中学生円山の紹介:2012年日本映画。団地に住んでいる円山は色んな妄想をしては楽しんでいる平凡な中学生です。そんな中、下井というシングルファーザーが上の階に引っ越してきます。ある日、近所で殺人事件が発生します。円山はもし下井が犯人だったらという妄想をしていくようになりますが、その妄想は半分が現実であることがわかります。監督・脚本が宮藤官九郎さん、下井役に草彅剛さんが演じています。
監督・脚本:宮藤官九郎 出演:草なぎ剛(下井辰男)、平岡拓真(円山克也)、鍋本凪々美(円山あかね)、刈谷友衣子(清水ゆず香)、YOU(清水)、ほか
映画「中学生円山」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「中学生円山」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
中学生円山の予告編 動画
映画「中学生円山」解説
この解説記事には映画「中学生円山」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
中学生円山のネタバレあらすじ:起
団地に住む平凡な中学生円山克也はよく妄想をしては楽しんでいます。そして妄想以外に自分の大事な箇所を舐めるという目標を立て、「自主トレ」と称し毎日柔軟体操に励んでいました。レスリング部に入ったのもその目標を達成するためです。ある日、克也は柔軟しすぎて体を痛め、その瞬間に妄想にトリップするようになります。妄想の1つとして公園で美女と裸踊りをして楽しむ克也ですが、実際は1人でやっています。そんな妄想の毎日の中、円山家族の住む団地にシングルファーザーの下井が引っ越してきます。下井は正義感が強く、真面目でマナー違反には断固たる態度で臨んでいますが、その温厚な性格から団地に溶け込んでいきます。そんな下井からある日、「届いた?」と言われ、克也は自主トレを見られたと思い、動揺します。恥ずかしくなった克也は下井の秘密を見てやろうと下井を追跡するようになります。
中学生円山のネタバレあらすじ:承
同じくして克也の母親ミズキは大好きな韓流スターが自分の団地を担当している電気修理屋さんであることに気づきます。何回もDVDを見て確認したミズキは本人へアプローチしようと韓国語を勉強し、止まってしまったDVDデッキを見てもらうため、修理屋さんを呼び、その内危ない関係となっていきます。また妹あかねは友達が男の子を2股かけているのに、自分は誰とも付き合ったことがないことに気づきます。そんな中友達の祖父が認知症でよく徘徊しており、心配なあかねは祖父を見ていくようになりますが、その祖父が元ミュージシャンであることを知り、交際を始めます。ある日、克也宛てに「アダルト」と書かれたDVDが届きます。心配した両親は確認のため、父親の克之が深夜に見ますが、そこには裸踊りをする克也が写っており、「裸踊り禁止」とされた内容でした。一方、克也は下井を追跡する中で、迷子になったり、回転ドアに入れなかったりと下井の普段の姿がとても秘密を握っているようには思えませんでした。しかし自分たちの住む団地の近所で殺人事件が起こり、団地の中でもゴミ置き場に人の耳が発見されます。普段の姿はカモフラージュでもしかしたら「子連れ狼」のように下井は殺人事件の犯人かもしれないと克也は妄想するようになります。学校の中でこの話をしてみますが、誰も信じてくれません。
中学生円山のネタバレあらすじ:転
克也は妄想の話を信じてもらえず、落ち込む中、成り行きで同じ団地に住む好きな女の子の清水を自分の部屋に入れることに成功します。2人がよい雰囲気になった瞬間、上の階である下井の部屋から大きな音がしました。不信に思った克也と清水は下井の部屋に行くと、下井はペットボトルを電子レンジに入れ、ボトルが爆発したと説明しました。清水が帰った後、今までの失礼な妄想に対し、1人下井の元に克也は謝りにいき、妄想の内容をすべて下井に話します。すると下井は妄想を肯定し、自主トレについても経験があると話してくれました。克也はうれしくなり、下井と妄想の話で親しくなっていきます。ある日克也は下井の部屋からはパソコン上で団地の住民の不正を撮影したDVDを発見します。そのDVDの題名は「アダルト」と書かれており、下井から「届いた?」と言われていた意味はこのDVDを指したものだったことに気づきます。しかし下井は突然克也の前から姿を消し、妄想から誕生した「中学生円山」としての覆面をドアノブにかけて渡します。そんな中、警察が克也の元にやってきます。下井がなぜ子連れ狼だと知っているのか聞かれた克也は驚きます。実際に下井は近所で起きた殺人事件の容疑者として追われていたからです。
中学生円山の結末
下井は元々北海道警察で働いていましたが、奥さんがヒッチハイク中の若者に嘘をつかれ、林に連れられ殺されてしまったことを機に警察を辞め、各地で起こった悪を成敗していきます。団地に引っ越してくる前にも起こっていた殺人事件の犯人が下井であったことに克也は頭が追いつきません。下井から「妄想が現実を超えれば、真実になる」という言葉を胸に、克也は部活で「自主トレ」を行い、とうとう成功します。そのことを下井に伝えようと団地に向かうと、やくざと警察に追われる下井の姿がありました。下井はベビーカーをたたんで銃に変え、やくざに向け発砲します。それを見ていた警察も下井を追いかけます。克也は下井の子供を連れ、屋上に逃れますが、勇気を出し、「中学生円山」の覆面をかぶってやくざに立ち向かいます。柔軟体操で鍛えた柔らかさで相手を翻弄していた時、下井がやってきてやくざを銃で撃ちます。そこに警察が取り囲まれ、こんなことはやめるよう説得されます。その時、やくざが落とした銃を拾った下井の子供がおもちゃだと思い、下井に向けて発砲し、下井は死んでしまいます。死ぬ間際、克也は「自主トレ」で届いたことを下井に伝えます。同じくして克也の母親は電気修理屋さんと危ない関係になっていましたが、元の担当者が復帰したことで別れることになってしまいました。また妹のあかねも「早すぎる」とのことで別れることになりました。父親は一切何も知らない状態です。あれ以降、克也は妄想はしなくなりましたが、「自主トレ」を続ける日々に戻ります。そんな時、「中学生円山」の新しい覆面が届くのでした。
この映画の感想を投稿する