魔法少女を忘れないの紹介:2011年日本映画。魔法を使えなくなった元魔法少女が、兄や友人達と過ごす日々を描いた青春ファンタジー。北岡悠也は、ある日突然妹になった元魔法少女みらいとの生活を、困惑しながらも楽しんでいた。しかし元魔法少女には、人々の記憶から消えてしまうという残酷な運命が課せられている。悠也達は何とかみらいを忘れまいと懸命に努力するのだが。原作はしなな泰之の同名小説。
監督:堀禎一 出演者:高橋龍輝(北岡悠也)、谷内里早(北岡みらい)、森田涼花(佐々木千花)、碓井将大(小田直樹)、前田亜季(秋村希美)、伴大介(佐々木淳)、ほか
映画「魔法少女を忘れない」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「魔法少女を忘れない」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
魔法少女を忘れないの予告編 動画
映画「魔法少女を忘れない」解説
この解説記事には映画「魔法少女を忘れない」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
魔法少女を忘れないのネタバレあらすじ:妹は元魔法少女
舞台は現代日本。とある高校の教師秋村希美は、生徒の1人北村悠也に声をかけます。多忙な彼の母親から、また留守にするという伝言を預かっていたのです。「妹の面倒もよろしく」という母の伝言に、悠也はクラスメイトからははやし立てられます。帰宅すると、悠也の部屋で妹みらいが昼寝をしていました。悠也は彼女と少し会話した後、すぐに出かけてしまいます。みらいは半年前に北岡家にやって来た、元魔法少女です。魔法が使えなくなって1人ぼっちでいたところを、悠也の母が引き取りました。悠也はクラスメイトで幼馴染の佐々木千花を訪ねます。何故かいつも時代劇のような口調の千花に、妹と上手くいっていないのかと心配される悠也。千花はみらいが元魔法少女であることを知っている数少ない人間です。悠也は否定するものの、突然出来た妹に戸惑っていることは事実でした。
魔法少女を忘れないのネタバレあらすじ:元魔法少女の運命
悠也は夏休み直前、親友の小田直樹と一緒に追試を受けていました。直樹はみらいに好意を持っていて、しきりに気にしています。みらいや千花と合流し、4人はゲームセンターでプリクラを撮りました。嬉しそうなみらいに、悠也は「魔法少女に家族はいないの?」と尋ねます。「魔法少女は生まれた時から1人なのです」と答えるみらい。「今は僕と家族だよ」と悠也が言うと、みらいは嬉しそうな顔をしますが、どこか影を秘めていました。夏休みを迎えた悠也達は、秋村に車を出して貰い海へ遊びに出かけます。親戚の家の手伝いをしていた千花も後から合流し、楽しい1日を過ごした悠也達。帰り道、みらいと直樹は秋村の車の後部座席で熟睡していました。そんな2人を見つめる悠也に、秋村は元魔法少女を待つ残酷な運命を教えます。それは彼女達が、次第に周囲の人間から忘れられてしまうという事実でした。驚愕する悠也に、秋村は「残された時間を大切にしなさい」と慰めます。みらいも自分の運命を知っていました。家で悠也と2人きりになったみらいは、「皆みらいのこと忘れちゃう」と悲痛な声を上げます。
魔法少女を忘れないのネタバレあらすじ:告白
夏休みが明けたある日、直樹はみらいに告白しますが断られてしまいました。落ち込む彼に、悠也はみらいが元魔法少女であることを明かします。しかし直樹は信じてくれませんでした。夜、忘れられることを怯えるみらいに、悠也はみらいの強い気持ちが必要なのだと励まします。みらいは悠也の言葉を胸に高校生活を楽しみます。悪戯をする男子生徒を懲らしめたり、友人達とダンスを披露したり。悠也もみらいのことを忘れたくないと強く願うようになっていました。ある夜、悠也は千花を家まで送りながら、忘れられていく元魔法少女の運命について話します。すると千花は幼い頃、悠也の前で時代劇の物真似をしたことを話し出しました。悠也がとても喜んでくれたので、千花は今でも時代劇のような口調で喋っています。しかし悠也はそれを覚えていません。「忘れるとはそういうことだ」と語る千花は、溢れる思いのまま悠也に告白しました。悠也は驚きますが、自分の気持ちに気付いていました。悠也は帰宅し、みらいに好きだと告げます。
魔法少女を忘れないのネタバレあらすじ:消えていく記憶
しばらくギクシャクしていた4人が仲直りした頃、ついに恐れていた事態が始まりました。体育の授業中、友人の1人が突然みらいのことを忘れてしまったのです。その現象はすぐに広まり、みらいはクラスメイト全員の記憶から消えてしまいました。動揺したみらいは悠也のクラスへ走ります。そこでもみらいは皆に忘れられ、秋村でさえみらいを思い出せません。記憶が残っているのは悠也、直樹、千花だけです。打ちひしがれる悠也と千花は、学校帰りのスケートボード場でキスをしました。夜、北岡家にやって来た直樹と千花は、思い出ノートを作り始めます。海に行ったこと、ダンスのこと、直樹がみらいに振られたこと。みらいを忘れないように、直樹と千花は起こったこと全てを書き込んでいきます。しかし直樹は「また明日」と言った直後にみらいのことを忘れてしまい、「いつまでもずっと一緒だよ」と約束した千花からも、みらいの記憶は消えてしまいました。
魔法少女を忘れないの結末:最後の魔法
悠也はみらいを自転車の後ろに乗せ、スケートボード場で走り回ります。そして思い切り踏み込んでスロープへ挑戦すると、いつの間にか2人は空に浮かんでいました。みらいにはもう魔法が使えないので、理由はわかりません。みらいは魔法少女でなくなった自分には何の価値も無いと思っていました。しかし悠也と出会えたことで、自分のことが少し好きになれたと話します。悠也は「どこまでも飛んで行くよ!」と言いますが、気付くと1人で帰路に就いていました。帰宅し、思い出ノートを捲る悠也。「スケートボード場でキスをした」という書き込みを見つけますが、何のことか分かりません。その後、悠也は母親の仕事の都合で東京へ引っ越します。転校先にはみらいも在籍していました。2人は階段ですれ違いますが、悠也はみらいを思い出せません。しかし「お兄ちゃん」と声が聞こえ、駆け戻ると笑顔のみらいが立っていました。「悠也」「みらい」と2人が呼び合い、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画 魔法少女を忘れない のあらすじと結末でした。
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