ルパン三世の紹介:2014年日本映画。ルパン三世の実写版が豪華メンバーで実写化!メインテーマは日本が世界に誇るアーティスト布袋寅泰氏。アニメと一味違ったルパン三世はいかがですか?
監督:北山龍平 出演:小栗旬(ルパン三世)、玉山鉄二(次元大介)、綾野剛(石川五ェ門)、黒木メイサ(峰不二子)、浅野忠信(銭形警部)ほか
映画「ルパン三世(2014)」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ルパン三世(2014)」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ルパン三世の予告編 動画
映画「ルパン三世(2014)」解説
この解説記事には映画「ルパン三世(2014)」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ルパン三世(2014)のネタバレあらすじ:ルパン一味、盗みのポリシー
シンガポールの個人美術館に盗みに入る窃盗団。これはトーマス・ドーソンが会長を務めるザ・ワークスの次の会長を決めるための試練だった。ルパンは一度メダルを手にしたものの、道半ばでマイケルによって奪われてしまう。ドーソンを長にしたパーティーの最中、不二子がマイケルからメダルを受け取り、次の会長の座は彼女のものに。彼ら泥棒のポリシーは貧しいものからは奪わず、富のあるものから奪う、彼らは兄弟であり姉妹であり家族。ドーソンは次期会長の不二子と他のメンバーを特別な品が入った時しか開けない金庫へ招く。車椅子を押すのは甥のルパン三世。ドーソンはクレオパトラのネックレスとまだそこにはめられていないルビーについて語っていた。そこへ乱入してくる者たちがいた。監視カメラで窃盗団のパーティーを監視していた銭形をはじめとする警察は現場へ急行した。
パーティーへ乱入してきたのはマイケルの仲間たちで、マイケルはドーソンの昔の相棒エドワード・ラムが死んだ事への復讐として、金庫の中のクレオパトラのネックレスを奪いドーソンは銃弾に倒れた。警察が到着した時には彼らは逃げ去った後。後日、規制線の張られた館を前に、ルパン、次元、不二子はネックレスの奪還を誓う。
ルパン三世(2014)のネタバレあらすじ:ルビーの持ち主は裏社会で暗躍する大富豪
不二子の情報を元に、ルパンと次元は盗みをするが肝心のネックレスは一年間空振り。次元は不二子の情報は信じられないと改めてルパンに釘を刺したが、不二子の呼び出しを受けたルパンは彼女の部屋に向かった。しかし、それは不二子が自分を捕まえない代わりに、ルパンを誘い出して銭形に引き渡すための罠だった。手錠をかけられたルパンは、銭形から、ドーソンの残した手帳、マイケルの動向を知る。そしてTHE ARKという最新鋭金庫のオーナーでタイの大富豪プラムックなる人物が実は裏社会の大物で、ルビーを持っている事、捕まえたいがプラムックのクライアントに大物が多すぎておいそれと手を出せないということ、近々マイケルとプラムックがネックレスとルビーの取引をするのでルパンに盗みに入ってもらい、そこを警察が取り押さえたいのだと、ルパンの前歴抹消をネタに頼む。
ルパン三世(2014)のネタバレあらすじ:クレオパトラのネックレス奪還計画
ルパン一味は手帳の解析をピエールに頼み、山に篭っていた五右衛門を、次元の銃との対決の後、月2000万で雇う。タイではさっそくマイケルの仲間たちに追われるが五右衛門の活躍で切り抜ける。
銭形はタイ陸軍の剣道場を尋ね救援を要請するものの、証拠が無ければ動けないと断られてしまう。彼はプラムックの秘書にネックレスと宝石の取引をルパンが狙っているという情報をわざと流す。その場を目撃していたマイケルの仲間の女に写真を撮られてしまう。
不二子の部屋に侵入したマイケルの仲間の女は、不二子にマイケルの方につくように要求し、それを不二子が断ろうとすると実力行使にかかる。格闘の末、優位に立った不二子はあっさりとマイケルの仲間の方につく。それを窓の外から覗いているルパン。
不二子と対面したマイケルは、エドワード・ラムが自分の父で、ドーソンと組んで盗みに入った時にドーソンのせいで殺されたと告白する。そして現在プラムックが持っているルビーを取り戻しネックレスを完成させて、不二子にネックレスをさせたいと言う。マイケルにとって不二子は妹で唯一の肉親だった。
