映画「まほろ駅前多田便利軒」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
まほろ駅前多田便利軒の紹介：2011年日本映画。三浦しをんの同名小説を映画化。瑛太と松田龍平を主演に迎え、架空の都市・まほろ市を舞台に物語は進みます。便利屋を営む多田と、中学の同級生・春彦。さまざまな人との出会いを通して、二人は自らの過去に向い合います。
監督：大森立嗣 出演：瑛太（多田啓介）、松田龍平（行天春彦）、片岡礼子（ルル）、鈴木杏（ハイシー）、本上まなみ（三峯凪子）、柄本佑（山下）、横山幸汰（由良）、大森南朋（囲炉裏屋亭主 山田）、梅沢昌代（山下の母）、松尾スズキ（シンちゃん）、麿赤兒（岡）、高良健吾（星）、岸部一徳（早坂）、ほか
この解説記事には映画「まほろ駅前多田便利軒」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
まほろ市で、便利屋を営む多田啓介（瑛太）。ある日、女性から犬チワワを預かる仕事を請け負います。しかし他の仕事をしている間に逃げ出したチワワ。多田がチワワを探していると、チワワを抱いた男がバス停に座っていました。その男は中学の同級生・行天春彦（松田龍平）でした。多田は一晩だけ、行天を家に泊めます。しかしその日から多田の家に居ついてしまった行天。
次の日、チワワを返しに行く多田ですが、家を訪ねても誰もいません。家の中を覗くともぬけの殻、女性は夜逃げをしていました。女性の居場所をつきとめ、犬を返しに行く多田と行天。しかしアパート暮らしの女性の家では犬を飼うことはできません。次の飼い主を見つけるよう頼まれた多田。犬は水商売の女性・ハイシー（鈴木杏）とルル（片岡礼子）が引き取ることになりました。
三月。塾に由良（横山幸汰）を迎えに行き、家まで送り届ける仕事を頼まれた多田。由良は「親なんていなければよかった」と、生意気な子供です。由良がクスリの運び屋をしているところを、偶然見てしまった多田。ヤクザの星（高良健吾）は、公園で由良に声をかけ、クスリを運ばせていました。多田は星に、由良とこれ以上関係を持たないよう取引します。由良と会う最後の日、母親に愛されなくても強く生きるよう多田は励ましました。
八月。行天を探す小さな子供を連れた女性を見かけた多田。女性は行天の元妻でした。行天は、同性愛者の元妻に精子を提供するためだけに婚姻関係をもちました。そして妊娠が分かると離婚した二人。元妻は連絡の取れない行天を心配していました。一方、チワワを引き取ったハイシーは、山下（柄本佑）からストーキングをされています。行天は山下にこれ以上ハイシーに近づかないよう忠告します。
多田が家に帰ると星が待っていました。山下は星の手下で、警察沙汰になれば行天の命もないと脅されました。行天は逆上した山下に刺されましたが、命には別条はなく、再び多田の仕事を手伝います。
警察が行方不明の山下を探すために、多田と行天に会いに来ます。その時に、多田には子供がいたことを知る行天。浮気をしていた元妻に、子供が授かり悩んでいた多田。しかし子供が生まれると、そんなことはどうでもよく思えました。そんな時、子供が急に亡くなりました。それからすぐに多田は離婚していました。その話を聞いた行天は、多田を励まします。そして多田は行天に家から出ていくよう伝えました。
行天がいなくなり、心に穴が開いたような多田。ある日、行天と初めて会ったバス停で行天を見つけます。多田は一緒に帰るよう行天に言い、行天は多田について行きます。
以上、映画「まほろ駅前多田便利軒」のあらすじと結末でした。
多田と行天のちょっと小汚い風貌で、けだるいような話し方なのが、やけにしっくりきていて、いいコンビです。一生懸命暑苦しく関わる人を何とかするわけではなく、何となく助けようとする感じがいいです。
ちょくちょく行く中華料理屋の餃子が美味しそうで、食べたくなります。