百瀬、こっちを向いて。の紹介:2013年日本映画。ある日幼馴染の先輩宮崎から同級生の女子百瀬の恋人のふりをしてほしいと頼まれてしまったノボル。渋々偽装カップルを演じることになったノボルでしたが、次第に百瀬に恋心を抱き始めてしまい…。高校生達の切ない片思いが交差する青春ラブストーリー。「MARS~ただ、君を愛してる~」「暗黒女子」の耶雲哉治監督の初長編映画作品です。
監督: 耶雲哉治 出演者:早見あかり(百瀬陽)、竹内太郎(15歳/相原ノボル) 、 向井理(30歳/相原ノボル)、石橋杏奈(18歳/神林徹子)、 工藤阿須加(宮崎瞬)、中村優子(宮崎徹子)、西田尚美(相原悦子)、きたろう(吉岡先生)、ほか
映画「百瀬、こっちを向いて。」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「百瀬、こっちを向いて。」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
「百瀬、こっちを向いて。」の予告編 動画
映画「百瀬、こっちを向いて。」解説
この解説記事には映画「百瀬、こっちを向いて。」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「百瀬、こっちを向いて。」のネタバレあらすじ:起
小説家の相原ノボル(向井理)は恩師から講演会を依頼され、久しぶりに故郷へと戻ってきました。ノボルを駅で迎えたのは高校の先輩にあたる宮崎徹子(中村優子)。老舗呉服屋の娘で容姿端麗、マドンナ的存在だった徹子も今では二児の子を持つ母になっていました。
二人は喫茶店に入り、思い出話に花を咲かせ始めます。そしてノボルはずっと聞きたいことがあったのだと徹子に切り出します。
「百瀬、こっちを向いて。」のネタバレあらすじ:承
高校一年生の相原ノボル(竹内太郎)はゲームが好きでちょっと内気な男の子。先輩の神林徹子(石橋杏奈)に憧れていますが、徹子にはノボルの幼馴染にあたる先輩・宮崎瞬(工藤阿須加)と付き合っているという噂がありました。
そんなある日、ノボルは宮崎から百瀬陽(早見あかり)という同級生を紹介されます。宮崎は百瀬と付き合っているのではないかという噂を立てられ、彼女である徹子に疑われて困ってると明かします。そしてその噂を払拭するためノボルに百瀬の恋人役を演じてもらえないかと頼みます。ノボルには過去に宮崎に命を救われたという恩があるため、無下に断ることもできず、結局その日から、百瀬と偽りの恋人関係を結ぶことになりました。
学校の昼休みや放課後など手を繋いだりと、過剰に身体を接近させてくる百瀬にノボルは困惑します。ノボルはこんなことをする意味があるのだろうかと百瀬に疑問を投げかけますが、宮崎に片思いをしている百瀬は先輩のためになるならばと必死です。宮崎もまた百瀬の思いを知りながら、曖昧な態度を取り続けていました。
「百瀬、こっちを向いて。」のネタバレあらすじ:転
一方、徹子は百瀬とノボルの交際を知り、安心した様子を見せます。そして徹子の提案により、日曜日に四人でダブルデートをすることになりました。ノボルのデート服を選ぶため、自宅に遊びにやっていた百瀬はノボルの母が作ってくれたカレーライスに心底感動するなど、無邪気な一面を見せます。ノボルは百瀬に少しづつ惹かれていました。
ダブルデートの日がやってきました。「休日を先輩と一緒に過ごせるだけで幸せ」と浮き足立つ百瀬ですが、徹子と宮崎の仲むつまじい姿を見せつけられ、次第に元気を無くしていきます。四人はアクション映画を見に行きますが、前夜に緊張で眠れなかったノボルが体調を崩してしまいます。
百瀬はそんなノボルに肩を貸してやりました。帰り道のバスで、ノボルは公園で拾ったというホオズキを徹子が宮崎に渡す姿を目にします。その夜、ノボルは百瀬を自宅まで送り届けようとしますが、一人にしてほしいと拒絶されてしまいます。宮崎の家を訪ねたノボルは「先輩にとって百瀬はなんなのか」と問い詰めますが、宮崎は苦悩の表情を浮かべるだけではっきりとは答えません。
宮崎には亡き父が営んでいた洋服店を復活させたいという夢があり、実家が裕福な徹子との交際は夢を実現させる上で大きなメリットがありました。ノボルは宮崎から預かった手紙を百瀬へ届けます。手紙にはもう二人では会えないと綴られており、百瀬は肩を落とします。
「百瀬、こっちを向いて。」の結末
ノボルは泣き崩れる百瀬の隣にいてやることしかできませんでした。そして百瀬の失恋はノボルとの偽りの恋人関係の終わりを意味していました。ノボルは背を向けて、泣く百瀬に向かって「百瀬、こっちを向いて」と囁きます。ノボルの想いは百瀬に届きませんでした。
卒業後、宮崎と徹子は結婚、宮崎は徹子の父の力を借りて洋服店を再開させました。
あれから十数年の時が経っていました。ノボルはホオズキの花言葉が不貞、裏切りであることに言及し、宮崎と百瀬の仲を知っていたのではないかと徹子に問いかけます。徹子は宮崎が本当は百瀬に思いを寄せていることを知っていました。
別れ際、ノボルから「今幸せですか」と問われた徹子は満面の笑みで「世界で一番幸せ」と返しました。徹子と別れ、道を歩いていたノボルは百瀬によく似た女性とすれ違い、一瞬ドキリとします。ノボルは動揺してしまった自分に苦笑いしながら空を仰ぎ見るのでした。
以上、映画「百瀬、こっちを向いて。」のあらすじと結末でした。
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