RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編の紹介:2016年日本映画。とある温泉地で目覚めた蘭丸はたまたまそこに居合わせたという寛治、光と再会する。しかし再会した直後道路の陥没から始まりこの温泉地の不穏な空気を察知する。そしてそれはある村人の死により現実味を帯びる。村に次々と現れる謎の現象や奇妙な儀式、そして村人の死。蘭丸は自身の持つ舌の力と寛治、光と共に事件の解明に挑むことになる。ドラマ「神の舌を持つ男」の劇場版。正式タイトルは「RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編」
監督:堤幸彦 出演:向井理(朝永蘭丸)、木村文乃(甕棺墓光)、佐藤二朗(宮沢寛治)、市原隼人(龍之介)、黒谷友香(湯川麗子)、財前直見(花乃)、木村多江(りん先生)、ほか
映画「RANMARU 神の舌を持つ男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「RANMARU 神の舌を持つ男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
RANMARU 神の舌を持つ男の予告編 動画
映画「RANMARU 神の舌を持つ男」解説
この解説記事には映画「RANMARU 神の舌を持つ男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
RANMARU 神の舌を持つ男のネタバレあらすじ:キス
暖かい湯の中で目を覚ました蘭丸。しかしすぐに意識は奪われ、一人の女性のキスで再び目を覚ました。正確には人工呼吸だったそのキスは蘭丸の目を覚まさせたのと同時に彼に不快な思いをさせなかった。というのも蘭丸は通称「神の舌」と呼ばれる舌の持ち主で舌に乗せた物の成分を瞬時に分析してしまうという能力を持っていた。そのためキスをするだけでその人物の口の中の成分が分かってしまい、時にそれは彼に嘔吐させるまでの事となった。しかしその女性のキスには何も感じなかった。すなわちそれは運命の相手、蘭丸はすぐに恋に落ちた。その女性は蘭丸が行きついたこの村、「鬼灯村」に住む女医だった。さらに彼女の周りには数人の男がいた。彼らが行き倒れていた蘭丸を拾いここまで連れてきたのだった。
RANMARU 神の舌を持つ男のネタバレあらすじ:鬼灯村
かつて温泉地として栄えたのだと男達は蘭丸に話した。しかし今となっては温泉地としては見る影もなかった。その代わりこの村にはある名産品が誕生した。地下水、この村の地下に流れる豊富で綺麗な水は飲料水として人気を博した。そして数年前からこの村にその水を販売するべく都会から一つの企業がやってきたのだ。そんな話を聞かされている蘭丸の目の前に突如一人の男が顔をだした。真という名のその男は蘭丸を案内していた龍之介に食って掛かる。彼はこの村にある酒蔵の跡継ぎだった。そしてその企業に水を奪われるとして強い反感を買っていた。蘭丸達が歩を進めると開けた場所にでた。景色も綺麗でここからだと自然と村の様子が一望できる。すると蘭丸の背後で懐かしい声が聞こえた。そこに見えたのはついこの間まで共に旅をしていた光の姿だった。
RANMARU 神の舌を持つ男のネタバレあらすじ:三人
いつもの骨董品を山ほど積み込んだ車で現れた光。さらにその車の屋根に取り付けられた籠からもう一人の旅の仲間、寛治が顔を出した。寛治は光を、光は蘭丸を追いかけ結局また三人が揃ったのだ。再会に懐かしむ三人だったがその直後車は大きな音を立てて地面に吸い込まれるようにして沈んでいった。突然の地面の陥没、幸い三人は無事だったが光の骨董品は全て土の中に消えてしまった。骨董品の捜索は役所にまかせ三人は村へと向かった。辿り着いた村の入口で村の老婆達がたむろしていた。すると突然彼女らは蘭丸達と共に姿を見せた女医、りんに非難を浴びせた。まるで昔から彼女のことを嫌っているかのように、さらになにやらおかしなことを口走った。「黒い土」「鬼火」、それが何を意味しているのかは蘭丸には見当も付かなかった。
RANMARU 神の舌を持つ男のネタバレあらすじ:探偵
