ねこタクシーの紹介:2010年日本映画。永森裕二の小説を原作としたテレビドラマの劇場版。キャッチコピーは「やっかいなこともあるけれど、それでも人生はステキです」で、ある猫たちを飼うことで人付き合いが苦手な主人公が自分の生き方を考え直していく様子を描いたハートフル・ヒューマンドラマです。
監督 :亀井亨 出演:カンニング竹山(間瀬垣勤)、鶴田真由(間瀬垣真亜子)、山下リオ(間瀬垣瑠璃)、芦名星(丹羽仁美)、高橋長英(真泉平)、ほか
映画「ねこタクシー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ねこタクシー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ねこタクシーの予告編 動画
映画「ねこタクシー」解説
この解説記事には映画「ねこタクシー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:1.プロローグ:人付き合いが苦手な間瀬垣勤
今年40歳のタクシー運転手・間瀬垣勤は、父から「勤は人を信用しすぎる、人なんてそんないいもんじゃない」という言葉をよく言われていました。勤は、以前は中学の英語の教師をしていましたが、人付き合いが苦手で生徒とのコミュニケーションがうまくとれずに辞めてしまい、地元・むかで市のアサヒタクシーという会社に転職しました。タクシーの運転手になって今年で3年になりますが、勤本人のやる気の無さもあり、いまだにナビ頼みの運転で、お客さんから新人運転手と間違えられるときもありました。そんな勤の支店での営業成績は当然、万年最下位で、給与は月10万円程度でした。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:2.三毛猫「御子神さん」との出会い
勤には、学校の教師の妻・真亜子と、中3になる娘・瑠璃がいました。仕事がら夜勤明けで朝帰りもある勤は、妻・真亜子とは転職後も変わらない関係でしたが、思春期の娘・瑠璃からは「自分の洗濯にお父さんのパンツ入れないで」と言われ、まともに面と向かって話をすることもできずに、寂しい思いをしていました。勤は、転職してから1日のお小遣いは500円しかありませんでしたが、ありがたく思っていました。また、勤は夜勤明けのときは家事をしました。日勤の時の昼食は、家で作った弁当でした。ある日、勤が三丁目の公園で昼食の弁当を食べようとしていると、土管の向こう側に一匹の三毛猫がいました。勤は妙にその猫の視線が気になりました。するとその猫は勤のそばに寄って来ました。どうやら、お腹がすいていて、餌が欲しいようでした。勤は居心地の悪くなり、弁当を食べつつ向きを変えましたが、その猫はとうとう勤の正面に回り込んで来ました。勤は早々に弁当を食べ終えると、タクシーに乗り、昼寝をしました。ちょっとすると、勤のタクシーに支店から配車希望の無線連絡が入り、目覚めた勤は、後部座席にあの三毛猫が座っていたので、驚きました。その猫はずうずうしくも、助手席に座り込んできました。勤はその猫の首輪の絵馬に書かれた「御子神」の文字を読んで、「みこがみさん」と呼びました。すると、中年のお客さま・飯島夫妻がやって来ました。勤は仕方なく、その猫をそのままにして、飯島夫妻を乗せて、目的地・緑川の駅に向かいました。その車中、飯島夫妻は口喧嘩を始めました。しかし、助手席にいた猫が顔を覗かせると夫妻の口喧嘩は収まり、猫談義で場が和みました。飯島夫人はその猫を抱き、猫談義で勤はお客さんと初めて笑い合うことができました。無事、飯島夫妻を目的地まで送り届け、その夜、勤は三丁目の公園に戻り、三毛猫「御子神さん」を戻し、お礼を言って帰りました。次の日、勤はペットショップに行き、御子神さんへのお礼に少ない小遣いから安い猫缶を買って、昨日の公園に行きましたが、御子神さんはいませんでした。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:3.勤、「ネコばばあ」に遭う
