千里眼の紹介:2000年日本映画。人の表情や目つきで、心を読み取る千里眼の名手の友利。テロ事件をこの千里眼で解決してきた友利に、自衛隊の岬は傾倒していきます。やがて岬は知らぬ間に友利の術中にハマリ、日本全滅の危機が迫るテロ事件に遭遇するのでした・・・という内容のサスペンス映画です。日本の小説家・松岡圭祐の千里眼シリーズの映画化です。
監督:麻生学 出演者:水野美紀(岬美由紀)、黒木瞳(友里佐知子)、柳葉敏郎(蒲生誠)、矢島健一(新村雄一)、田口トモロヲ(西嶺)、根津甚八(仙堂芳則)ほか
映画「千里眼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「千里眼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「千里眼」解説
この解説記事には映画「千里眼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
千里眼のネタバレあらすじ:起
関東地区で原因不明のミサイル爆発が数か所で発生します。ニュースでは「『ミドリの猿』と名乗るテロ集団から犯行声明が出されている」と伝えます。
米軍基地から発射されたものと断定し、自衛隊司令官の仙堂が抗議に向います。米軍は「友里佐知の協力を得る為呼んでいる」と言います。「何故一般人が?」と仙堂が言っていると、自衛隊軍事施設専門の岬が入って来ます。
米軍は一人の男を見せます。男は「ミドリの猿が世界を制す」と言って拳銃をこめかみに突きつけています。友利が入ってくると、米軍は「この男がミサイル発射命令の暗証番号を変えたんだ、この後すぐ6大都市向けに6発発射される」と教えます。
友利は男に話しかけます。子供のように話し、男が銃を置こうとしましたが、結局自殺してしまいました。友利は、男が暗証番号を変更した時の監視カメラ映像を見ながら、眼や顔の表情で入力した暗証番号を読み取ります。そして3回目にクリアさせ、ミサイル発射を止めました。
千里眼のネタバレあらすじ:承
岬は「ミドリの猿を個人的に調べたい」と言って、仙堂に休暇願を出し、友利が院長を務める東京晴海医療センターに向います。副院長の新村に一旦は断られたものの、友利と一緒に発射を止めた岬だと分かり、友利の部屋に案内します。ミドリの猿の話を聞きながら、心理学治療の話を聞いた岬に、友利は「それよりあなたの治療が必要ね」と言ってビデオを渡します。
ビデオを見た岬は友利へだんだん傾倒していき、再び訪れた病院の通路で、「オレはこういうもんだ」と警察手帳を出し「ミドリの猿の催眠療法の話をした後、お前がミドリの猿のボスか?」と友利に話しかける蒲生を見ていると、「あの人は自分が刑事と思っているんだ」と新村が教えてくれます。
その後フロントで親に虐待を受け治療中のエリとういう少女を見かけ、自分の幼少時代とだぶらせます。友利は「あの子を助けてやることが出来れば、あなたにもわかるわ」と言います。
エリを車に乗せ走りだす岬は、エリが東京湾観音へ行っている事を聞きます。後日一人で東京湾観音へ行った岬は、大勢の子供たちに紛れエリも観音像向いて歩いて行く姿を見つけます。そこに蒲生もいて、観音像のてっぺんまで入り、変な装置を見つけます。
千里眼のネタバレあらすじ:転
友利に会うたび、機密事項を話しミドリの猿を追いこもうとする岬は、だんだんと友利に操られているようになってしまいます。
ある寺で、爆弾を持ち女を人質にし立てこもる事件が発生します。男は「ミドリの猿は世界を制す」と叫んでいます。友利が呼ばれます。友利は男と話をし、寺の中に入りこみ、女性を解放させます。解決か?と思われた瞬間、男は友利を突き飛ばし自爆しました。
テロ事件を解決した友利が死んだことで記者会見が行われています。しかし記者の一人が「ミドリの猿は世界を制す」と叫んで拳銃自殺してしまいます。東京晴海医療センターは閉鎖されてしまいますが、院長室で友利は生きていて、観音像の様子をカメラで見ています。
今日も観音像の中にエリたち少年少女と、岬、蒲生が向かっています。そして上着の中に隠しておいたものを、てっぺんの部屋で出します。その時、岬は、完成された機器を見て我に返ります。機器には自分しか知らない自衛隊の軍事機密装置のネームが入っています。話したのは友利だけでした。
岬は「友利がミドリの猿のボスで、医療センターこそがミドリの猿だ」と叫びます。すると蒲生が「オレは先輩のキムラ刑事が東京晴海医療センターがミドリの猿だと確信し、捜査中に殺された事で、患者として潜入していたんだ。しかし、薬と催眠療法でコントロールされおかしくなっていた」と言いました。
千里眼の結末
岬は、「自衛隊の装置を停止させる電磁波を出す装置だ、もうすでに発射されているかもしれない。自爆装置が起動している。自衛隊の機能をマヒさせ、米軍基地のミサイルを発射させるためかもしれない」と言います。岬やエリはリザクレイションという名目で、催眠療法で操られ、観音像に毎日装置を作るための部品を運ばされていたのでした。
「逃げよう」という蒲生でしたが、扉は溶接されています。そこでレスキュー用の爆弾で扉を爆破し、自爆装置を外へ投げ爆破させます。岬は米軍兵士を連れ、米軍指令室へ乗り込みます。すでに友利らが人質をとり、ミサイル発射の準備を済ませていて、全国6カ所の原子力発電所を狙っています。
友利は「これで日本の半分がなくなる。生き残った人たちは私や私たちが統治する」と言い、人実を連れ出て行ったのです。
米軍司令官が「暗証番号を解読せよ」と命じます。岬は友利の表情や目を思い出し、最初の4桁は解読します。しかしそこからがわからなくなりパニックになります。蒲生は「冷静になるんだ、友利も焦っていたはずだ。お前に解読されないようにやったはずだ」と言います。岬は友利に習った方法を逆に利用します。そして3回目、遂にクリアしますが、2発はそのまま発射されてしまいます。
必死の操作でコースを変えたものの、自爆装置が起動せず、2基をぶつける作戦に出ます。やがて2基は、太平洋上空で激突し、爆破は成功しました。
刑事に復帰した蒲生に、岬は「自衛隊を辞めてカウンセラーになる」と告げます。そのころ友利は街中を歩いていました。
以上、映画「千里眼」のあらすじと結末でした。
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