村で不吉なことは起きているらしい、蘭丸達を案内する男達がそう口にした。そして蘭丸が「神の舌」を持つと分かるとこの村の謎を解明してほしいと頼みこんだ。彼の舌の力は噂になっていた。その夜、龍之介の家族が営む宿に身を寄せた三人は村の名産である鬼灯料理に舌鼓を打ち、温泉につかった。そこでもまた不吉な噂を耳にした。この宿の温泉は「子殺しの湯」と呼ばれているらしい。しかし蘭丸が舐めたその湯にはそんな成分は入っていなかった。その夜蘭丸は窓の外で不思議な物を目撃した。それは暗闇にまばゆく光る謎の存在。まるで昼間、村の老婆達が口にしていた鬼火のようだった。その光を追うように飛び出した蘭丸は夜の村に真の姿を発見する。しかし光を追うのに頭がいっぱいで真には構っていられなかった。しかし光はある場所で消えてしまった。
RANMARU 神の舌を持つ男のネタバレあらすじ:事件
次の日の朝、光の消えた場所へとやってきた蘭丸達三人。そこは昨日地面が陥没した道路だった。すると突然光がその場所へと降り立った。そして自身の骨董品を発掘し始めた。何体かの骨董品が顔を出した所で光はさらにもう一つ骨董品ではないものを掴んだ。地面から突き出したそれは明らかに人間の腕であった。そこには真の死体が埋まっていた。すぐに村の連中と警察が姿を現せた。そして真と関わりのあったりん先生が警察に任意同行を求められた。三人は捜査に乗り出した。そして寛治が、村の老婆が昨日からしつこく歌っていた「かごめかごめ」についてのある話を蘭丸に話した。ある説ではその歌は死んだ妊婦に関するものだという。そしてこの村に伝わるいくつかの噂。この村にははるか昔からなにやらよくない話がありそうだった。
RANMARU 神の舌を持つ男のネタバレあらすじ:過去
龍之介の母親が昔この村に起きたある事件の話を蘭丸達に話した。それはかつてこの村である子殺しの事件があったこと。その母親がその恨みをこめて儀式を行った。その祟りが今だこの地に根付いているのだと村の老婆達は信じているのだ。蘭丸はその日、村にある工場へと足を運んだ。そこは村の地下水をくみ上げ販売している企業。その女社長に話しを聞いた。その結果村に起こるいくつかの謎は解明できそうだった。そして蘭丸達は再び陥没したあの道路へと向かった。謎の光に関しては既に謎は解けていた。正体はプラズマ発光現象。村の岩に含まれる水晶が微小な振動でプラズマを発現させていたのだ。そしてその振動の正体こそこの地下にあった。すると陥没現場に下りていた蘭丸と光は突然崩れた地面の中へと落ちていってしまった。
RANMARU 神の舌を持つ男のネタバレあらすじ:銀
地面の中には広い空洞が出来ていた。そして蘭丸はその空洞の中で自然物ではないものを発見する。さらにそこにある銀の首飾りを見つける。それは村のある人物が肌身離さず着けていたものだった。事件の謎が解けた蘭丸は駆け付けた寛治に村の皆を呼ぶように伝える。そして集まった皆に蘭丸は話を始める。鬼火の発生、真の死、全てはある人物のせいで起きていた。それは蘭丸をこの村まで案内した龍之介だった。それは先ほど空洞で見つけた銀の首飾りが大きく物語っていた。すると龍之介は語り始めた。もともと建設現場で働いていた龍之介は水工場の女社長に相談を受け地下を爆破していた。空洞でその時使っていた薬品が見つかっていた。さらにその時の振動でプラズマが発生。真の死の真相も話始めた。あれは事故だった。しかし発覚を恐れた龍之介はあの陥没現場に死体を遺棄した。
RANMARU 神の舌を持つ男の結末
村の老婆達がりんを忌み嫌うのにもワケがあった。それは彼女は代々女医を受け継ぐ家系でなおかつかつて堕胎専門としていたこと。それが子殺しと言われる所以だった。しかしそれは呪いでもなんでもなくこの村の名産である鬼灯の根を使ったこの村ならではのやり方だった。その事実はりんにとっても今初めて知る事実となった。死体遺棄容疑として龍之介は警察に連れていかれることとなった。その去り際りんは龍之介の子供を身ごもっていることを話す。事件の解決とともに蘭丸の失恋も決定。りんは久しぶりに離れて暮らす父親に連絡を取ることを決めた。とはいえたまには会っているらしくその際の写真を意気消沈している蘭丸に見せた。その写真に蘭丸一同は衝撃を受ける。りんの父親として映る男性はまさしく蘭丸の父親であった。つまり二人は姉弟。キスに何も感じなかったのは親類だったからである。蘭丸、寛治、光は再会を約束し村を離れた。
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