三十路女はロマンチックな夢を見るか?の紹介:2017年日本映画。あと二日で三十路を迎える那奈は、恋人もいなければ夢もないという公務員でした。ある日、ニュースで流れていた銀行強盗の3人組が、那奈の部屋に押しかけてきました。そのうちの一人、自称映画監督の拓人に好意をもった那奈は、3人組と一緒に逃げることになりますが…という内容のサスペンスコメディ映画です。ラストに思いがけないどんでん返しがあります。
監督:山岸謙太郎 出演者:武田梨奈(荻野那奈)、久保田悠来(風間拓人)、佐生雪(笹川麗良)、山村美智(赤城香奈恵)、秋吉織栄(工藤麻子)、春花(日野まりあ)、酒井美紀(栗原葵)ほか
映画「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
三十路女はロマンチックな夢を見るか?の予告編 動画
映画「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」解説
この解説記事には映画「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
三十路女はロマンチックな夢を見るか?のネタバレあらすじ:起
12月10日で三十路を迎える那奈の20代は、あと二日でした。恋人もなく、夢もない毎日で、公務員として今日も変化のない一日を迎えるはずでした。職場には同じ独身の麻子がいましたが、朝礼で妊娠と寿退社を知らされました。
完全に落ち込んだ那奈は帰宅し、アパートで独りテレビを見ていると、セントラル銀行に強盗が入ったと報道されていました。動物の被り物をかぶった3人が犯人で逃走中と言っていました。玄関のチャイムが鳴り、応対した後に部屋に戻ると、その3人がいました。粘着テープで拘束された那奈でしたが、3人はあっさり被り物を脱ぎました。
拓人、麗良、葵の男一人、女二人でした。年配の葵はこの様子をビデオカメラに収めていました。3人が落ち着いたころ、拓人が銀行強盗の話を始めました。自称映画監督の拓人は映画製作の為に借金したものの、相手がヤクザで、一向に返せない借金を返すために、ヤクザの藤沼から銃を渡され銀行強盗をやったという事で、この様子をビデオに収め、映画にしているのだと言いました。
三十路女はロマンチックな夢を見るか?のネタバレあらすじ:承
拓人ら3人は悪人ではなく、普通の人達でした。自分たちの強盗の評価をネットの書き込みを見て一喜一憂したり、那奈も交えて一緒に食事もしました。隣のおばさんの香奈恵と麻子が訪ねてきました。拓人に促され、二人をどうにか追い返しました。やがて眠りに着き、目覚めると、アパートの周辺で警察が聞き込みをやっていました。拓人は葵に車を回せと言って出て行きました。
3人が車に乗り込んで発信した時、目の前に那奈が飛び出してきてはねられました。那奈を車に乗せ走り出すと、道路は検問だらけでした。目覚めた那奈が進路を教え、山道に入りました。那奈が葵に3人の関係は?と聞きました。すると葵が元カノ、麗良が今カノでした。葵と拓人は20代で知り合い、映画監督に情熱を燃やす拓人に寄り添いました。夢を実現しようとする拓人は借金を重ねますが、葵も貯金をはたいて拓人を助けました。やがて葵が三十路を迎えようとした時期に、結婚話をしたためにフラれたと言いました。そして今回、映画の撮影をやるから手伝ってくれと言われ、ついてきたと言いました。その後、泊まる場所がない事から、那奈は両親のいない実家に3人を案内しました。
三十路女はロマンチックな夢を見るか?のネタバレあらすじ:転
那奈は実家で高校時代を思い出しました。パンプキンガールという美少女キャラに憧れ、隠れファンでした。高校一の美少女のまりあも隠れファンだったことから二人は仲良くなり、パンプキンガールで盛り上がりました。やがてまりあがパンプキンガールのオーデションに応募するという話を聞き、自分も応募したかった那奈は、まりあにはかなわないと思い、美少女キャラになる夢をあきらめました。
そんな時、拓人が那奈に優しくしました。那奈もその気になり、寄り添っていると、葵に見られました。翌朝、いなくなった麗良を放って3人で出発しました。途中で葵が那奈の首を絞め、麗良を殺したのか?と迫りました。そして拓人は渡さない、と首を絞め続けました。拓人に夢を追い続けることを教えてもらった那奈は反撃に転じ、葵の首を絞め、ぐったりさせて車に乗り込み、拓人に抱き着きキスをしました。
そして二人で逃げようという那奈に、拓人はオレ達の銀行強盗のドキュメント映画を完成させるために、最高のラストシーンを見せると言って、藤沼に連絡を取りました。
三十路女はロマンチックな夢を見るか?の結末
藤沼との待ち合わせ場所は岸壁でした。那奈に灯台下でビデオカメラを回させ、拓人は藤沼らに会いました。するとパトカーが何台もやって来ました。怒った藤沼が銃を構えると、拓人の体に何発も穴が開き、海へ落ちました。慌てた藤沼でしたが、警官らに追い込まれました。カメラを回しながら拓人を探す那奈の元へ、拓人が泳いできました。そして那奈に別れの言葉を言って息を引き取りました。
那奈はこれから二人でやって行こうと思ったのにと鳴き続けました。すると『カット』という声で拓人が起き上がりました。すべては拓人が映画撮影用に仕組んだもので、藤沼は銃を撃っていませんでした。すると那奈は自分の生まれた時間の15:00になったのを見て、三十路になった瞬間、拓人に手錠をかけ、逮捕しました。
実は那奈は警察官だったのです。隣の香奈恵も友人の麻子も警察官で、警察官宿舎に住んでいて、訪ねてきた時に銀行強盗がいることをサインで教えていたのでした。麗良と葵はすでに逮捕されていて、拓人はパトカーに乗せられる前に那奈にどこまで本気だったの?と聞きました。戸惑う那奈は返事できませんでした。そして拓人は出所したら、那奈をヒロインにして映画を作ると言いますが、那奈は私は美少女ヒロインだと言いました。
その結果、那奈は、警察官として美少女キャラ『パンプキンポリス』にコスプレして、悪者を退治する寸劇を子供たちに見せていました。
以上、映画「三十路女はロマンチックな夢を見るか?」のあらすじと結末でした。
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