偉大なる、しゅららぼんの紹介:2013年日本映画。滋賀県湖畔の街を舞台に、先祖代々より神から授かった特殊な力を持つ一族が巻き込まれる奇想天外な騒動をコミカルに描いた作品。万城目学の同名小説『偉大なるしゅららぼん』が原作となっており、予想できない展開に最後まで目が離せません。
監督:水落豊 出演:濱田岳(日出淡十郎)、岡田将生(日出涼介)、深田恭子(日出清子)、渡辺大(棗広海)、大野いと(速水沙月)、柏木ひなた(棗潮音)、小柳友(葛西)、森若香織(棗の母)、貫地谷しほり(藤宮濤子)、津川雅彦(日出淡八郎)、田口浩正(日出洋介)、高田延彦(棗永海)、佐野史郎(日出淡九郎 / 淡十郎の父)、笹野高史(源治郎 / 源じい)、村上弘明(速水義治)、ほか
映画「偉大なる、しゅららぼん」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「偉大なる、しゅららぼん」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
偉大なる、しゅららぼんの予告編 動画
映画「偉大なる、しゅららぼん」解説
この解説記事には映画「偉大なる、しゅららぼん」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
偉大なるしゅららぼんのネタバレあらすじ:起
日本最大にして最古の湖である琵琶湖では、琵琶湖の神から授かった特殊な力を操ることで、栄華を誇り続けてきた日出家と棗家という2つの一族が、はるか天平時代から現代に至るまで派閥争いを続けてきました。
ある日、日出家の跡取りである淡十郎(濱田岳)が住んでいるお城に、分家の涼介(岡田将生)が、一族の力を受け継ぐための修行へとやってきます。本家の船頭・源じい(笹野高史)に声をかけられ、城まで船で向かう涼介は途中、馬に乗った日出家の長女・清子(深田恭子)を見かけました。
翌日には涼介と淡十郎の高校の入学式があり、特注の真っ赤な制服を着て登校する二人。二人は同級生であるにも関わらず、気の弱い涼介は、気位の高い淡十郎にすっかり子分のように扱われてしまいます。
赤い制服を着て悪目立ちした淡十郎に、さっそく不良がからんできます。不良が投げたナイフをうまく淡十郎はよけたのですが、運悪く同じクラスの女子・速水沙月(大野いと)にあたりそうになります。それを同級生の棗広海(渡辺大)が助けます。
偉大なるしゅららぼんのネタバレあらすじ:承
家に帰った涼介は、広海の存在を淡十郎の父親(佐野史郎)に報告。日出家は精神を操り、棗家は肉体を操ることができ、両者とも琵琶湖を離れると力を持たなくなります。くれぐれも広海とは関わらないよう、淡十郎の父親からくぎを刺される涼介。夢にまで見た楽しい学園生活でしたが、淡十郎と広海が対抗するたびに爆音を聞かされることになり、涼介はうんざりします。
そんなある日、15歳の涼介と淡十郎は、ご神水を飲むために竹生島を訪れました。ご神水を飲むことで、本来自分が持っている力が、発揮できるようになります。そしてこの頃、沙月に恋をしていた淡十郎ですが、沙月が広海に恋をしていることを知り、怒った淡十郎がこの町から広海を追い出そうと考えます。
淡十郎は、日出家の跡取りとして幅をきかせていましたが、本心では街を出たがっていました。日出家と棗家は長い間争いを続けてきましたが、両家の跡取りがいなくなれば、淡十郎は、皆が力から解放されると考えていたのでした。淡十郎は、棗家の跡取りである広海に、一緒に街を出るよう誘います。しかしそこへ広海の父親(高田延彦)があらわれ、淡十郎と涼介は追い出されてしまいました。
偉大なるしゅららぼんのネタバレあらすじ:転
家に帰った淡十郎と涼介は、相手の考えを読める清子に、棗家に行ったことを知られてしまいます。
そんな中、両家を脅かす存在が現れました。涼介らが通う高校の校長の速水(村上弘明)です。48時間以内に城から出ていき、琵琶湖からも出ていくよう命じられます。怒った淡十郎の父親が力を使おうとした瞬間、時を止め淡十郎の父親を動けなくした速水。翌日、棗の家にも速水が来たことを知り、このピンチを乗り切るべく、本来はライバル関係にあった淡十郎と広海は、力を合わせて速水と戦うことを決めました。棗家と日出家が手を組んだことを知った速水が、広海の母親の時を止めようとします。それを阻止するため涼介と広海が同時に力を使うと、竜が現れ、速水が逃げ出しました。
しかしこの時、日出家に代々伝わる力を淡十郎が本当は持っていないことを知る涼介。清子が15歳の時にご神水を飲んで以来、親友だと思っていた友人の心が読めるようになり、人が変わってしまいました。引きこもるように城から出なくなった姿を見て、力を持ちたくないと考えた淡十郎。長年続く争いを自分の代で終わらせることを願った淡十郎は、力を持つために必要なご神水をわざと飲まないことで、力を持つことを放棄していたのでした。
偉大なるしゅららぼんの結末
絶体絶命の中、淡十郎と清子、広海、涼介達は一致団結して戦い抜くことを誓い合います。次の日、竜からの授かりものであるご神水を命がけで手に入れた涼介と広海は、淡十郎にご神水を飲ませようとします。しかし淡十郎は断固拒否します。
そして速水との戦いが始まるのですが、速水には力がないことが判明します。実は速水を裏で操っていた真の黒幕は、長年、日出家に長年仕えてきた源じいであったことが判明。先代に記憶を消され、大切な人を迎えに行くことができなかった源じいに、土下座をして謝る淡十郎。しかし60年という長い時間を取り戻すことはできず、源じいは許しません。
淡十郎が飲まなかったご神水を源じいが飲んだことで、過去の記憶が蘇ったと知り、責任を感じた淡十郎は、今まで断固として飲むことを拒否していたご神水を飲みます。すると竜があらわれ、琵琶湖の神を怒らせてしまった源じいは死んでしまいました。
源じいが亡くなったにもかかわらず、時を止められた淡十郎の父親たちは、元に戻りません。すると淡十郎の想いに感化された広海が、棗家の消失と引き換えに時間を元に戻すことで、騒動が起こる前の平和な時へと戻ったのでした。
以上、映画「偉大なる、しゅららぼん」のあらすじと結末でした。
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