パロルのみらい島の紹介:2014年日本映画。若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ2014」で公開された短編劇場アニメーション。制作は「ドラえもん」など手掛けるシンエイ動画。とある島には人間ではない不思議な生き物が暮らしていました。その島には島外には出てはいけないという掟がありましたが、パロル・ズーズ・リコットの3人は島に流れ着いたオルゴールの中にあった花火の写真をきっかけに島の外に行くことになりました。そして途中で助けたインコのアンが写真のものが見られるとして案内した場所は人間達が暮らす島でした。
監督:今井一暁 声優:パロル(藤村歩)、ズーズ(勝杏里)、リコット(川澄綾子)、団長(飯塚昭三)、アン(金田朋子)、ワシ(黒田崇矢)、チビピエロ(志賀克也)、ノッポピエロ(増岡太郎)、先生(宮澤正)、ほか
映画「パロルのみらい島」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パロルのみらい島」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「パロルのみらい島」解説
この解説記事には映画「パロルのみらい島」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パロルのみらい島のネタバレあらすじ:起
とある島には、人間ではない不思議な生き物が暮らしており、島には『島の外には出てはいけない』という掟がありました。ある日、リコットは学校をさぼったパロルを誘ってズーズの元に行きました。ズーズは、海岸に流れ着いたものを集めており、その日は、リコットに手のひらに乗る小さな箱を見せました。
その箱は、蓋を開けると音楽が流れるオルゴールでしたが、リコットは、箱の中に折りたたまれた紙があるのを見つけ、それを広げるとそこには花火の景色が映っていました。リコットは、花火の写真が気に入り、実際に花火が見たいと言いましたが、それには島の外に出る必要がありました。
さらに、ズーズが、花火の背後に写った星の配列から、この光景が見られるのは、1年に1回、しかも2日後であると解析しました。つまり、花火を見るには、2日後に、この風景の場所に行く必要がありました。
そのため、リコットは、明日の朝までに船を造るようにズーズに言って去って行き、ズーズは徹夜して船を完成させました。パロルは、当初島の外に出るのを反対しましたが、リコットがズーズと2人で行くというので、しぶしぶ同行することにしました。こうして、3人は、花火を見るために島から出発しました。
パロルのみらい島のネタバレあらすじ:承
島を出て1日が経過して迷ったズーズが双眼鏡で周りを見ると、小島の山の頂上にインコが縛られているのを発見しました。パロル達はインコを助けると、インコはアンと名乗り、「縛られていたのは狂暴なものに虐められていたため」と言いました。リコットは、アンに花火の写真を見せると、アンは「これは自分の島にあるから案内する」と言いました。
その時、パロルが、上空に巨大なワシを発見しましたが、「アンが虐めていたのはあいつだ」といい、逃げるように言いました。パロル達はすぐに船を出しましたが、ワシの方が早いことから、傘を飛ばして上空で広げそれに小舟を結び付けると、小舟は、傘に引っ張られて猛スピードで進み、ワシに捕まることなくアンの島に到着しました。
パロル達は島に上陸しましたが、見たことがないような巨大な建物に驚いてしまいました。ここは、人間達が住む島でした。パロル達は、建物以外にも自動車や電車などに驚きますが、人間達は、パロル達を不思議そうに見るものの、特に驚きはしませんでした。島は、ちょうど祭りの日であり、人間達は、パロル達を祭りのために仮装をした人と思ったためでした。
パロルのみらい島のネタバレあらすじ:転
パロル達は、アンに案内されてとある建物に入りますが、突然上から網が降ってきて、ズーズとリコットが捕まってしまいました。アンは、実はサーカスの団長に飼われているペットで、パロル達をサーカスの見世物にするために、サーカスのテントに連れてきたのでした。
ズーズは、激辛のヒリヒリ草で作った玉を団長に投げて団長がひるんだ隙に、パロルに逃げるように言いました。パロルは、2人を置いて逃げる事に躊躇しましたが、ズーズに励まされてそこから逃げ出しました。
チビピエロとノッポピエロの2人が、パロルを追いかけましたが、パロルは、建物の中に逃げ込み、逃げ切ることができました。パロルは、建物の中にある階段を登りながら、ズーズとリコットを想いますが、怖くて2人を見捨てて逃げ出した自分に泣き出してしまいました。
そして、パロルは、建物の最上階まで登ってバルコニーに出ると、そこから町の夕方の風景が見えました。すると、パロルは、我に返って2人を助ける決心をすると、一目散に建物を出てサーカスのテントに向かいました。
パロルのみらい島の結末
パロルがテントに入ると、待ち伏せをしていた団長がバイクに乗ってパロルに襲い掛かり、パロルは、バイクをよけた際に足を負傷してしまい動けなくなりました。団長は、パロルを捕まえようとしますが、ズーズが水道の配管のボルトを緩めて水を噴出させ、その勢いで団長を吹き飛ばしました。
団長は、激怒しますがすぐに冷静になり、扉を閉めて水道のバルブを開けてさらに水を出しました。団長は、パロルとズーズを水の中に沈めて、リコットだけを手元に置こうと考えたのでした。団長は、リコットを連れてバイクでジャンプして上の窓から脱出しようとしますが、パロルがバイクに追いついてズーズから受け取った弦をバイクに結び付けました。
団長はパロルを突き落とそうとしてハンドルを切り損ねて崖から転落し、弦に惹かれてズーズも建物から脱出できましたが、3人は、団長達と共に落下してしまいました。その時、アンが虐められていたと言ったあのワシが飛んできて、落下する3人を助けました。ワシは、アンを虐めていたのではなく、アンが悪さばかりするので懲らしめるために縛り付けていたのでした。
助かった3人は一息つきますが、その時、突然大きな音が鳴りました。3人は、音が鳴った方を見ると、リコットが見たがっていた花火が空一杯に広がっていました。こうして夢がかなったリコットは、バロルの頬にキスをして抱き付いたのでした。
以上、映画「パロルのみらい島」のあらすじと結末でした。
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