取引の日オークション会場に現れたルパンは不二子の隣に座り、見物する。舞台の上のガラスのブースでマイケルとプラムックの取引が行われる。ルパンは本来はもれない音声を読唇機能のついた眼鏡で観察する。それぞれも持ってきた品が鑑定機にかけられ、二億ドルでルビーを買うとマイケルが交渉を始めた(NOの場合はプラムックが二億ドルでネックレスを買わなければならないルール)、プラムックは自分が元ザ・ワークスの泥棒で、エドワードをドーソンのせいで死んだように見せかけて殺し、ルビーを奪ったと語った。本当の仇を知ったマイケルは、プラムックがネックレスを買い、完成させる気だと気づき、アタッシュケースに仕込んだ爆弾のスイッチを押すと脅すが、すでに解除された後だった。今までマイケルの仲間だった彼らはプラムックの手先の人間だった。ルパンの出る幕も無いまま、マイケルは残され銭形は秘書に礼状が無ければ捜査はさせないと追い払われた。
ルパンの元をマイケルが訪れる。次元が彼を撃とうとするのを止めるもののはじめから弾は込められていなかった。マイケルと不二子を迎え入れたルパン一味のネックレス奪還計画が始まる。情報解析を担当するピエールは金庫のシステムをハックするためプログラマーのヨゼフを雇った。ネックレスは金庫最上階に隠され、その前には動くレーザーが24時間ランダムに動き突破できそうにないと言う。しかし五右衛門が瞑想中に72時間に一度、二人分通れるスキがあると気づいた。
決行前日、屋上で開いたパーティーには亡きドーソンの姿もあった。
ルパン三世(2014)の結末:鉄壁の金庫THE ARK
タイの山間にある金庫に銭形とナローン大佐がルパンの予告メッセージを持って訪れる。それはコンピューターウィルスつきのメッセージで、ルパンとマイケルの変装だった。不二子が金庫の敷地の門を爆破し、次元と五右衛門を中に入れた。プラムックの雇った兵士たち応戦する中、五右衛門が金庫の建物のドアを切って中に入ると中にも同じく兵士たちがいた。五右衛門が一人で入り口の兵士をひきつけている間にルパンとマイケルは目前の敵を倒しながら金庫の奥へと進んだ。外では不二子がハッキング用のアンテナを作動させた。そしてレーザーにスキのできる瞬間を狙って、ルパンとマイケルは最上階の金庫前にたどり着いた。この大扉はアナログキーとデジタルキーを同時に動かさないとロックがかかるようになっていた。プログラマー・ヨゼフがデジタルキーを解くのと同時にルパンとマイケルもアナログキーを回した。中には大きなダイヤル式の旧式金庫が鎮座していた。これはハッキングには頼れないのでルパンの腕の見せ所、ダイヤルの音を聞き分けて見事開錠し中のネックレスを取った時、大扉が閉まり始め閉じ込められてしまった。二人の動向を見ていたプラムックは密閉された金庫室の空気を抜き始めた。意識が朦朧としていく中で大扉の前に弾薬を仕掛けるルパン。爆破の衝撃により命の保障は無いが他に方法も無い。マイケルはルパンの腹を殴り気絶させるとネックレスの入っていた金庫に彼を入れ、爆破スイッチを押した。
目が覚めたルパンが金庫から出てくると、そこにはマイケルの遺体が転がっていた。金庫室から脱出したルパンにプラムックの秘書が銃を突きつけ、外に連行すると、そこにはプラムックの兵達に囲まれた仲間たちがいた。彼がルパンからアタッシュケースを奪う頃、ようやく銭形とタイ陸軍が到着。今度は礼状付きで、プラムックと秘書を連行した。置き去りにされたルパンたちがピエールに帰り道を聞いている頃、ヘリの中で銭形はアタッシュケースの中身が本物のネックレスで無いことに気がついた。
所は変わり日本の埠頭で不二子にネックレスを渡すルパンは、彼女に生き別れの妹を探していたマイケルのために、妹を演じていたのではないか、その真意は考えたくないと話す。不二子に迫るルパンだが、銭形に不二子が連絡を入れていたため、警察がやってきてそれぞれに散っていった。不二子はバイク、五右衛門は走り、ルパンと次元は銭形のパトカーに追われるお馴染みの構図からエンドロールへ。
以上、映画「ルパン三世」のあらすじと結末でした。
ルパン三世(2014)のレビュー・感想:既存の作品の実写化をするにあたって
ルパン三世という既に出来上がっていて、浸透もしているキャラクターを実写化するにあたり、それぞれのビジュアルが小物や洋服をはじめとして細部まで気を配られているのは宣伝等で既に知られているかもしれない。また、喋り方もアニメーションのそれを踏襲している。ルパンに関してだけ言えば声もお馴染みの声に似せている。また全編日本語だが、舞台は東南アジア、登場人物はみな国籍不明で一見すると吹き替えの海外映画やドラマを見ている印象。ルパンの第一声もとても似ていたので、声の出演で吹き替えをしているのでは?と思うほど(キャラクターが多国籍な場面であえて吹き替えのように見せているような場面有り)。ルパン三世のボーダレスなイメージを実写にすると(アルセーヌ・ルパンの孫の他は謎)、おそらくこのような形になるのではないだろうか。
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