ポプラの秋の紹介:2015年日本映画。湯本香樹実の同名小説を映画化したヒューマンドラマです。父を亡くした8歳の少女と、“あの世”に手紙を届ける役目をもつというアパートの大家との心の交流を描いています。
監督:大森研一 出演者:本田望結(星野千秋(過去))、中村玉緒(大家のおばあさん)、大塚寧々(星野つかさ)、藤田朋子(佐々木さん)、村川絵梨(星野千秋(現在))ほか
映画「ポプラの秋」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ポプラの秋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ポプラの秋の予告編 動画
映画「ポプラの秋」解説
この解説記事には映画「ポプラの秋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ポプラの秋のネタバレあらすじ:起
看護師の星野千秋(村川絵梨)は恋人とも別れ、薬に頼る荒れた生活を送っていました。そんなある日、千秋は母からの電話である人物の死を知りました。千秋は急いで身支度を済ませると電車に乗り、かつて幼少時代を過ごした「ポプラ荘」へ向かいました…。
それは千秋(本田望結)がまだ8歳だった頃の話です。幼くして父を亡くした千秋は母・つかさ(大塚寧々)に連れられ、当ての無い旅をしていました。ある町に流れ着いた親子は偶然目に留まった大きなポプラの木を目指して歩き、偶然辿り着いた「ポプラ荘」に住む事にしました。
ポプラの秋のネタバレあらすじ:承
千秋は転校先の学校に馴染めず、つかさに対しては友達が出来たと嘘をついていました。つかさは仕事が忙しいことから、千秋は「ポプラ荘」の大家のおばあさん(中村玉緒)に預かってもらうことになりました。ある日、おばあさんが仏壇にお供え物を供えていたことから疑問に思った千秋が問うと、おばあさんは千秋の亡くなった父が見守ってくれていると答えました。そしておばあさんは、自分がいずれ亡くなった時、“あの世”にこの世からの手紙を持っていく役目があるのだと告げ、タンスの引き出しの中に他の人たちから預けられた沢山の手紙が入っていることを教え、このタンスが一杯になるまでは死ねないと言いました。
ポプラの秋のネタバレあらすじ:転
9歳の誕生日を迎えた千秋は父への手紙を書き始めました。学校のこと、母のこと、そして「ポプラ荘」の住人たちのことなど、千秋は想いを綴ると、つかさにも手紙を書くよう勧めました。ある日、千秋は「ポプラ荘」の住人の佐々木さん(藤田朋子)や西岡さん(宮川一朗太)と一緒に焼き芋を焼きましたが、この日は大家のおばあさんはいつまで経っても出かけたきり帰ってきませんでした。おばあさんを探しに行った千秋を佐々木さんが迎えに行き、二人は千秋の父について語り合いました。千秋は母から父の死因は交通事故だと聞かされていいたのです。千秋たちが「ポプラ荘」に戻ると、いつの間にかおばあさんがつかさと一緒におり、なぜかつかさの目には光るものがありました。
ポプラの秋の結末
現在。千秋は懐かしい「ポプラ荘」に帰ってきました。懐かしい面々と再会を果たした千秋が目にしたものは、棺一杯に詰められた手紙の中で永遠の眠りについている大家のおばあさんでした。千秋は葬儀屋の山根(内藤剛志)から生前のおばあさんについて話を聞きました。葬儀の参列者はいずれもおばあさんに手紙を託した人ばかりでした。葬儀の後、千秋は佐々木さんがつかさから預かった手紙を受け取りました。手紙の中には、父の本当の死因は交通事故ではなく「自殺」であったこと、父が死んだ日に何もできなかったことへの後悔、そして亡き父の面影がある千秋が同じ道を辿らないようにとの配慮が記されていました。これを機に立ち直った千秋は、今まで頼って来た薬を全て捨てました。そして縁側に座った千秋の耳元に、何やらおばあさんの声が聞こえたような気がしました。
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