星くず兄弟の新たな伝説の紹介:2017年日本映画。1985年に公開された伝説のカルトムービー『星くず兄弟の伝説』の続編となるロックミュージカルコメディです。『仮面ライダーオーズ』の三浦涼介と『仮面ライダーキバ』『仮面ライダービルド』の武田航平をダブル主演に迎え、前作のキャストも多数参加しています。近未来を舞台に、若返った伝説の“スターダスト・ブラザーズ”が奇想天外で破天荒な大冒険を繰り広げます。
監督:手塚眞 出演者:三浦涼介(カン)、武田航平(シンゴ)、荒川ちか(ウサコ)、高木完(カン)、久保田慎吾(シンゴ)、ISSAY(チェザーレ伊東)、藤谷慶太朗(チェリー喜美雄)、谷村奈南(カンコ)、田野アサミ(シンコ)、ラサール石井(ドクター雅智)、板野友美(ラン)、野宮真貴(スペースポートスタッフ)、浅野忠信(クリスト)、夏木マリ(ベタール卑美子)、井上順(アストロ南北)、内田裕也(ロックの神様)ほか
映画「星くず兄弟の新たな伝説」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「星くず兄弟の新たな伝説」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
星くず兄弟の新たな伝説の予告編 動画
映画「星くず兄弟の新たな伝説」解説
この解説記事には映画「星くず兄弟の新たな伝説」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
星くず兄弟の新たな伝説のネタバレあらすじ:起
近未来、東京スカイツリー近くの下町。カン(高木完)とシンゴ(久保田慎吾)はかつて“スターダスト・ブラザーズ”で一世を風靡した存在でした。今やバー『Bar CAMERA』のマスターとなったシンゴは、かつて出演した映画『星くず兄弟の伝説』をバーで流しながら過去の栄光に浸っていました。そんな時、シンゴは偶然にも3人組の客(夏目あおい、馬渕有咲、石見海人)が腕のいい美容整形の『リ・エイジングスタジオ』の話をしていたのを聞きつけ、地球がダメなら月でロックスターとして再ブレイクするという野望を抱き、今や人気DJとなったカンを誘い、リ・エイジングスタジオに連れていきました。そしてすっかり若返ったカン(三浦涼介)とシンゴ(武田航平)は再びスターダスト・ブラザーズとして、月を目指して旅立ちました。
星くず兄弟の新たな伝説のネタバレあらすじ:承
月に着いたカンとシンゴは地元の芸能事務所『アストロ・プロモーション』を訪ねましたが、そこはウサコ(荒川ちか)とチェリー喜美雄(藤谷慶太朗)というパッとしないタレントしかいない超弱小プロダクションでした。社長のアストロ南北(井上順)はかつて地球では売れっ子スターだったと豪語する胡散臭い人物であり、カンとシンゴは逃げ出そうとしましたが、いつの間にかウサコによって無理やり契約書にサインさせられてしまい、結局所属することになってしまいました。
カンとシンゴの月での初ステージは場末のショーパブでした。客からブーイングを浴びせられ、すっかり意気消沈の二人は、店員に酒をねだっている酔っ払いの白髪の老人(内田裕也)に出会います。老人は二人から酒を奢ってもらうと、「スターになりたいなら“ロックの魂”を探せ」と告げました。早速カンとシンゴはロックの魂を探す冒険の旅に出ますが、月の芸能界を牛耳る巨大事務所『フラッシュバブル』の女ボス・ベタール卑美子(夏木マリ)とその部下・チェザーレ伊東(ISSAY)もロックの魂を探しており、二人を妨害すべく刺客を放ちました。シンゴは刺客の放った毒矢で負傷してしまい、カンは解毒のためシンゴをリ・エイジングスタジオ月支店に連れて行きましたが、解毒が効き過ぎたせいで二人はまさかのカンコ(谷村奈南)とシンコ(田野アサミ)という女性の姿になってしまいました。
星くず兄弟の新たな伝説のネタバレあらすじ:転
ロックの魂はウサギが餅をつく場所といわれる月の砂漠にあるとの噂を聞き、カンコとスンコは月の砂漠へ向かいました。二人はそこでギター弾きのクリスト(浅野忠信)というギター弾きに出会います。カンコとシンコはクリストが立ち寄っていた砂漠の酒場ならロックの魂に関する手掛かりが得られると考え、酒場に向かおうとしましたが、アイドルの成れの果ての危険な集団“ムーンエンジェルズ”(矢吹春奈、渡辺奈緒子)が砂漠を支配しており、旅人を襲っては殺しているというので、クリストが道案内を買ってでました。しかし、一行は道中でムーンエンジェルズに捕まってしまい、シンコは旅の目的を告げるとムーンエンジェルズは「音楽で満足させたら通す」と告げました。そこでクリストは超絶ギターテクを魅せつけて何とか通れることになりましたが、クリストは追って来た刺客の銃弾に倒れてしまいました。
カンコとシンコが酒場に着くと、なぜかウサコが営業に来ていました。しかし二人は女性の姿であるためウサコには気づかれませんでした。二人はウサギが餅をつく場所を教えられ、早速行ってみると、そこは太陽に照らされた影でウサギが餅をつく様子が型取られている場所でした。するとそこにショーパブで出会ったあの白髪の老人が現れました。老人の正体は“ロックの神様”であり、二人にロックの魂を授けると元の男性の姿に戻してくれました。
星くず兄弟の新たな伝説の結末
ロックの魂を手に入れたカンとシンゴはステージに立ち、客から盛大な拍手喝采を浴びました。ところが、この場にまだロックの魂を諦めきれないベタール卑美子が現れ、そしてロックの魂に力などないと言ってアストロ南北も現れました。実はアストロ南北とベタール卑美子は夫婦であり、ウサコは二人の娘だったのです。ところが、夫婦の仲に嫉妬心を覚えたチェザーレ伊東はアストロ南北に向けて発砲、シンゴはアストロ南北を庇って被弾、命を落としてしまいました。その様子を見ていた3人の天使はシンゴを哀れみ、天使の力を失うことを承知の上でシンゴの命を助けました。
気が付くとシンゴは元の老いた姿に戻っており、いつも間にか東京の下町のバーに戻っていました。夢オチかと思って目覚めたシンゴの前になぜかチェザーレ伊東が現れ、発砲したところで映画は幕を閉じます。
ところが、この映画の撮影現場を密着取材していた女性記者が、手塚監督に対してこんなラストでいいのかと詰め寄りました。そこで監督はスタッフと相談のうえで新たにラストシーンを取り直すことにしました。
物語はシンゴが撃たれた直後の月のステージに戻り、アストロ南北が若者に向かって夢を忘れちゃいけないと歌い上げた後にシンゴは息を吹き返し、その場の全員で歌って映画は今後こそ幕を閉じました。
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