映画「メイドインアビス【後編】放浪する黄昏」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
劇場版総集編 メイドインアビス 【後編】 放浪する黄昏の紹介：2019年日本。TVアニメ「メイドインアビス」の劇場版で、TVアニメの総集編を前後半に分けたうちの後半となります。第3層から第4層とアビスを順調に進んでいくリコとレグですが、第4層でタマウガチの猛毒の針に右手を貫かれ、リコは生死の境をさまよいます。しかし、第4層で暮らす「なれ果て」のナナチが、リコを介抱してくれたことで、リコは危機を脱しました。また、ナナチは、アビスの様々な事をレグに教え、レグは一連の対応に感謝しますが、そんなナナチが、レグに頼んだことは、レグの持つ火葬砲でナナチと同居する同じくなれ果てのミーティを殺すことでした。
監督：小島正幸 声優：リコ（富田美憂）、レグ（伊瀬茉莉也）、ナナチ（井澤詩織）、ミーティ（喜多村英梨）、ボンドルド（森川智之）、ほか
この解説記事には映画「メイドインアビス【後編】放浪する黄昏」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
第2層の監視基地を出発したリコとレグは、第3層に入ります。第3層は、切り立った断崖絶壁が続き、リコとレグは、横穴や動物の巣を利用しながら降りていき、無事第4層に到着しました。
そして、第4層を進んでいくと、リコ達の前に、タマウガチという巨大な生物が立ちはだかりました。タマウガチは、猛毒を持つ針を何本ももっている非常に危険な生物で、リコ達は逃げようとしますが、タマウガチの針の1本が、リコの右手を貫きました。
レグは、手を上へ伸ばして上方に移動することで、タマウガチから逃げることに成功しますが、リコは、上昇負荷の影響を受け、目や鼻、口など全身から血を吹き出し、さらに、タマウガチの毒で、右手は紫色に膨れ上がりました。
レグは、毒が全身に回らないように右手を縄で縛りましたが、リコは、毒が全身に回らないうちに右手を切り落とすようにレグに頼みました。レグは、右手を切り落とそうとしますが、完全に切る事は出来ず、やがてリコは身動きしなくなりました。
絶望のあまり叫ぶレグでしたが、その時、背後から声をかけられました。声の主は、頭に大きな耳があり全身が毛むくじゃらのうさぎのぬいぐるみのような風体でしたが、レグに適切なアドバイスをしたことで、リコは小康状態となりました。
声の主は、ナナチと名乗り、リコを自分の住処に運ばせると、慣れた手つきで処置を行い、リコは、危険な状態を脱することができました。
ナナチの住処には、ナナチのほか異形の生物であるミーティという同居人がおり、ナナチは、自分とミーティは第6層の上昇負荷の影響でこのような姿となった「なれ果て」だ、と説明しました。そして、ナナチは、レグにアビスの様々な事を教えます。
レグは、再びタマウガチと対峙しますが、今度はナナチのアドバイスに従って戦ったことで、タマウガチを追い払うことに成功しました。しかし、戦いの最中にレグが放った火葬砲を見たナナチは、レグに、ミーティを火葬砲で殺すように頼みました。
ナナチは、遠い国から「黎明卿」ボンドルドの実験に参加するために多くの子供達とともにアビスにやって来たのですが、そこでミーティと出会い仲良くなりました。しかし、ボンドルドの実験は、子供を人扱いしない残酷な物で、ナナチとミーティは、第6層の上昇負荷の影響を除去するための実験台となり、ミーティは異形の生物に、そして、ナナチは、うさぎのぬいぐるみのような姿となりました。
ナナチは、人格が残り言葉も話せますが、ミーティは、人格がなくなり、さらに、切っても焼いても再生することから様々な実験の実験台となり、それを嫌ったナナチは、ミーティを連れてボンドルドの元から去り、ここに落ち着いたのでした。
レグは、ナナチの申し出に躊躇しますが、ナナチのミーティを心から大切に想う気持ちを知り、引き受けることにしました。そして、ミーティは、大好きなぬいぐるみに囲まれながらレグの放った火葬砲の中に消え、ナナチは声を上げてミーティとの別れを悲しみました。
ナナチの適切な処理もあり、リコは、起き上がれるまで回復しました。リコは、ナナチに旅に同行することを申し出て、ナナチも了承しました。そして、出発の日、ナナチは、ミーティとの思い出が詰まった住処を一度だけ振り返ると、リコとレグと共にアビスの深層への旅に出発しました。
以上、映画「劇場版総集編 メイドインアビス 【後編】 放浪する黄昏」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する