草原の椅子の紹介:2013年日本映画。あることがきっかけで「親友」になった中年の男性二人と、美女、虐待を受けていた少年の心の交流を描いた人間ドラマ。男女4人が世界最後と言われる桃源郷、パキスタン・フンザへ旅をする様子を描く。
監督:成島出 出演:佐藤浩市(遠間憲太郎)、西村雅彦(富樫重蔵)、吉瀬美智子(篠原貴志子)、小池栄子(喜多川祐未)、中村靖日(喜多川秋春)、黒木華(遠間弥生)、貞光奏風(喜多川圭輔)、ほか
映画「草原の椅子」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「草原の椅子」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
草原の椅子の予告編 動画
映画「草原の椅子」解説
この解説記事には映画「草原の椅子」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
草原の椅子のネタバレあらすじ:起
バツイチサラリーマンでカメラメーカーに勤務する遠間憲太郎(佐藤浩市)は技術職でありながら営業に回され、上にも下にも気を使う生活に疲れていました。私生活では離婚して娘の弥生(黒木華)と二人暮らしをしていました。憲太郎はひょんなきっかけで取引先の「カメラのトガシ」の社長・富樫(西村雅彦)と出会います。富樫はたたき上げの社長でしたが、最近は業績不振で人生に迷いが生じ始めていました。こうして「親友」になった二人は徐々に打ち解けていきました。ある日遠間はタクシーから見かけた美女の篠原貴志子(吉瀬美智子)に心惹かれるようになっていきます。つい足を踏み入れた貴志子を営む骨董店で、会話のきっかけも見つけられないまま10万円もする高級な黄瀬戸(安土桃山時代に美濃で焼かれた瀬戸系の陶器)を買ってしまいます。
草原の椅子のネタバレあらすじ:承
ある日、弥生のアルバイト先の上司の子供の圭輔(貞光奏風)を預かることになりました。圭輔は上司の再婚相手の連れ子で、母親から虐待を受けていた影響で心を閉ざしていました。憲太郎はなかなか懐かない圭輔に手こずっていましたが、圭輔の話を聞いた富樫は、二人を自分の故郷の「白石島」に誘います。この場所で初めて圭輔は憲太郎と富樫に心を開きました。憲太郎は知人の青年からパキスタンのフンザを写した写真集をもらいました。雄大な自然や生き生きとした人々の表情に圭輔も魅了されます。
草原の椅子のネタバレあらすじ:転
圭輔が家に帰る日が近づいていましたが、一転して圭輔の義理の父親は転職の関係で引き取りを拒否しました。実母の祐未(小池栄子)も一度は引き取るといったものの、翻意にされました。憲太郎は圭輔の父親になることも考え始めますが、貴志子から「同情や思い付きでやってはいけない」とたしなめられます。ついに憲太郎は圭輔を施設に預けることを決意します。
草原の椅子の結末
憲太郎は圭輔との最後の思い出にフンザに行くことを提案します。この旅に富樫と貴志子も同行します。訪れた桃源郷と呼ばれるフンザでひと時を過ごした4人はそれぞれ重大な決断をします。富樫は再び仕事を頑張ることを、富樫と貴志子は二人で圭輔を育て上げることを決めて物語は終わります。
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