麻雀放浪記2020の紹介:2019年日本映画。1984年に和田誠監督で映画化された阿佐田哲也の小説『麻雀放浪記』を、作品に惚れ込んだ主演:斎藤工と監督:白石和彌のコンビで再映画化したコメディ作品です。原作の主人公:坊や哲(斎藤工)が戦後の1945年から第三次世界大戦で東京オリンピックが中止となった2020年へとタイムスリップしてしまうという大胆なアレンジと痛烈な風刺を織り込み、全編に渡ってiPhoneで撮影されました。出演者の不祥事により一時公開が危ぶまれるも当初の予定通りノーカット完全版として公開されました。キャッチフレーズは「ボーッと生きてんじゃねえよ!ニッポン!」。
監督:白石和彌 出演者:斎藤工(坊や哲)、もも(チャラン・ポ・ランタン)(ドテ子)、ベッキー(八代ゆき/AIユキ(二役))、的場浩司(ドサ健/ミスターK(二役))、岡崎体育(ドク)、ピエール瀧(杜)、音尾琢真、杉村蝉之介、伊武雅刀、矢島健一、吉澤健、ヴァニラ(量産型AI搭載セクサロイド)、舛添要一(本人役)、堀内正美(女衒の達徳)、小松政夫(出目徳/ヤン(二役))、竹中直人(クソ丸)ほか
映画「麻雀放浪記2020」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「麻雀放浪記2020」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
麻雀放浪記2020の予告編 動画
映画「麻雀放浪記2020」解説
この解説記事には映画「麻雀放浪記2020」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
麻雀放浪記2020のネタバレあらすじ:起
戦後間もない1945年。麻雀クラブ「オックス」では20歳の天才ギャンブラー・坊や哲(斎藤工)がドサ健(的場浩司)、出目徳(小松政夫)、クラブのママの八代ゆき(ベッキー)との賭博麻雀に挑んでいました。その最中、哲は出たら死ぬかもしれないと言われている役満役“九蓮宝燈(チューレンポートン)”であがろうとしたその時、突然オックスに雷が直撃、いつの間にか哲は何と2020年にタイムスリップしていました。
第三次世界大戦の敗戦国となった日本は再び戦後を迎えており、この年開催されるはずだった東京オリンピックも中止となり、景気も冷え込み治安も悪化、マイナンバー制度の強化や共謀罪による言論統制によって行き過ぎた超監視社会と化してしまっていました。更にはAI(人工知能)が労働力を担うようになった一方で、街には失業者が溢れかえる状況となっていました。
麻雀放浪記2020のネタバレあらすじ:承
哲はまさかの未来の日本の姿に困惑しながらも、麻雀が打てるメイド喫茶に上がり込み、そこでメイドのドテ子(もも)と麻雀を打ちますが、この時代では賭博が違法になっていることを知ります。無一文の哲はそのままスラム街にあるドテ子の家へ泊めてもらうことになり、そこでいかにも胡散臭そうな男・クソ丸(竹中直人)と知り合いました。ドテ子は売れないアイドルとして活動しており、クソ丸は彼女の所属事務所の社長兼マネージャーをしていました。“九蓮宝燈”であがれば元の時代に戻れるのではないかと思った哲はドテ子やクソ丸と共に三麻(三人麻雀)を打ち、再度“九蓮宝燈”であがりましたが何も起こりませんでした。
落ち込む哲に目を付けたクソ丸は、彼を麻雀タレントとして売り出すことに決め、哲は“昭和の哲”という触れ込みで、ふんどし姿で麻雀を打つという奇抜なスタイルがウケて一躍人気者となりました。しかし、圧倒的な強さを見せつける哲はもっと強い奴と麻雀が打ちたいと考えるようになっていきました。
麻雀放浪記2020のネタバレあらすじ:転
その頃、日本政府は全世界にAI技術をアピールすべく、世界的に人気のある麻雀をアピールの場にすることに決定、最新鋭のAIを搭載したアンドロイド“ユキ”(ベッキー(二役))をオリンピック跡地で開催される人間vsAIの麻雀大会「麻雀五輪」に参戦させることになりました。
一方、哲はより強い対戦相手を求めてドテ子から教えてもらったネット麻雀にのめり込み、やがてこの世界で頂点に立つ、ドサ健そっくりの“ミスターK”(的場浩司(二役))と対決する機会を得ました。哲は今度こそ元の時代に戻るべく再び“九蓮宝燈”であがろうとしましたが失敗に終わってしまいます。
深く落胆した哲はスラム街の人々との“チンチロリン”(3つのサイコロの出目で争う博打)に挑むもギャンブラーとしての自信を失くしてしまい、また違法賭博に手を染めたことから警察に逮捕されそうになりました。ドテ子と共にラブホテルへ逃げ込んだ哲は彼女と愛し合おうとしますが、バーチャルセックスに慣れていたドテ子は人間とセックスすることができず、結局何もできぬまま哲とドテ子は突入してきた警察に逮捕されました。
麻雀放浪記2020の結末
哲は自分とドテ子の釈放と引き換えに麻雀五輪へ参加することになりました。そこで哲はミスターK、出目徳にそっくりな中国人雀士のヤン(小松政夫(二役))と共にクラブのママのゆきとそっくりながらも圧倒的な実力を誇るAIユキとの対戦に挑みますが苦戦を強いられました。そこで哲たち3人はユキのAIにプログラミングされていないイカサマを仕掛けますが、すぐさまユキもイカサマを覚えてしまい、追い詰められたミスターKとヤンは戦線離脱してしまいます。
残された哲はユキとの一騎打ちに挑み、元の時代で“九蓮宝燈”であがった際の牌を最後の切り札として使い、見事に“九蓮宝燈”であがってみせました。会場には雷が落ち、哲は駆け付けたドテ子とキスを交わすと、無事元の1945年へと戻っていきました。そして哲は麻雀を打つため、いつものようにオックスへと向かっていきました。
以上、映画「麻雀放浪記2020」のあらすじと結末でした。
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