小説の神様 君としか描けない物語の紹介:2020年日本映画。現役高校生の小説家・一也はデビュー作でヒットを出したものの、その後低迷し、大きな壁にぶち当たっています。そんな時、人気若手作家の小余綾詩凪が編入してきます。水と油のような関係の二人に、出版社の河埜が二人で小説の共作をやってくれと言ってきます。やがて共作を始めた二人でしたが…という相沢沙呼の人気小説『小説の神様』を佐藤大樹と橋本環奈共演による実写映画化です。
監督:久保茂昭 出演者:佐藤大樹(千谷一也)、橋本環奈(小余綾詩凪)、佐藤流司(九ノ里正樹)、杏花(成瀬秋乃)、莉子(千谷雛子)、坂口涼太郎(野中)、山本未來(河埜)、片岡愛之助(千谷昌也)、和久井映見(千谷優理子)ほか
映画「小説の神様 君としか描けない物語」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「小説の神様 君としか描けない物語」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
小説の神様 君としか描けない物語の予告編 動画
映画「小説の神様 君としか描けない物語」解説
この解説記事には映画「小説の神様 君としか描けない物語」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
小説の神様 君としか描けない物語のネタバレあらすじ:起
ペンネーム千谷一夜として小説を書く千谷一也(佐藤大樹)は現役高校生。デビュー作でヒットを飛ばすものの、その後は低迷し、今は壁にぶち当たって小説が書けない状態。一也が所属する文芸部に小余綾詩凪(橋本環奈)という編入女子が入って来ます。一也が「小説は好きですか?」と聞きますが詩凪は答えませんでした。
一也は父・昌也(片岡愛之助)が亡くなり、母(和久井映見)と妹・雛子(莉子)の3人暮らしです。雛子は難病を患い入院中で、一也は印税を生活費の足しにしていました。
ある日、一也が一夜だと知った1年生の成瀬(杏花)が「先生の下で小説を書きたい」と言って入部してきます。一也を褒めちぎる成瀬でしたが、一也は「小説なんて所詮作り物、小説に何の力もない」と話します。その時、詩凪がちょうど入ってきて、一也の言葉を聞いた詩凪は一也を張り倒します。
三春出版社の河埜(山本未來)に呼ばれた一也は「プロット(あらすじ)と考える人と、小説を書く人の2人で行う共作をやらないか」と言われます。そして河埜が紹介した相手は、若手人気女流作家の不動詩凪でした。
河埜に紹介された不動詩凪とは小余綾詩凪のことでした。一方、千谷一夜と紹介された一也を見た詩凪も驚きます。詩凪は「私がプロットを言うから書きなさい」と言います。一也が「やるとは言っていない!」と言うと、詩凪は「売れない小説家に、人気小説家がやってやると言っているんだから断れないよ」と言います。
小説の神様 君としか描けない物語のネタバレあらすじ:承
共作が始まると、詩凪は「プロットは頭に入っている、書け!」と言って一也に書かせます。詩凪のプロットを聞いた一也は、素晴らしい話に聞き入って妄想にふけります。一也は「面白い、到底僕には書けない」と言います。
詩凪が一也に「冒頭を書き直して」と言います。一也が反論しますが詩凪には通用しません。一也は詩凪を連れ、雛子の病室へ連れていきます。雛子に「不動詩凪さんだ」と紹介すると、大ファンの雛子は大喜びします。詩凪が一也に「お父さんも売れない小説家だったんでしょう」と言います。一也の父・昌也は売れない小説家で、一也に「小説家は書き続けることが大事だ」と言い、売れなくても書き続け、借金を残して死んでしまいました。
そんな話をしながら一也は「母が一日中働いて、僕らを育てている。僕は金の為に小説を書いているんだ。売れない僕でも、入ってくる印税は大きいんだ」と言って詩凪と別れます。
自宅に戻った一也は、父の言葉や詩凪の言葉を思い出しながら、詩凪のプロットを書きはじめます。途中まで書いた内容を河埜に見せると「これはいい、頑張って書いて」と励まされます。
成瀬が一也に小説について相談に来ます。一也は「小説は書き続けることが大切だ」と父の言葉を教えます。「高校生活で部活のシーンが書けない」と成瀬が悩んでいると、文芸部の部長・正樹(佐藤流司)が「体験入部すればいい」と言い、詩凪も同調し、一也も含めて全員がテニス部に体験入部します。
その時、一也が「小余綾詩凪は不動詩凪だ」と成瀬に教えると、大ファンの成瀬は舞い上がります。
小説の神様 君としか描けない物語のネタバレあらすじ:転
一也は詩凪を自宅に呼びます。詩凪は書斎にあった人気作家・舟木の小説を見て一瞬固まります。一也は、小説が書けなくなっている事を打ち明けます。詩凪は「私は千谷一夜の小説が好きよ」と言って帰ります。勇気づけられた一也は、途中まで書いていたデビュー作の続編を再び書きはじめます。
完成すると楓新社の野中(坂口涼太郎)に見せます。野中は「良いです。出版の準備に入りましょう」と言って喜んで帰ります。
気分がよくなった一也は、詩凪との距離が縮まり、お互いの意見をぶつけ共作を進めます。数日後、野中が「出版の話は無くなった」と断りに来ます。荒れる一也は、学校へも行かず、詩凪の電話にも出ませんでした。
見かねた正樹が家に行き、学校へ連れて行きます。詩凪が話しかけると「僕の小説が打ち切りになった。小説を書くのはもうやめる。共作を解散しよう」と言います。詩凪が「お願いだから小説を嫌いにならないで」と言いますが、一也の意志は固く、そのことを河埜に伝えに行きました。
河埜は「千谷一夜の小説を待っている人たちはどうするの?」と言いますが、一也は考えを変えませんでした。
授業中、詩凪は体を震わせて倒れます。保健室で寄り添う一也に、目覚めた詩凪が「私、字が書けないの。書こうとすると震えるの」と告白し、さらに「読者からネットで舟木先生の盗作だと攻撃を受けているの。それも舟木先生のファンからだよ。私も舟木先生のファンになって小説を書きはじめたのに」と言って、初めて弱い姿を見せたのです。
小説の神様 君としか描けない物語の結末
一也は、悩んでいるのは自分だけじゃないと思い、雛子の病室へ行きます。雛子がもらった不動詩凪の小説には、詩凪の自筆のサインがありました。雛子は「二人の小説を楽しみにしている」と一也に言います。
一也は母に「お父さんが売れない小説家だったことに後悔していない?」と聞きます。母は「お父さんの小説でいっぱい泣かせてもらった。お父さんの小説があったからあなたを立派に育てられた」と言います。
学校へ行った一也は正樹に「詩凪が字が書けない事は知っていたのか?」と聞きます。正樹は「あぁ、詩凪は、字が書けない事もあってここ1年、一冊も小説を出していない」と言って、「オレは暗い時や泣きたい時は、この本を読むんだ。ムチャクチャ面白いらしいぞ」と言って渡した本は一也のデビュー作でした。
一也の中の何かが動きます。詩凪に電話をし「もう一回書かせてくれ、君の小説を僕が書きたいんだ。明日からもう泣かなくていいんだ」と言います。そして一也は走って詩凪に会いに行きます。
教室では成瀬がパソコンに向かって小説を書いています。一也と詩凪は共作を再開します。いよいよラストになった時、詩凪は「最後の言葉は私に書かせて」と言います。そして詩凪はパソコンに向かって書きはじめたのでした。
以上、映画「小説の神様 君としか描けない物語」のあらすじと結末でした。
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