さっき、道に飛び出そうとして危ないから拾ったと言う、子猫を抱いた白髪の初老の女性を、勤はタクシーに乗せました。その白髪の女性は、拾った子猫に対して「ご縁があったんだよ。家族は多いほうが楽しいし」と言いました。勤はその白髪の女性に好印象を持ちました。目的地に着くと、勤はその白髪の女性の子猫を抱かしてもらいました。彼女は1万円札しかないと言い、1万円札を皿に置くと、勤はまず千円札だけの釣りを彼女に渡しました。すると彼女は、続けて勤が小銭のお釣りを用意している隙に、皿に乗せたままの1万円札を千円札にすり替え、小銭のお釣りを受け取り、足早に去って行きました。勤が皿の上の千円札を見た時には既に遅しで、彼女はどこかに消えた後でした。支店に帰って、まだ入社半年の営業成績ワースト2の若い女性運転手・丹羽仁美が、車を整備していたのでその話をしてみると、丹羽は彼女の事を知っていました。彼女の名前は、松本スミエと言い、タクシー業界ではタクシー料金を猫を使って釣銭詐欺をする「ネコばばあ」という通り名で有名でした。勤は、他の会社の運転手が彼女の家に踏み込んだら猫100匹に追いかけられたという逸話も聞かされました。勤は釣銭を返してもらおうと、「ネコばばあ」スミエの家を丹羽から教えてもらいました。次の日、勤は怖々、「ネコばばあ」スミエの家に自転車で行きました。それはもうボロ屋敷でした。勤がそのボロ屋敷に入って行こうとすると、その入り口で、2人のスーツ姿の男たちと出会いました。勤は彼らを警察官と勘違いし「私も被害者なんですけど」と言うと、彼らは立ち去ってしまいました。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:4.「家族にしたいんだ」
「すいません」と何度も言いながらスミエの屋敷に入った勤は、屋敷の中に猫がたくさんいるのに驚きました。奥の部屋に入ると、もう足の踏み場がないほど、猫がいました。勤はそこで、三毛猫・御子神さんと再会しました。すると、餌を入れた器を鳴らして、「ネコばばあ」スミエが出てきました。スミエは猫たちの餌と同じものを食べながら、「そりゃ~やっぱり、ご縁のある人に飼ってもらうのがええ」と言うと、スミエはこの猫たちは来るから一緒にいるだけだと言いました。そして、勤が御子神さんを抱いている姿を見て、「猫と一緒にいるときのあんたはいい顔してるな」「あんた、猫に好かれんだね」と言いました。勤は御子神さんを飼いたくなり、御子神さんを好いている子猫のコムギも一緒に飼うことにし、もらい受けました。帰り際、スミエは素直に「年金だけじゃね、エサ代出ないからさ」と言い、やった罪を認めて勤に謝りました。勤が2匹の猫を持って帰る後ろ姿を見て、スミエはホッと安心したようでした。勤は自転車の前かごに御子神さんを、胸にコムギを抱き、自宅に帰りました。自宅に帰って来た妻・真亜子は、突然2匹の猫を連れて帰ってきた勤を問い詰めると、勤は「家族にしたいんだ」と答えました。真亜子はその言葉に驚きました。そして、真亜子は勤に猫を「飼えない理由」を挙げて叱りました。「まず1点、うちはペット不可のマンションで、飼えない環境である」、「2点目、家の部屋数から、猫2匹の居住スペースがない」、「3点目、家にはペットを飼う経済的余裕がない」、「4点目、タクシーに乗せて営業すると言うが、会社から許されるのか」、「5点目、瑠璃は今年受験で今が一番大事な時期だから」、そして最後に「6点目、…」と理由を真亜子が言おうとしたとき、彼女の膝の上に突然、御子神さんとコムギが乗ってきました。その時、2人の会話を聞いていた娘・瑠璃が「今年、受験だからって、猫飼って何か障害あるの?…却って息抜きになる」と母の理由に異議を唱えました。続けて瑠璃は、父・勤の「タクシーに乗せる」というアイデアを「おもしろい」と援護しました。また瑠璃は、家のスペースとお金の問題は頑張ればいいと言い、結局、勤と瑠璃とで猫の面倒をみるという形で、御子神さんとコムギを飼うことになりました。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:5.猫たちを飼い始めて
翌日、勤が家で掃除機をかけていると、瑠璃が帰ってきました。瑠璃は猫を飼う道具一式を買ってきました。勤が「ありがとう」と言うと、瑠璃は「別にただ、父さんが自分のやりたいことを喋ってるの、初めて聞いた気がしたから」と言い、いつも肩身が狭く何も主張しない父・勤を見直したようでした。勤は支店で営業成績トップの沼尻崇に土下座して頼み込み、仕方なくタクシーに猫を乗せることを許可してもらいました。沼尻は「会社にばれたら一発退職ですから。…俺はあくまで知らないということで」と言い、承諾しました。勤はタクシーに御子神さんとコムギを乗せて、お客さんを乗せるようになり、お客さんと猫談義などでうまく対応できるようになり、猫好きのお客さんには喜ばれ、勤の売上成績は今までの嘘のように、ぐんぐん良くなりました。ある日の夜、瑠璃が勤にヨーロッパの猫に関する格言を話してくれました。それは「拒絶の真の意味を理解しようとするなら、まずは猫に無視されてみること」という言葉でした。瑠璃は「猫はイヤなものは、心の底からイヤっていうことみたい」と説明しました。それを聞いた勤は1週間経っても、コムギがタクシーに慣れない様子なので、コムギに無理強いしているのではないかと思いました。