救いたいの紹介:2014年日本映画。東北震災後、苦悩と葛藤を抱えながら生活する東北の人々。前に進もうと必死で生きる人々に寄り添う医師夫婦役に、鈴木京香と三浦友和が演じます。消えることのない心の傷とどう立ち向かうのか…。悲しみの先に、愛をつかもうと奮闘する人々を描いたヒューマンドラマ。
監督:神山征二郎 出演:鈴木京香(川島隆子)、三浦友和(川島貞一)、貫地谷しほり(鷹峰純子)、渡辺大(三崎大樹)、土田早苗(小柳倫子)、中越典子(吉田美菜)、藤村志保(吉田ふみ江)、津川雅彦(岸義行)、ほか
映画「救いたい」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「救いたい」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
救いたいの予告編 動画
映画「救いたい」解説
この解説記事には映画「救いたい」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
救いたいのネタバレあらすじ:起
仙台医療センターで麻酔科医長を務める川島隆子。夫の貞一は、東北で起きた震災を機に被災地で診療所を開き、隆子とは別に暮らしています。
隆子と同じ病院で働く麻酔科医の鷹峰純子は、地震の時に父親を亡くし、数年たっても立ち直れないでいます。
行方不明だった純子の父親を捜索の際、手伝った自衛隊の三崎大樹。三崎は純子に好意を寄せていますが、三崎を見ると亡き父のことを思い出す純子。三崎との関係に純子は悩みます。
貞一の釣り仲間・岸義行は壊滅状態だった工場を息子と立て直し、伝統の祭りを復活させようと奮闘していました。
救いたいのネタバレあらすじ:承
岸は神輿を見て、もう一度祭りを行うことを仲間たちと固く誓います。
貞一は、仮設住宅をまわって一人一人に声を掛け、診察を行います。家族を失い愚痴ばかり言う老人。震災に紛れて悪さを働く者。津波で流された自宅に戻ろうとする者。月日は流れても、まだまだ問題は山済みです。それでも生きていかないといけない人々。
家で純子は父親の写真を見て、一人打ちひしがれます。純子は幼い頃に母親を亡くし、その上震災で父親も亡くしています。一人ぼっちになった純子は、病院へも出勤できなくなっていました。
隆子は純子のことで三崎に会いに行きます。純子のためにも、これ以上会わないよう三崎に頼む隆子。
救いたいのネタバレあらすじ:転
神社では着々と祭りの準備が進んでいます。
隆子は純子に自身の流産の話をします。救いたくても救えなかった子供の命。辛くて仕事が手につかなかった隆子。しかし夫の支えがあり、医師を続けることができました。隆子は純子に一日でも早く現場に戻ってくるよう、勇気づけます。
一方、震災に紛れて詐欺を働く男たちに腹を立てた貞一は、男たちと喧嘩を始めます。そして後ろから頭を殴られた貞一。怪我は軽くて済みましたが、心配した隆子が駆けつけます。
貞一の診療所で看護婦として働く美奈は、夫を亡くし義理の母と二人で暮らしています。美奈が家に帰ると、義母が腹痛を訴えて倒れてしまいました。腸閉塞で緊急手術の必要があり、ドクターヘリを呼びますがすべて出払っています。代わりに自衛隊のヘリで運ばれる義理母。病院では麻酔科医として純子が担当します。手術は無事成功。
救いたいの結末
隆子は貞一に、子供を流産した時の話をします。後悔している隆子ですが、貞一はそんな隆子をフォローします。麻酔科医として一線で活躍する隆子を誇りに思う貞一。
手術からしばらくたち、退院した義母。義母は美奈に、いい人を見つけて新たな人生を歩むよう伝えます。それを聞いた美奈は、地震さえ来なければ夫と死ぬまでずっと一緒にこの家で生きていくつもりだったと泣きじゃくります。
医師として復帰した純子は、三崎と船で会います。三崎の妹も震災で亡くなっていました。
祭りの日、神輿を見ようと大勢の人が駆けつけます。
以上、映画「救いたい」のあらすじと結末でした。
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