ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーの紹介:2019年日本映画。『スーパー戦隊シリーズ』第42作『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』と第41作『宇宙戦隊キュウレンジャー』がコラボレーションした作品です。キュウレンジャーの宿敵・宇宙幕府ジャークマターの残党が“ルパパト”共通の敵であるギャングラー怪人と手を組み、三大スーパー戦隊に牙をむきます。時系列は『ルパパト』テレビ最終回の直前、『キュウレンジャー』はテレビ最終回の1年後以内、『宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』(2018年)の約3年前となります。ゲストとして第40作『動物戦隊ジュウオウジャー』でジュウオウザワールドを演じた國島直希が同役で出演しています。
映画「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーの予告編 動画
映画「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」解説
この解説記事には映画「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーのネタバレあらすじ:起
表の姿はレストラン「ビストロジュレ」の従業員、裏の顔は「快盗戦隊ルパンレンジャー」であるルパンレッド・夜野魁利(伊藤あさひ)、ルパンブルー・宵町透真(濱正悟)、ルパンイエロー・早見初美花(工藤遥)の3人は街に買い出しに出かけていました。ところが、魁利たち3人はどこからともなくやってきたホシ・ミナト(松本寛也)に捕まってしまい、金を出せと脅されました。
たまたま居合わせた国際警察「警察戦隊パトレンジャー」のパトレン1号・朝加圭一郎(結木滉星)、パトレン2号・陽川咲也(横山涼)、パトレン3号・明神つかさ(奥山かずさ)は魁利たちを助けようとしましたが、そこに宇宙の彼方から「宇宙戦隊キュウレンジャー」のシシレッドことラッキー(岐洲匠)が降り立ち、圭一郎たちがあっけに取られている間にミナトはマネージャーのジェラタロウ(声:櫻井孝宏、『海賊戦隊ゴーカイジャー』に登場したジェラシットの息子)と共に魁利たち3人を連れ去っていきました。現場にはミナトのギターが残されました。
圭一郎たちはラッキーを公務執行妨害で逮捕し、国際警察日本支部に連行しました。ラッキーは取り調べでかつてキュウレンジャーが倒した「宇宙幕府ジャークマター」のショーグン、ドン・アルマゲの影武者ドン・アルカゲ(声:谷昌樹)を追って“別の宇宙”からやってきたと主張しますが、圭一郎は“アルマゲドン”のもじりだとしてラッキーの話を信用しようとはしませんでした。圭一郎たち3人はルパンレンジャー・パトレンジャー両者の協力者である高尾ノエル(元木聖也)と共に「ビストロジュレ」に向かい、コグレ(温水洋一)の協力を得て対策本部を設置しました。
一方、ミナトのアジトに連れてこられた魁利たちはあっさりと拘束から逃れ、ミナトとジェラタロウから事情を聞きました。ミナトは元々“別の宇宙(キュウレンジャーの世界)”の大スターなのですが、ある日突然ジェラタロウと共に謎の空間に巻き込まれ、いつの間にか別次元の地球(ルパパトの世界)に飛ばされたというのです。ミナトたちは金に困って魁利たちを誘拐しようとしたのであり、事情を理解した初美花は金の有り余っているコグレに身代金を要求してみなよと持ちかけました。
ミナトは初美花からスマホを借りてコグレに電話をかけ、身代金15万円を要求しました。魁利たちは自分たちの価値はそんなものかとミナトにくってかかりました。その様子を見ていたキュウレンジャーのテンビンゴールドことハランス(声:小野友樹)とヘビツカイシルバーことナーガ・レイ(山崎大輝)の「怪盗BN団」が突如乱入、ミナトのギターには“ジャークマターの埋蔵金”が隠されていることを伝えました。ミナトのギターは国際警察に回収されており、透真は「ここは怪盗(快盗)同士、手を組まないか」とバランスたちに持ちかけました。
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーのネタバレあらすじ:承
魁利はスマホのボイスチェンジャーアプリを使って再びコグレに電話をかけ、身代金1億円と国際警察が保管している“ルパンコレクション”を持ってくるよう要求しました。ルパンコレクションの中にはパトレンジャーの変身アイテム“VSチェンジャー”“トリガーマシン”なども含まれていましたが、魁利の作戦に気付いていたノエルはあえてルパンコレクションを犯人に差し出そうと提案しました。