瑠璃は「御子神さんは特別なんだよ」と言いました。翌朝、勤は御子神さんだけをタクシーに乗せることにし、コムギにご飯をあげることを妻に頼み、出勤しました。夜、家で3人で夕食を食べていると、コムギの話になりました。コムギは車の音がすると窓の行くらしいのです。あまり人になつかないコムギは、まだ子猫ということもあり、御子神さんだけが頼りのようでした。ある日、演歌歌手の炎悟(ほむら さとる)が勤のタクシーに偶然、乗ってきました。彼自身も家で猫を5匹飼っている炎は、タクシーの御子神さんを愛子ながら、猫とタクシーという組み合わせがおもしろいと言い、「歌のネタにしてもいいかな」と言って、目的地で下りました。勤は支店に帰ると、女性事務員から丹羽が最近、売上成績の事で怒られているという話を聞きました。丹羽は若くて、生意気で粘着質なところもあるので、女性事務員から毛嫌いされていました。その女性事務員は喜んでいました。そんな頃、勤は休憩明けにトランクに猫を乗せている現場を、尾行していた丹羽に見られてしまいました。勤は慌てて逃げますが、仁美はなおも尾行してきました。勤は何とか彼女の尾行をまきましたが、もうハラハラしました。ある夜、家で勤は瑠璃に炎悟のことを聞かれ、タクシーに乗せたことを言いました。瑠璃はその炎悟が自身のブログに「猫を乗せたタクシーに乗った」ことを書いて、それが学校で話題になっていると教えてくれました。妻・真亜子がパソコンで検索して彼のブログを見ると、ブログではそのタクシーに対してほとんどが否定的な内容で“炎上”していました。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:6.認められない『ねこタクシー』
そしてある日、勤が出勤すると会社はいつもの様子と違っていました。不安を抱えながら事務所にはいると、女性事務員からある雑誌を見せられました。それには「猫を乗せたタクシー」のことが取り上げられていました。しかしそれは勤ではなく、丹羽でした。雑誌に取り上げられ、朝から事務所には電話が鳴りっぱなしで、本社からも通達がきて問題になっていました。丹羽は猫を2匹抱きながら迷惑をかけた事に謝罪しましたが、「売り上げが伸びて、会社に利益を還元できたと思っている」と開き直りました。女性事務員は今日だけで100件を超える「ねこがいるタクシーに乗せろ」と言うお客さんからの電話を断るのに大変だと丹羽を責めました。しかし、沼尻は「これだけ反響があるんだったら、逆にチャンスなんじゃないんですか」と進言しました。そこにむかで市保健所の宗形誠二が会社に調査にやって来ました。勤は、彼とは以前「ネコばばあ」スミエの屋敷で会った人物で驚きました。会議室で宗形から色々質問され、タクシーもサービス業なのにどうして猫を乗せてはいけないのかと質問した丹羽に対し、宗形は「あなたは動物取扱責任者ですか」と問い、支店長・真泉平には「会社は動物取扱業の登録をされていますか」「登録していない場合には…法律で30万以下の罰金になります」と通告してきました。宗形は「それ以前にタクシーも認可事業で…こういう営業は監督官庁に認められるのですか」と現実を突きつけてきました。丹羽は宗形に「動物取扱責任者になるには?」と質問すると、宗形はその資格を取るために必要な条件を説明しましたが、彼は最後に「猫を連れたタクシーなど本来、認められるはずがない」と明言して去っていきました。丹羽は謹慎処分を受けました。トイレで落ち込む勤に、こんな日が来ると予想していた沼尻は、「(猫を)家族にできたんだから、これ以上は望み過ぎ」と言い、今後、タクシーに猫を乗せることをやめるよう勧めました。夜、家に帰った勤は家族にその話を打ち明けました。「御子神さん抜きでやれるの?」と聞く妻・真亜子に、勤は「自信ないな」と答えました。真亜子はタクシー会社を辞め、教師に戻ることを勧めましたが、「やめて5年、教えている事も違うし、…今さら無理だよ」と自信なさ気に答える勤に、瑠璃は「無理って分かってても、『ねこタクシー』始めたんでしょ」と言いました。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:7.みんなの励まし
