知らない、ふたりの紹介:2015年年日本映画。靴職人見習いの韓国人青年や日本語学校の講師ら7人の男女の揺れ動く気持ちを描いた恋愛群像劇です。監督・脚本を『愛なんだ』『あの頃。』などを手がけ、漫画『からかい上手の高木さん』実写版の監督に決定している今泉力哉、当時韓国のアイドルグループ「NU’EST」のメンバーだったレンが主演を務め、同じく「NU’EST」メンバーのファン・ミニョンとJR、『仮面ライダービルド』などの芹澤興人などが共演しています。
監督:今泉力哉 出演者:レン(キム・レオン)、青柳文子(小風秋子)、ファン・ミニョン(ナム・サンス)、韓英恵(ハン・ソナ)、JR(ユ・ジウ)、芹澤興人(荒川巳喜男)、木南晴夏(幸田加奈子)ほか
映画「知らない、ふたり」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「知らない、ふたり」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「知らない、ふたり」解説
この解説記事には映画「知らない、ふたり」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
知らない、ふたりのネタバレあらすじ:起
孤独な韓国人青年のキム・レオンは日本の靴屋で靴職人見習いとして働いています。靴屋の同僚である小風秋子はレオンに想いを寄せていますが,レオンはかつて自分のせいで荒川巳喜男という男が交通事故に遭ってしまったことを未だに悔やんでおり,誰とも交わることなく人生の喜びも見出すこともなくただ独りで何となく暮らしていました。
レオンは昼食の時間は誰とも一緒に採らず、自分で握ったおにぎりを公園のベンチでひとりで食べることが日課になっていました。そんなある日、レオンはいつもの公園のベンチで酔っぱらって寝ている女性に出くわしました。
女性は韓国人のハン・ソナ。ソナに絡まれたレオンは思わず彼女に一目惚れしてしまいました。その日以来、どうしてもソナのことが頭から離れないレオンのもとに、ソナがアルバイトをしているコンビニの同僚で友人であるナム・サンスがソナのハイヒールの修理を依頼しにやってきました。
知らない、ふたりのネタバレあらすじ:承
レオンは伝票からソナの住所を突き止め、それからというもの毎日ソナの後をつけ、彼女が自宅アパートに帰宅して部屋の灯りが点くのを確認してから帰路につくようになりました。しかし、そんなレオンの行動を秋子が密かに尾行して見ていました。
ソナはユ・ジウという男と交際していましたが、ジウは自分の通う日本語学校教師の幸田加奈子に想いを寄せていました。ジウは思い切って加奈子に告白し、そのことをソナに素直に打ち明けました。
一方、ソナのハイヒールをレオンの靴屋に持ち込んだサンスは受付を担当していた秋子に一目惚れしており、思い切って秋子にラブレターを渡しました。秋子はこの日だけはレオンの後をつけませんでした。
翌日から秋子は再びレオンの後をつけはじめました。ところが、レオンはもはやソナのアパートの前には行かなくなっていました。秋子は現れたサンスに自分には好きな人がいるから付き合えないと断り、その際にレオンの話もしました。
秋子はサンスを連れてソナのアパートに向かいました。サンスは秋子が惚れているレオンが友人であるソナに惚れていることを知って驚きましたが、レオンがソナのアパートに行かなくなったのには何か思い当たることがあり、秋子にそのことを伝えました。
知らない、ふたりのネタバレあらすじ:転
物語は少しだけ時間をさかのぼり、サンスが秋子にラブレターを渡した日に戻ります。その日,サンスはソナから相談を受けました。ジウが自分以外の女を好きになったことに怒りを覚えていましたが、実はソナもまた気になる男ができたのです。その男こそが、自分が公園のベンチで寝ている時に出くわした男(レオン)だったのです。
どうしてもレオンのことを忘れられないソナでしたが、その時はかなり泥酔しきっていたので、酔いが覚めるとすっかりレオンと出会った公園の場所を忘れていました。ソナはその日以来、毎日のように近所の公園を歩き回るようになっていました。ソナは未だにジウへの想いを残していましたが、ジウがしたことを自分もしていることを恥じ入り、ジウと別れようかと考えました。
ところがこの日、またもや泥酔していたソナはアパートに送ってくれたサンスに思わずキスをしてしまいました。サンスはおそらくレオンはこの光景を見て誤解したのだろうと考えました。
秋子はサンスが自分にラブレターを渡しておきながら他の女(ソナ)とキスしたことにイラつきましたが、それでも友人ならソナの公園探しに付き合ってやるべきだと助言しました。秋子とサンスはソナが探している男はレオンであることに気づかないまま、ソナの手伝いをすることにしました。
知らない、ふたりの結末
ジウが想いを寄せていた加奈子は、事故で車椅子生活となった荒川と交際していました。荒川は加奈子は足が不自由な自分に同情して付き合ってくれているのではないかと思っており,一方の加奈子もまた荒川は足が不自由でなければ自分とは付き合っていなかったのではないかと思っていました。
それぞれ互いに気を遣いすぎていた荒川と加奈子はそれぞれ互いの気持ちを正直に話し合い、結婚することを決意しました。
荒川は加奈子の誕生日プレゼントとして靴をオーダーすることに決め、レオンの店に注文することにしました。加奈子を伴って店を訪れた荒川は、あの事故はレオンのせいではないと伝え、レオンはこれをきっかけに心の重しが取れていきました。
一方のソナはジウに自分も好きな人ができたと明かし,ジウにも公園探しを手伝ってくれるよう頼みました。ジウは言われた通りにしましたが、やがて公園探しに虚しさを感じ、加奈子への想いを断ち切ってソナとやり直す決意を固めました。ソナもまたサンスにジウとやり直すことを伝えましたが、そこにレオンが現れ、ソナに告白を始めました。
以上、映画「知らない、ふたり」のあらすじと結末でした。
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