ラブクラフト・ガールの紹介:2013年日本映画。意図せず女性向けのセクシャルグッズを取り扱う会社に入社した女性が、悪戦苦闘しながらも成長していくラブコメディー。夢だったデザイナーの仕事に就いた主人公の茜は、入社した会社が取り扱う商品が女性向けのセクシャルグッズだと知り愕然とします。しかも仕事ではミスを連発し…。
監督:平林克理 出演:安藤聖(茜)、中村倫也(田村)、羽鳥名美子、黒瀬友望、千葉雅子、矢柴俊博、神戸アキコ、桜井ユキ、小村裕次郎、木野 花、ほか
映画「ラブクラフト・ガール」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラブクラフト・ガール」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラブクラフト・ガールの予告編 動画
映画「ラブクラフト・ガール」解説
この解説記事には映画「ラブクラフト・ガール」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラブクラフトガールのネタバレあらすじ:起
デザイナー志望の茜(安藤聖)は、突然働いていた会社のリストラに遭います。しかも同棲していた彼氏に浮気され、一夜にして家と恋人の両方を失ってしまった茜。貯金も尽きた彼女が求人情報誌を見ていると、『デザイン、企画開発、即日勤務可能』と書かれた文字が目に飛び込んできます。面接を受けた茜は見事採用され、憧れのデザイナーとして働くことになりました。
しかし出社初日、会社が作っている商品が女性用のセクシャルグッズであることを知って、茜は愕然とします。そんな彼女の教育係は、若い男性社員の田村(中村倫也)がつとめることになりました。早速セクシャルグッズのデザインを考えるよう言われた茜ですが、求められている商品とはかけ離れた案を出してしまいます。すると上司から、田村と一緒に企画をすすめるよう命じられました。
その日、上司たちと居酒屋に飲みに行った茜は、「セックス」に興味を持つよう言われます。上司たちはいたって真面目に話すのですが、茜はまったくついていけず、恥ずかしい気持ちでいっぱいになります。
理想のデザイナー像とあまりに程遠い仕事内容に、やる気も気力もわかない茜は、友人には仕事の内容を嘘をついていました。そんなある日、友人からセックスについての相談を受けます。しかし自分のことで頭がいっぱいの茜は、友人の悩みに気付いてあげられませんでした。
ラブクラフトガールのネタバレあらすじ:承
上司からは一緒に企画を進めるよう言われているのですが、田村は一向に茜と仕事をしようとしません。そのことを茜が問うと、田村から「イヤイヤやってるやつに仕事を教えても無駄だし、ホントいるだけで迷惑。」と言われてしまいます。しかも、「どうせ辞めるんだったら、さっさと辞めてくれ!」とまで言われました。
田村からきつい言葉を投げつけられ落ち込む茜を見かねた上司が、自社の商品を使ってみるよう勧めます。そしてその夜、思い切って様々な商品を試した茜は、次の日、田村にこれまでのことを謝りました。
そんな時、茜が発注ミスを犯してしまい、商品の在庫が全く無い状況となってしまいます。みんなに迷惑をかけてしまい、何もできずにただ茫然とする茜は、トイレに閉じこもり一人泣き出してしまいました。そこへ上司がやって来て、「やりたいことあるんなら腹くくらなきゃ。理想と違うなんて言ってたら何も始まらないよ。大事なのはどんな仕事かじゃなくて、どう向き合うかでしょ!」と、茜に声を掛けます。そして上司は、商品を使った顧客の声が書かれた書類を茜に渡しました。書類には、茜がこれまで想像もしていなかったことばかり書いてあり、商品を使うことで笑顔になる人がいることを知ります。
茜がミスした分は、田村たちがカバーしてくれたおかげで何とか乗り切ることができました。その日、酒を飲んだ茜はぐでんぐでんに酔っ払ってしまいます。そんな茜を田村が介抱し、家までおぶって送ってくれました。
翌日から茜は真剣に商品について学び始め、まずは基本的な体の構造から知ることにしました。そして積極的に商品を使い学んだ茜は、友人に本当のことを打ち明けることにしました。ラブグッズを作っている会社で働いていることを告げ、友人には自社の製品をプレゼントします。戸惑う友人に、茜は自分の思いを真剣に伝えるのでした。
ラブクラフトガールのネタバレあらすじ:転
「これからのラブグッズは、機能だけでは手に取ってもらえず、デザインが大切!」と、上司から言われた田村は、茜が真面目に仕事に取り組んでいることもあり、一緒に企画を進めることにします。女性が好むかわいいデザインにするために、茜は家に帰ってもデザインを考えます。会議でも積極的に発言し、ついに田村と考えた商品が形になりました。
この頃には、すっかり田村と打ち解けていた茜。田村は昔、広告代理店で働いていました。当時は客のことなど考えずに仕事をしていた田村ですが、取引相手だった今の上司に出会い、会社に就職しました。男性が女性のラブグッズを作ることに最初は抵抗があり、色々と苦労もありました。しかし今は、「会社の商品を使った客が、喜んでいることに誇りを持っている。」と田村はうれしそうに話し、茜もその話をうれしそうに聞いていました。
そして二人で飲みに行ったのですが、この日もまた茜は酔っ払ってしまいます。家まで背負って送ってくれる優しい田村に、茜はいつしか恋心を抱くようになっていました。
翌日、会社で大問題が起こります。商品の広告をつとめたモデルのマネージャーから急にNGが出て、せっかく完成したポスターを回収するよう通達がきます。会社の存続を揺るがす大問題で、このことで田村は「自分たちの仕事とはいったい何なのか…」と失望し、茜も深く落ち込みました。
するとその夜、久しぶりに友人から電話がかかってきます。無事に彼と結ばれた友人は、「茜がどんな仕事をしていても気にしない。」と言ってくれました。
ラブクラフトガールの結末
翌日、茜は一人でモデル事務所を訪れます。モデルのマネージャーに必死で頭を下げ、ポスターを使う許可を得ようと必死な茜。その様子を偶然見ていた事務所の社長がいました。彼女は茜の会社の商品を長年愛用してきた女性で、いつも11時ぴったりに電話を掛けてきて商品について尋ねるお得意さんだったことが判明します。
社長のOKが出て、無事にポスターを回収する必要がなくなり、会社も危機から脱することができました。
3か月前に入社した茜は、ラブグッズが誰かのためになることをまったく想像もしていませんでした。しかし今は、目の前の仕事を頑張ることが、誰かの笑顔につながると信じています。そしてどんどんかわいいグッズのデザインを考え、仕事を前向きに進める茜。
そんなある日、在庫の確認をしていた茜は、田村から突然キスをされます。二人はラブグッズに囲まれて、いつまでもキスをするのでした。
以上、映画「ラブクラフト・ガール」のあらすじと結末でした。
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