それから勤は『ねこタクシー』をやめました。そんなある日、勤は盲導犬を連れた目に障がいを持つ少女をタクシーに乗せました。勤は少女に以前はこのタクシーに猫を乗せて走っていたが、法律違反で、会社にも迷惑をかけ、やめたことを告白しました。すると彼女は「本当に迷惑なんでしょうか。…猫を楽しみにしていたお客さんがいたんですよね。…法律なんかに負けちゃダメですよ」と勤に言いました。その少女の言葉に勇気づけられた勤は、宗形がいる保健所に行きました。勤は宗形に会い、猫を乗せてタクシーを開業するにはどうすればよいかを質問しました。宗形は個人で資格を取り、会社で登録を果たせばよいと告げました。しかし宗形は、「私から言わせれば、…(動物の)愛護的見地からみて許可されるべきではない!」と語気を強めて言いました。勤はそう言う宗形に「私も動物の味方でありたいと思ってます。私は私の“相棒”と仕事がしたいだけなんです」と訴えました。そんな勤に、言葉が言えない動物を勝手に“相棒”と思うことが傲慢だと、宗形は言い返してきました。その夜、勤は真泉支店長に相談すると、真泉支店長も昔、お客さんにレンタルビデオで映画のビデオを借りて車中で見せる『シアター・イン・ドライブ』をやり、大問題になり会社に迷惑をかけたことを話し、勤の『ねこタクシー』を応援すると励ましました。勤は考えました。そしてある日、妻・真亜子の学校までタクシーで行き、家まで妻を送りました。その車中で、勤は愛玩動物飼養管理士の資格を取り『ねこタクシー』を再開することを打ち明けました。勤は猫を飼いたいと言ったとき、妻から聞くことができなかった6つ目の理由を問いました。真亜子は「動物を飼うのが怖いの」と言いました。理由は、真亜子は昔、犬を飼っていて、中学時代に死んだ時に辛い思いをしたからでした。しかし、真亜子は「でも今は、よかったと思っている。頑張って」と勤を励ましました。
ねこタクシーのネタバレあらすじ:8.勤の決意
真泉支店長や妻・真亜子に励まされ、御子神さんをタクシーに乗せ『ねこタクシー』を再開する決意をした勤は、資格を取るために試験の日まで猛勉強しました。
その間、御子神さんは少しずつ衰弱してきているようで、動物病院に連れていくと、御子神さんはもう15歳を超えていて、人間だと90歳超えていると言われました。高齢だから衰弱するのも当然と思った勤に、瑠璃は「御子神さんが元気ないの、父さんのタクシーに乗れないからだよ」と言いました。ある日の深夜、勤は、ダンプに乗った丹羽と偶然、再会しました。あの事件以来、突然タクシー会社を退職した丹羽は、噂で勤が資格試験を受けることを知っていました。丹羽はそんな勤を尊敬しました。丹羽は「私ね、憧れだったの。タクシーの運転手」と告白し、「自分に負けてる…。自分に嘘ついてるなと思って…。だから、何でもいいから、前に…思い切って行こうと思って」と今の正直な気持ちを吐露しました。彼女は今は猫を乗せて『ねこトラック』をしていました。猫に癒されて微笑む丹羽を勤は羨ましく思いました。丹羽は勤に「すぐ復活できますよ」と励ましました。勉強を始めて1年、勤は晴れて試験に合格しました。勤は御子神さんとコムギに合格通知を嬉しそうに見せ、うれし涙を流しました。勤は、宗形の所に動物取扱責任者の資格を取得したことを報告に行き、アサヒタクシー会社も動物取扱業の登録し、晴れて猫を乗せてもよいタクシーになりました。しかし、宗形は反対しました。勤は「タクシー好きな『御子神さん』を乗せてあげるためだけに資格を取り、会社を説得した」と主張しました。それでも宗形は「同業他社が真似をして猫を仕入れて、ブームが過ぎたら大量の捨て猫が出るという最悪の事態を考えるのが私の仕事だ」と言い席を立ちました。勤は宗形を追いかけ、一度でいいから私のタクシーに乗ってくださいと頼みました。そして後日、宗形は母と一緒に勤のタクシーに乗りました。母親は御子神さんを抱いて喜びましたが、宗形は予防接種、皮膚疾患、猫アレルギー対策などと勤に質問をしてきました。そんな宗形を母親は窘め、御子神さんを宗形に抱かせました。すると宗形は「間瀬垣さん…この子は、反則だ」と言うと、微笑んで御子神さんを勤に返しました。
ねこタクシーの結末
ある秋の日、公園で、勤は御子神さんとコムギを抱き、1時間休憩しました。勤は昔から言われていた父の言葉を思い起こし、「俺は根っこで誰も信用してなかった。だから、逃げて避けて、一日何もないことが安全圏にいる証だと思っていた。『御子神さん』が教えてくれた。たとえ小さな変化でも重ねていくことで人は生きていけるんだ」と考え直しました。その日、御子神さんはコムギを残し、眠るように息を引き取りました。後日、勤は御子神さんの死を、「ネコばばあ」スミエに告げに行きました。彼女は「ありがとよ。…いい人生だったね」と言い、人となつかないコムギの扱いに悩む勤に、スミエは「コムギもね、変わらなくちゃならないんだよ。…あんたと一緒だよ!…人も猫も一緒さ」と言いました。御子神さん亡き後、自分も変わらないといけないと覚悟した勤は、タクシー会社を辞め、「御子神さん」がつけていたお札を胸にして、元の中学校の英語教師に戻りました。
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