圭一郎・咲也・つかさは指定場所の埠頭を見張るなか、ルパンコレクションとミナトのギターを持ったノエルは指定場所で待機しました。程なくしてミナトとジェラタロウに変装したバランスとナーガが魁利たち3人を連れて現れ、ノエルはミナトのギターをバランスたちに渡そうとしたその時、突然ルパンレンジャーとパトレンジャーの共通の敵である「異世界犯罪者集団ギャングラー」の怪人リルス・リピッグ(声:中島ヨシキ)が現れ、ミナトのギターを奪って逃走しようとしました。
魁利たちたちは「これを使うことになろうとはな」とVSチェンジャーとトリガーマシンを使って咄嗟にパトレンジャーに変身しました。バランスとナーガは一旦退却することにし、パトレンジャー(ルパンレンジャー)はリルス・リピッグと交戦しますが、パトレンジャーの装備に慣れないルパンレンジャーは苦戦を強いられました。リルス・リピッグはそのまま姿を消し、装備を取り戻した圭一郎たちは魁利たちを送り届けることにしました。ノエルはなぜこの場にギャングラーが乱入してきたのか気にかかっていました。
その頃、「恐竜や」でカレーを食べていたキュウレンジャーのサソリオレンジことスティンガー(岸洋佑)、カメレオングリーンことハミィ(大久保桜子)、カジキイエローことスパーダ(榊原徹士)はテレビのニュースでミナトのギターがギャングラーに奪われたことを知りました。
バランスとナーガは身代金は不要だとして魁利たちに返しましたが、リルス・リピッグの体内にルパンコレクションを隠している金庫が3個つけられていることに目を付けた魁利たちは再びバランスたちと手を組むことにしました。
ラッキーは留置場に入れられ、圭一郎・咲也・つかさ・ノエル、ジム・カーター(声:釘宮理恵)が改めて一連の事件について整理していると、上司のヒルトップ捜査官(アイクぬわら)が国連からの使いとして宇宙連邦大統領でホウオウソルジャーの鳳ツルギ(南圭介)を連れてきました。ラッキーはツルギの計らいで釈放されることになり、圭一郎はラッキーになぜここから逃げ出さなかったのか問うと、ラッキーは「この星の正義を乱すことはしたくなかったんだ」と答えました。
ラッキーとツルギは改めて並行宇宙からこの世界にやってきた経緯を語りました。キュウレンジャーが倒したドン・アルマゲは密かに影武者のドン・アルカゲを用意しており、ラッキーたちは同じくドン・アルカゲを追っていた仲間たちとはぐれてしまったのです。
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーのネタバレあらすじ:転
その頃、スティンガー・ハミィ・スパーダはリルス・リピッグのアジトを突き止め、彼がギャングラーの支配者になることを条件にドン・アルカゲと手を組んでいることを知りました。リルス・リピッグからミナトのギターを受け取ったドン・アルカゲは、このギターの中に隠されている惑星100個分の“ハイパープラネジューム”を浴びて更なるパワーアップを遂げようとしました。
スティンガー・ハミィ・スパーダはドン・アルカゲを阻止しようと立ちはだかり、その場に魁利たち3人とバランスたちも現れました。ルパンレンジャーとキュウレンジャーは変身し、ドン・アルカゲはリルス・リピッグに後を任せてその場を立ち去りました。キュウレンジャーがルパンコレクションの力を得たリルス・リピッグの前に苦戦している間、ドン・アルカゲは遂にハイパープラネジュームの力を解放し始め、パトレンジャーとラッキー、ツルギも現場に急行しました。
ルパンレンジャーはまんまとリルス・リピッグからルパンコレクションを奪い、両戦隊はリルス・リピッグに必殺技を浴びせて倒しました。ルパンレンジャーはなぜキュウレンジャーが他の宇宙まで救おうとしているのか疑問に思いましたが、キュウレンジャーは自分たちは救世主であり、別の宇宙であろうとも侵略する奴は許せないだけだと語りました。
圭一郎たちとノエル、ラッキー、ツルギはそれぞれパトレンジャーとパトレンエックス、シシレッド、ホウオウソルジャーに変身、ドン・アルカゲのパワーアップを阻止しようとしましたが、奮闘むなしくドン・アルカゲはパワーアップを果たし、シシレッドに重傷を負わせてその場を後にしました。
国際警察で手当てを受けたラッキーは、ドン・アルカゲの弱点をつくるために危険を承知で飛び込んでいったことを明かしました。ラッキーが飛びついた腰の部分だけはハイパープラネジュームを吸収しきれていなかったのです。
翌日、パトレンジャー、パトレンエックス、ホウオウソルジャー、サソリオレンジ、テンビンゴールド、ヘビツカイシルバー、カメレオングリーン、カジキイエローの総勢9人はドン・アルカゲに戦いを挑みました。しかし、圧倒的な強さを手に入れたドン・アルカゲには全く歯が立たず、両戦隊はとどめを刺されそうになったその時、キュウレンジャーの司令官でリュウコマンダーのショウ・ロンポー(声:神谷浩史)、オオカミブルーことガル(声:中井和哉)、オウシブラックことチャンプ(声:大塚明夫)、ワシピンクことラプター283(声:M・A・O)、コグマスカイブルーこと佐久間小太郎(田口翔大)が“リュウボイジャー”に乗って加勢してきました。更にはラッキーも駆け付け、魁利たち3人も怪盗BN団の呼びかけに応じてやってきました。そしてその場にはなぜか「動物戦隊ジュウオウジャー」のジュウオウザワールド・門藤操(國島直希)までもが駆け付けました。こうして集結した4戦隊・総勢20名は同時変身しました。
