映画「聖☆おにいさん 第II紀」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
聖☆おにいさん 第II紀の紹介：2019年日本映画。2018年10月に2週間限定上映された『聖☆おにいさん』。映画『銀魂』シリーズやTVドラマ「今日から俺は！！」などで人気の福田雄一監督と、製作総指揮として活躍する山田孝之のコンビが放つ実写化プロジェクト第2弾が登場だ。前作に引き続きイエスを松山ケンイチ、ブッダを染谷将太がノリノリで演じている。今回は若手注目株の山田裕貴が福田組初出演。本人は興奮しすぎて現場で噛んでしまったというが、コミカルな演技で作品の良いアクセントになっている。
監督：福田雄一 製作総指揮：山田孝之 原作：中村光 出演：松山ケンイチ（イエス）、染谷将太（ブッダ）、山野海（大家：松田さん）、山田裕貴（警官）ほか
この解説記事には映画「聖☆おにいさん 第II紀」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
商店街に福引きをしにきたイエスとブッダ。15枚の福引き券を集め、3回引くことができます。気合いの入っているイエスは、よりラッキーな方が引くべきだと言ってブッダに引かせます。はずれるたびに「ティッシュかー！」と大騒ぎし、そのたびにブッダは申し訳なさそうに謝ります。
運命の3回目。なんと2等が当たりました！景品は金の仏像でした。
神社に初詣でにきた二人。天界から忖度（そんたく）されている二人は、おみくじも“大吉”です。その夜、初日の出を見るため「ずっと起きている」と張り切るイエスは、二人でゲームをしようと誘います。トランプでババ抜きをしますが、ブッダは全然勝てません。「絶対次は勝つ！」と意気込むブッダにイエスが、「君は絶対勝てない。だって、ぼくがババを引こうとすると君は光るんだもん」
結局二人は寝てしまって初日の出は見られず、初夢も覚えていませんでした。
秋葉原にやってきた二人。ゲームやパソコン好きのイエスはテンションが上がり、からだが数十センチ浮いています。
今日ばかりは節約家のブッダも、「イエスが喜ぶ買い物をする」と８万円持ってきたと言います。イエスはすっかりPS4だと思い込みウキウキしてお店に入りますが、ブッダが買いたかったのは炊飯器でした。
急にイエスがいなくなってしまいました。ブッダが探すと、コスプレショップの『パイレーツ・オブ・カリビアン』ジャック・スパロウの衣裳の前でイエスが苦悩していました。
あまりに悩んでいるので、試着して写真を撮ろうと提案するブッダ。店員におだてられてノリノリのイエス。ブッダもすすめられて着替えますが、袈裟の坊さん姿に「本物感すごい！ていうかフツーすぎる」と店員。二人は巫女やメイドなど、次々と試着を楽しみました。
ゲームセンターにやってきた二人。ブッダは、どうせなら家のパソコンでできないゲームをしようと言い、イエスが選んだのは悪者を殴るゲーム。でもイエスは殴ることはせず、軽くビンタをするのみ（しかも時間切れ）。右の頬の次は左の頬を。でも3回目はできずブッダにやらせようとしますが、非暴力がモットーのブッダはどうしても手を出すことができませんでした。
そのあとUFOキャッチャーに挑戦するブッダ。天界でやったことがあるというのでイエスが話しを聞いてみると、どうやらそれは『蜘蛛の糸』のお話…。10回めでやっととれたぬいぐるみを「カンダタと名付けよう」とブッダは言うのでした。
新しいエクササイズのDVDを見ながら体を動かすイエス。ダイエットでもないのにどうして鍛えるのかブッダが聞くと、「大江戸線のホームから地上まで上がるのに、2回も休憩しちゃって…」とイエス。ブッダは「大江戸線は地獄につながってる」
そして「モーセさんに頼んで海みたいに腹筋割ってもらったら？」とからかいます。「じゃあ、空手。空手は寸止めなんだ」といってブッダを相手に練習するイエス。でも寸止めできず、ブッダの頭を叩いてしまいます。
「ほかの方法考えるか…」
あまりの暑さにイエスは畳に寝転んで涼を求めます。となりの部屋の室外機からの熱風に腹をたて、イエスはいきなりその部屋のドアをドンドン叩き始めます。幸い留守だったようで、ブッダが「ヒヤっとした」というと、イエスが「お役に立ててなにより」と。
暑いときには怖い話しだよね、とばかり稲川淳二風に話し始めるイエスでしたが、「お前だ―！」と言う前にブッダに「それ私だよね」と言われてしまいガッカリ。仕方なくイエスは弟子に電話してとっておきの怖い話しをしてもらいますが、その話も全く怖くはなく、「ヒヤヒヤしたし、すべったし、涼しくなったでしょ」
イエスは、ブッダの元気な姿を天界の者に見せてあげたいと考え、ブッダにInstagram（インスタグラム）をするようすすめます。そして密かに、ブッダが続けられるようサポートすると決心するのでした。
たまたまブッダが撮っていた、新作タピオカドリンクの写真をチェックすると、成仏できない落ち武者が写り込んでいました。イエスがその顔にスタンプを重ねて加工すると、おしゃれな写真が出来上がり♪
次はアイコン用の顔写真を撮ることに。嫌がるブッダに声をかけながら何とか撮れた奇跡の一枚は、顔がよく見えないくらい金色に輝いている写真でした。
「ある意味、奇跡…」
大家さんと孫娘がりんごを持ってやってきました。一緒に食べたいというのですが、イエスは「りんごは原罪の象徴だから」と食べようとしません。そして女の子にも「知恵がついちゃうから食べちゃダメだ」と言います。
大家さんたちがあきらめて帰ったあと、ブッダのすすめでイエスは一口りんごを食べてみます。すると、今まで聞いたことないようなむずかしいことを言い出します。冗談を言うブッダに真顔で返答し、ついには「悔い改めよ」などと口にします。
たまらずブッダはイエスにチョップをくらわせ、イエスはもとに戻りました。
ブッダ「りんごは私が全部食べる」
スーパーのタイムセールに向かう二人。でも彼らが走ると、動物たちが「我が身を使ってください」と出てきてしまうので、二人は走ることができません。気を利かせた大家さんが二人の分まで買ってきてくれましたが、「自転車買ったら？」と言われてしまいます。イエスは、免許がいらないとわかるとすぐに自転車を買い、「大天使たちが見守っているから大丈夫」と防犯登録をせずにフラフラと乗っていってしまいました。
帰ってこないイエスをブッダが心配していたそのころ、イエスは交番で職質を受けていました。
「名前は？」「イエス」
「同居人は？」「ブッダ」
「生年月日」「よくわからないけど、紀元前…」
「出身は？」「神の国です」
（わけのわからないことを言うけど、怒れない…。すごくいい人っぽいし…）
交番の警官は混乱していました。
ブッダが見ていたテレビで、こんなニュースが流れました。
「国分寺の派出所に、あらゆる犯罪を犯した瞳のきれいな容疑者たちが列をなして自首してきています！」
ブッダ「見つけた」
以上、映画「聖☆おにいさん第II紀」のあらすじと結末でした。
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