さよならの朝に約束の花をかざろうの紹介:2018年日本映画。イオルフ族の少女マキアと、彼女を義理の親として育った人間の少年エリアルの物語が描かれる。「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」など数々の名作アニメを世に送り出した来た脚本家、岡田麿里の初監督作品。本作は第21回上海国際映画祭最優秀アニメーション作品賞を始めとして数々の映画賞を受賞した。
監督:岡田麿里 声優:石見舞菜香(マキア)、入野自由(エリアル)、茅野愛衣(レイリア)、梶裕貴(クリム)、沢城みゆき(ラシーヌ)、細谷佳正(ラング)、佐藤利奈(ミド)、日笠陽子(ディタ)、久野美咲(メドメル)、杉田智和(イゾル)、平田広明(バロウ)
映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
さよならの朝に約束の花をかざろうの予告編 動画
映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」解説
この解説記事には映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
さよならの朝に約束の花をかざろうのネタバレあらすじ:起
イオルフ族は十代半ばの見た目のまま、数百年という時を生きることができる。彼らは歴史や人の思いを織り込むことのできるヒビオルと呼ばれる布を織りながら、人里離れた土地で平穏に暮らしていた。
イオルフ族の少女マキアは、外の世界の人間と繋がりを求めていた。そんなマキアに村の長老は、「外の世界の人間を誰も愛してはいけない」と言い含める。理由を尋ねるマキアに彼は、「イオルフ族の者が誰かを愛したならば、その者は必ず一人ぼっちになってしまうからだ」と答えた。
平穏な村はある日突如、イオルフの長命の血を狙ったメザーテ国の軍隊に襲われる。古の巨龍レナトを操る軍人いゾルの前になすべもなく村は破壊しつくされ、マキアの友人レイリアは城に拉致されてしまった。
さよならの朝に約束の花をかざろうのネタバレあらすじ:承
命からがら逃げ出したマキアは何日も森をさまよう中で、略奪された廃村に行き着く。打ち捨てられたテントの中にでは一人の赤ん坊が泣いていた。母親は既に殺された後である。マキアは赤ん坊にエリアルという名を授け、その親となることを決意する。
農場主のミドに保護された二人は、ヒビオルを売りながら生活を始めた。数年後、マキアは商店で偶然見つけたヒビオルから、レイリアがメザーテの王子と強制的に決行させられようとしていることを知る。レイリア救出のためにメザーテ国へと向かうマキア。その船の途中で再会したイオルフの生き残りクリムは、翌日のパレードを襲うことで、レイリアを奪還する計画を告げる。
計画は首尾よく運び、マキアはレイリアを連れ出すことに成功するが、レイリアのお腹には既に赤ん坊が宿っていた。引き止めるマキアを後にして、レイリアは一人城に戻っていく。
さよならの朝に約束の花をかざろうのネタバレあらすじ:転
一つの場所に長く留まり続けると、歳を取らないマキアはイオルフ族だということが周囲にバレてしまう。そのため、様々な街と仕事を転々としながら、彼女はエリアルを育て続けた
ドレイルという都市の食堂で働いていた時、マキアはミドの息子ラングと再会する。大人になった彼は、今では軍隊に入隊し兵士となっていた。
エリアルもまた成長を続け、思春期に差し掛かろうとしていた。エリアルは実の親ではないマキアとの関係に思い悩み、酒場に入り浸って荒れた生活を送るようになってしまう。そんな自分を変えたいと思ったエリアルは、ラングに口を利いてもらい自分も軍隊に入隊することにした。
エリアルを見送ったマキアの前には再びクリムが現れる。クリムはレイリアを取り戻す奸計のため、マキアを捕らえメザーテの城へ差し出した。
城ではレイリアが子供を産んでいたが、その子にはイオルフの長命が遺伝していなかった。落胆した王子はレイリアを個室に軟禁し、誰とも会わせないようにする。
さよならの朝に約束の花をかざろうの結末
また時が経ち、エリアルはミドの農園でともに遊んだディタと結婚していた。ある日、近隣の諸国がメザーテを相手に団結して戦争を起こす。戦火の最中でクリムとマキアは再びレイリアと再会するが、娘のことを気にかけたレイリアはやはり城に残ることを選択する。そして、クリムは侵入を咎めた兵士によって殺されてしまう。。
兵士であるエリアルは出征する。一人残されたディタは子供を身ごもっていた。城を抜け出したマキアは産気づいたディタを発見し、そのお産を手伝った。
戦争が終わると、負傷し動けなくなったエリアルの元へマキアが現れ、無事子供が産まれたことを告げる。今まで育ててくれたことに感謝の念を伝えるエリアルだったが、マキアは別れを告げ、最後に一頭だけ残ったレナトに乗ってどこかへと飛び去ってしまう。
長い月日が流れた後、エリアルの家にマキアが姿を表す。老衰したエリアルは今際の際にあった。「ただいま、エリアル」そうマキアが声をかけると、エリアルは声にならない声で「おかえり」と返した。「いっぱい、一生懸命生きてきたんだね。エリアル」その言葉を聞くと、エリアルは穏やかに目を閉じた。
以上、映画「さよならの朝に約束の花をかざろう」のあらすじと結末でした。
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