スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者の紹介:2017年日本。テレビゲームやアニメ作品などで展開される『ダンガンロンパ』シリーズの外伝を覗く第2弾『ダンガンロンパ2』と『ダンガンロンパ3 希望編』の間を描いた短編作品です。『エヴァンゲリオン』の緒方恵美と『名探偵コナン』の高山みなみがダブル主演を務めています。
監督:野亦則行 声優:緒方恵美(狛枝凪斗/苗木誠)、高山みなみ(日向創/カムクライズル)、朴璐美(終里赤音)、岸尾だいすけ(九頭龍冬彦)、小林ゆう(小泉真昼)、三森すずこ(西園寺日寄子)、細谷佳正(左右田和一)、荒川美穂(ソニア・ネヴァーマインド)、茅野愛衣(罪木蜜柑)、安元洋貴(弐大猫丸)、福山潤(花村輝々)、三石琴乃(辺古山ペコ)、小清水亜美(澪田唯吹)、中原麻衣(雪染ちさ)、水瀬いのり(安藤流流歌)、江口拓也(十六夜惣之助)、藤田咲(忌村静子)、大本眞基子(舞園さやか)ほか
映画「スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者の予告編 動画
映画「スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者」解説
この解説記事には映画「スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者のネタバレあらすじ:起
狛枝凪斗(緒方恵美)は平凡な学園に通うごく平凡な高校生です。狛枝は自分が持っている人とは違う何かを語ろうとしたその時、「遅刻、遅刻!」と走り込んできた舞園さやか(大本眞基子)に突き飛ばされ、その拍子で走行中の車に激突して草むらに跳ね飛ばされてしまいました。木からはイガグリと猫が落ちてきて、狛枝は猫に引っ掻かれ、「僕って運が悪いな」と思いました。
転んださやかに「よそ見歩きは危ないぜ、子猫ちゃん」と手を差し伸べたのは苗木誠(緒方恵美(二役))でした。さやかはすっかり苗木に一目惚れしてしまいました。
「世の中には、世界を動かす才能に溢れた人がいる。僕はそんなんじゃない。ただの僕だ。別に羨んでるわけじゃない。別に気楽でいいだろ? 主人公なんて窮屈で大変だよ」―――狛枝はそう思いながら校門をくぐりました。
狛枝は同級生の左右田和一(細谷佳正)や九頭龍冬彦(岸尾だいすけ)から保健室に行って来いと言われましたが、保健室で罪木蜜柑(茅野愛衣)に手当をしてもらっていると今度はホームランボールが飛び込んできました。それでも狛枝は「僕が不運になっているということが、誰かが幸運になっているということだよね。僕はみんなの幸せに貢献できてるんだ」と全くめげてはいませんでした。
その時、左右田は教室に入ってきたソニア・ネヴァーマインド(荒川美穂)にデレデレし始め、狛枝は夢があるというのは素晴らしいことだと語りました。九頭龍が「お前には夢はないのか」と問うと、狛枝は「僕には夢なんて大層なものはないよ」と語りました。
九頭龍は「とぼけやがって。お前が猫被るのをやめて本気出したら結構面白くなるんじゃねえか」と諭しました。左右田はソニアとお茶する約束をこぎつけており、狛枝は「凄いじゃないか! 左右田くんの長年の願いが叶ったんだね!」と褒め称えました。
スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者のネタバレあらすじ:承
左右田とソニアがお茶する当日。左右田は待ち合わせ場所に向かっていました。途中で狛枝や九頭龍と出くわした左右田は「俺なんか機械いじりが好きなだけのただのガキだし、考えてみたら全然ソニアさんとは釣り合わない」と弱音を吐きました。
九頭龍は「男なら一度決めたら家柄だろうが何だろうが関係ないだろう!」と諭し、狛枝は「左右田くん、君は王女様であるソニアさんに匹敵する才能が欲しいんだね。その気持ちはわかるよ。世の中の人は才能がない人がほとんどだ。才能がない者は幸せになればいいんだよ。人は才能に振り回される。大きな才能は幸せの邪魔でしかない。ソニアさんも幸せなことばかりじゃないはずだよ」背中を押しました。勇気づけられた左右田は待ち合わせ場所に向かいました。
狛枝は九頭龍に「あーあ、才能なんてなければいいのに。ソニアさんが普通の女の子だったら左右田くんは悩まずに済んだわけだし。僕はね、才能が憎いんだ。できればこの世から才能というものをなくしてしまいたい。才能なんてなければみんな程々に生きて、程々に幸せになれるよね。素晴らしいことだろ?」と持論を語りました。