「ルパンレッド!」「ルパンブルー!」「ルパンイエロー!」「快盗戦隊ルパンレンジャー!」「パトレン1号!」「パトレン2号!」「パトレン3号!」「パトレンエックス!」「警察戦隊パトレンジャー!」「スーパースター、シシレッド!」「ポイズンスター、サソリオレンジ!」「ビーストスター、オオカミブルー!」「トリックスター、テンビンゴールド!」「リングスター、オウシブラック!」「サイレントスター、ヘビツカイシルバー!」「シノビスター、カメレオングリーン!」「スピードスター、ワシピンク!」「フードマイスター、カジキイエロー!」「ドラゴンマスター、リュウコマンダー!」「ビッグスター、コグマスカイブルー!」「スペースバスター、ホウオウソルジャー!」「究極の救世主、宇宙戦隊キュウレンジャー!」「世界の王者、ジュウオウザワールド!」「刮目せよ、今、伝説が始まる!」
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーの結末
ドン・アルカゲはフクショーグンたちの影武者クローンを大量に生み出し、遂に最終決戦が始まりました。パトレンエックスはルパンエックスに変身し、仲間たちが影武者クローンと対峙している間にルパンレッド・パトレン1号・シシレッド・ホウオウソルジャーの4人のレッド戦士はドン・アルカゲに立ち向かっていきました。シシレッドとホウオウソルジャーはドン・アルカゲの弱点である腰を集中的に狙い、グッドストライカー(声:三ツ矢雄二)の加勢を受けたパトレンジャー3人は合体して“パトレンU号”となりました。ルパンレッドはスーパールパンレッドに、シシレッドはシシレッドオリオンにパワーアップ、各戦隊はそれぞれの必殺技を浴びせてドン・アルカゲを打ち破りました。
ドン・アルカゲは最後の力を振り絞って巨大化し、ルパンレンジャーとパトレンジャーは超巨大ロボ「グッドクルカイザーVSX」に乗り込みました。コクピットにはいつの間にかキュウレンジャーも乗り込んでおり、グッドクルカイザーVSXは3大戦隊の力を集結させた必殺技“グッドクルカイザーオールストライク”でドン・アルカゲを倒しました。「永遠にアデュー!」「任務完了!」「グッドラック!」
圭一郎はラッキーに「戦いの中でつくづく感じた。お前は本当にラッキーな男だ。感謝する」と礼を述べると、ラッキーは「違うな。あんたみたいに期待に応えてくれる男に出会えたことがラッキーだったんだ。ラッキーを生んだのは朝加圭一郎、あんただよ」と応えました。ハミィは咲也とつかさに「ラッキーはお巡りさんがいる世界はお巡りさんが救世主だって言っていた」と明かし、キュウレンジャーはパトレンジャーと打ち解けつつも元の世界に戻るために別れを告げました。その様子を遠巻きにルパンレンジャーの3人が見つめていました。
以上、映画「ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャー」のあらすじと結末でした。
ルパンレンジャーVSパトレンジャーVSキュウレンジャーのキャスト・監督
監督:加藤弘之
出演者:伊藤あさひ(夜野魁利/ルパンレッド(声))、結木滉星(朝加圭一郎/パトレン1号(声))、岐洲匠(ラッキー/シシレッド(声))、濱正悟(宵町透真/ルパンブルー(声))、工藤遥(早見初美花/ルパンイエロー(声))、横山涼(陽川咲也/パトレン2号(声))、奥山かずさ(明神つかさ/パトレン3号(声))、元木聖也(高尾ノエル/ルパンエックス(声)/パトレンエックス(声))、岸洋佑(スティンガー/サソリオレンジ(声))、中井和哉(ガル(声)/オオカミブルー(声))、小野友樹(バランス(声)/テンビンゴールド(声))、大塚明夫(チャンプ(声)/オウシブラック(声))、山崎大輝(ナーガ・レイ/ヘビツカイシルバー(声))、大久保桜子(ハミィ/カメレオングリーン(声))、M・A・O(ラプター283(声)/ワシピンク(声))、榊原徹士(スパーダ/カジキイエロー(声))、神谷浩史(ショウ・ロンポー(声)/リュウコマンダー(声))、田口翔大(佐久間小太郎/コグマスカイブルー(声))、南圭介(鳳ツルギ/ホウオウソルジャー(声))、國島直希(門藤操/ジュウオウザワールド(声))、三ツ矢雄二(グッドストライカー(声))、アイクぬわら(ヒルトップ捜査官)、温水洋一(コグレ)、釘宮理恵(ジム・カーター(声))、松本寛也(ホシ・ミナト)、宮島咲良(アナウンサー)、櫻井孝宏(ジェラタロウ(声))、谷昌樹(ドン・アルカゲ(声))、中島ヨシキ(リルス・リピッグ(声))ほか
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