SHORT PEACEの紹介:2013年日本映画。日本を代表するアニメーション作家が集結した、超豪華アニメーション短編集。それぞれの作家達の魅力が存分に発揮されたストーリーに、引き込まれること間違いなし。あなたの好きな一作が必ず見つかります。
監督:大友克洋、森田修平、安藤裕章、カトキハジメ、森本晃司 声優:男(山寺宏一)、早見沙織(お若)、森田成一(松吉)、田村睦心(カオ)、二又一成(マール)、ほか
映画「SHORT PEACE」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「SHORT PEACE」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
SHORT PEACEの予告編 動画
映画「SHORT PEACE」解説
この解説記事には映画「SHORT PEACE」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
SHORT PEACEのネタバレあらすじ:九十九
とある森で、一人の男が遭難していました。雨も降ってきたため、男は近くにあった祠に逃げ込みます。その祠には、人々に棄てられたのであろう、古ぼけた物が大量に投棄されていました。そんな中、男は眠りにつきます。すると、男はとある物音で目を覚ましました。なんと、古い傘を持ったカエルが男の前に立っていたのです。男がその傘を直してやると、カエルは嬉しそうにその場を去っていきました。そして、次々と古い物を持ったこの世ならざる者が、男の前に並びます。男はそれらを直してやりますが、最後に流石の男にも修繕が不可能なほどに壊れた物の集合体が現れました。男はその化け物に、こうなるまでよく働いた、とその労をねぎらいます。すると、化け物は満足したように消えていくのでした。そして、男は目を覚ましました。何と男は眠っていたのです。しかし、男の横には夢の中で直した傘などが置いてありました。男はそれを見ると、満足げに笑い、祠を後にするのでした。
SHORT PEACEのネタバレあらすじ:火要鎮
二つ目のストーリーも、18世紀の日本で幕を開けます。その頃、お若と松吉という男女が恋に落ちました。しかし、松吉は親に勘当され、火消しの道を志します。一方、お若は商家の娘。そんな身分違いの二人の恋は許されるはずもなく、お若には新しい婚約者があてがわれました。しかし、お若は松吉を忘れることがどうしてもできません。もう一度松吉に会いたいと願ったお若は、何と自宅に火を放ったのです。家事が起きれば、火消しの松吉は現場に来てくれます。そして、お若の狙い通り二人は再会を果たしました。しかし、ボヤ程度に収めるはずの炎はどんどん巨大化し、辺りを飲み込む大きな波となります。お若は婚礼の儀で着るはずだった着物で必死に逃げますが、あまりに強い火の力には適いません。お若は最後に松吉を見ると、そのまま炎に飲み込まれていきました。
SHORT PEACEのネタバレあらすじ:GAMBO
これは、人間の少女と動物の友情の物語です。ある日、その村の近くに巨大な何かが降ってきました。そして、その時やってきたと思われる巨大な鬼が、村で暴虐の限りを尽くし始めたのです。村の殆どの女性を鬼に奪われ、残るは少女、カオのみ。そんなカオは、ある日巨大なシロクマと出会います。ガンボと呼ばれるそのクマは、人間の言葉を理解する不思議な存在でした。ガンボはある日、鬼に攫われ鬼の子どもを孕まされた女性を見つけました。化け物の子を産みたくないと懇願する彼女の願いを聞き入れ、ガンボはその場を爆破するのでした。しかし、ちょうどそこに鬼が返ってきます。怒った鬼と、ガンボの戦いが始まります。二匹の戦いは熾烈を極めますが、カオの応援もあり、深い傷を負いながらもなんとかガンボが勝利を手にするのでした。そして、ガンボの活躍によりカオは守られたのでした。
SHORT PEACEのネタバレあらすじ:武器よさらば
時代は近未来へうつります。近未来の東京では、既に人間の栄光は消え去り、殆どが廃墟と化していました。そんな中、5人の男たちが調査に乗り出していました。しかし、5人は一体の無人戦車と遭遇します。男たちもそれぞれ武装していましたが、戦車の兵力には適わず、一人、また一人と仲間が倒れていきます。そして、唯一マールが生き残りました。マールは殺された味方の敵討ちをせんと燃えますが、しかし、プロテクトスーツを脱いだ彼は、既に戦車に敵扱いすらされないのでした。武器もないマールには、戦車に適うすべはありません。しかし、マールは近くにあった石などを投げながら、どこまでも戦車の後を追っていくのでした。
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