九頭竜は辺古山ペコ(三石琴乃)が自分を見張っていることに気付き、「お前って気持ち悪い。まあ、お前らしくていいんだけどよ」と声を掛けると、左右田の前祝いとして一杯やろうと持ちかけました。その直後、狛枝は落ちていたビンに足を引っかけて転んでしまい、九頭龍は「不運はお前の才能かよ」と呆れました。
時を同じくして、この世界に異次元からカムクライズル(高山みなみ)がやってきました。「随分と深く潜りましたね。ここが最下層の世界ですか。どうしようもありませんね。壊しましょう。つまらない」
スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者のネタバレあらすじ:転
とある斎場では左右田の葬式が営まれていました。狛枝と共に参列していた九頭龍は辺古山からの情報で左右田は何者かに殺害されたことを知りました。狛枝は警察に任せようと言いましたが、九頭龍は自ら左右田の仇を取る決心を固めていました。狛枝は「僕なんかが行っても足を引っ張るだけだよ」と留まることにしました。ソニアと辺古山も九頭龍と行動を共にすることにしました。狛枝は降りしきる雨に打たれていました。
その夜、九頭龍、ソニア、辺古山は建設中のビルでカムクラと対峙していました。カムクラこそが左右田を殺した真犯人であり、カムクラは自らを「世界の破壊者」と名乗りました。カムクラは左右田を殺したのは「誰でもいいんですよ。“彼”の友だちならね」と理由を語り、九頭龍たちはカムクラに立ち向かっていきました…。
その頃、狛枝は自宅に戻っていました。そこに辺古山から電話があり、「いいか、よく聞け。時間がない。左右田を殺した犯人の狙いはお前だ。あれはお前の敵う相手じゃない。お前は逃げ延びて、いつか仇を取ってほしい。私は坊ちゃん(九頭龍)を守れなかったから…」と伝えてきました。
その直後、辺古山は現れたカムクラに殺害されました。辺古山の電話を奪ったカムクラは「狛枝凪斗ですね。僕は世界の破壊者。世界は壊れましたか? それともまだですか? ならば壊れるまで続けましょう。一人ひとり、ひとつずつ壊します」と挑戦状を叩きつけてきました。
スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者の結末
狛枝はビルで九頭龍とソニアの遺体を発見しました。ビル内部でカムクラと対峙した狛枝は「僕は才能が憎い。だから君を消す」と宣言しました。狛枝は自らの才能である“不運”を使おうと考えたのです。
狛枝は野球ボールをカムクラめがけて投げつけましたが、いずれも跳ね返って狛枝の元に戻ってきました。カムクラはそれは「希望だ」と語り、狛枝は「ならば、これがその希望だよ!」と全力でボールを投げました。ボールは鉄骨に跳ね返り、鉄骨を固定していたネジ全てが外れました。
狛枝は「僕みたいな運の悪い奴が、どうやっても君を倒せるとは思わない。でもネジが全て外れたのはよっぽど運が悪くなきゃできないよね」と語り、九頭龍の拳銃を壁に向けて発砲しました。銃弾は跳ね返り、狛枝の頭を直撃しました。次の瞬間、ビルは倒壊しました。
瓦礫の中から死んだはずの狛枝が起き上がりました。カムクラは「世界の破壊を完了しました」と宣言すると、狛枝とカムクラは白い空間へと移動しました。狛枝は「やっと目が覚めたよ」と語りました。実は狛枝がこれまでいた世界は「新世界プログラム」によって創造されたものであり、いわば夢の中の世界と同じようなものでした。
「新世界プログラム」での左右田たちは、ジャバウォックでのコロシアイの時に生まれた狛枝の精神的ショックを取り除く役割を担っており、狛枝は「才能が嫌いだなんて僕らしくない。世界には希望が必要だ。偉大な才能こそが希望だ」と語りました。カムクラは「この世界は狛枝が望んだ世界であって、一つの可能性だ」と語り、新世界プログラムを終了させました。
狛枝は日向創(=カムクラ)に起こされました。狛枝は「君たちが真相に辿り着いてくれるとは」と語ると、狛枝の前に左右田や九頭龍、ソニア、辺古山たちが現れました。九頭龍と左右田は狛枝に「どんな夢を見てたんだ?」と訊くと、狛枝は「悪い夢じゃなかった」と答えました。狛枝と日向は握手を交わし、「行こう、希望の世界へ」と宣言しました。
以上、映画「スーパーダンガンロンパ2.5 狛枝凪斗と世界の破壊者」のあらすじと結末でした。
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