業されたデパートだった。各参加者はエレベーターの中に用意された殺人アイテムを拾うことになっているが、ボウガンを手にした女たち、ボウガン・エンジェルとボウガン・レディーが現れて妨害する。
次々と参加者は命を落としていく。瑠実にジコチューとののしられていた直人だったが、ボウガン・エンジェルから他の参加者たちを救い、紳介、瑠実と三人に友情が芽生えたようだった。
ライヴのネタバレあらすじ:人を殺してしまった
殺人アイテムを手にした参加者の一部はライバルの命を狙い始める。特に、両腕にはめたチェーンソーと新体操で鍛えた運動神経でボウガン・レディーを血祭りにあげた水野アカリは、のろまと馬鹿にされてきた過去に復讐するかのように商店街を地獄に変えてしまった。アカリから身を護るために直人がピストルから放った銃弾が別の参加者を殺してしまう。人を殺してしまったショックで、いっしょに頑張ろうと言う紳介と瑠実に背を向けて直人はレースから脱落する。
ライヴのネタバレあらすじ:ゴールが迫る
直人が飛び降り自殺をしようとしているところに、紳介からレースの目的地を考えてくれというEメールが。直人は犯人の名がヒントだと気づく。紳介にEメールを返した後、直人は自分が上京する時の母のことばを思い出す。母が自分のために死ぬ覚悟だと気づいた直人はレースに復帰することにする。
目的地に至る最後のトンネルに5人の参加者が残っていた。アカリが二人を惨殺し瑠実にもチェーンソーの刃を向けたところに直人が追い付き瑠実を助ける。先行したアカリだが、突然トンネルに張られた金属の線で両足を切断されて命を落とす。そして紳介が、自分が犯人側から送り込まれた人間であるという事実を明かす。
ライヴの結末:俺のゴール
レースの主催者がついに正体を明かす。鮎川雄一は図書館職員だったが、同僚に出すつもりで書いていたラブレターを少年時代の直人が図書館で読み上げたせいで逆上して直人に暴力をふるい、そのせいで図書館を辞めた。その後職を転々として人生の辛酸をなめた後ファミリー向けハンバーグ店の経営で成功して大金持ちになった。偶然『ライヴ』を読んで魅せられ、恨みを抱く人物たちの家族を誘拐してこのデスレースを実施したのだ。
最後はスタジアムで直人と瑠実がピストルを撃ち合いながら親の待つゴールへ走る。だが、土壇場で紳介が鮎川を裏切り瑠実の父を助け、直人には鮎川がレースを監視するカメラを撃たせる。鮎川のいる部屋に入った直人は彼の自殺を阻止する。
警察がスタジアムに来て直人と紳介は逮捕されるが、瑠実と三人で友情を確認して別れる。
以上、映画「ライヴ」のあらすじと結末でした。
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