多動力 THE MOVIEの紹介:2019年日本映画。急上昇中の企業に入社した鈴木は、報告書、会議、ミーティングばかりの会社生活にうんざりしていた。ある日、居酒屋に行くと、その店のチェーンのオーナーが会社の先輩の堀口であることを知り、堀口と話をするようになりました。その時、会社のビルは衝撃と共に無人島へと飛ばされました…という内容の堀江貴文原作のベストセラー小説の映画化です。勝ち組になるための社会を生き抜く術が、随所に見えるSFドラマです。
監督:ハシテツヤ 原作:堀江貴文 出演者:岩義人(鈴木一郎)、福山聖二(堀口)、さがね正裕(今井)、加護亜依、ほか
映画「多動力 THE MOVIE」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「多動力 THE MOVIE」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
多動力 THE MOVIEの予告編 動画
映画「多動力 THE MOVIE」解説
この解説記事には映画「多動力 THE MOVIE」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
多動力 THE MOVIEのネタバレあらすじ:起
ZUZUTOWNに入社した鈴木一郎(岩義人)は、企業のビジネスマンとして報告書、ミーティング、会議に追われる日々に嫌気がさしています。もともとシェフになるのが夢だった鈴木でしたが、大学の就職活動で無難に成長企業に応募していました。
久しぶりに大学時代の仲間と居酒屋に集まった鈴木は、そのチェーン店のオーナーの写真を見て驚きます。会社の先輩社員の堀口(福山聖二)でした。仲間に話をすると、この社長は若手ながら凄い人だと褒め称えていました。
会社のエレベーターの中で堀口と二人きりになった時、鈴木は思い切って聞いてみます。「口癖の、経費計算を自分でする人は出世しない、という事はどういう事ですか?」すると堀口は「普通の人は時間を無駄に使っている、毎日が楽しければそれでいい」と言います。
その時エレベーターに激しい衝撃が襲いました。同時に会社ビル内にも衝撃が襲っていました。どうにかエレベーターから脱出した鈴木と堀口でしたが、一人の社員が「外が大変な事になっている」と言います。
多動力 THE MOVIEのネタバレあらすじ:承
ZUZUTOWNのビルが無人島に飛ばされていました。テレビやネットではZUZUTOWNのビルが消えたと流れています。この状況下でも社長は今井部長(さがね正裕)を従え「君たちはそのまま仕事を続けろ」と命令し「嫌な奴は出て行け」と言い放ちます。
仕方なく仕事をする社員たちは空腹を訴え始めます。すると今井らが非常食を持って来ました。慌てて食べた鈴木はむせこんでトイレに走ります。会議室では社長ら幹部が豪華なものを食べていました。鈴木は通りかかった今井に「社長だけいいものを食べている。差別だ!」と文句を言います。今井は「お前は社長のおかげて生きられるんだ。社長はいいものを食べることが出来る価値の高い人だ!」と叱りつけます。
そこへ堀口がやってきて「ついて来い」と言います。そして堀口は鈴木に「無駄に過ごす時間を排除し、自分の時間を有効に使え」「最低3つの肩書きを持て、そうすれば自分の価値は1万倍になる」など持論を話しました。
多動力 THE MOVIEのネタバレあらすじ:転
堀口は会社内で自由な行動をとっていました。会議でもスマホをいじりますが、今井部長や社長も何も言いませんでした。その堀口が出ていくのを追って鈴木も出て行こうとすると、今井部長が「お前は仕事をしろ」と言います。鈴木が「どうして堀口さんは?」と聞くと、今井部長は「堀口は、他社の10倍の利益を上げ、会社に貢献しているから社長も放っておけと言っている」と言いました。すると鈴木は「僕は社長から堀口を見張れと言われている」と嘘をつき追いかけました。
堀口は「ここに居る動物を獲って食料にしよう」と言ってハンガーでワナを作りはじめます。鈴木も一緒に作り、失敗をかさねながら、やがて野兎を捕まえました。シェフになりたかった鈴木が料理を作ると、堀口が「美味い」と言ったので、鈴木は同僚社員を呼んで、美味しく食べました。
すると堀口は「今から食料と水を調達に行く、来たい奴は付いて来い」と言うと、全員が同調します。今井部長が「今は仕事だろうが!」と怒鳴るも「今は生き残ることだ!」と全員が言います。
多動力 THE MOVIEの結末
「現役を作れば分身が寝てる間も分身が勝手に働いてくれる」という堀口の言葉通りに、鈴木が教えたことを皆がやりはじめ、鈴木は別の事が出来るようになりました。そこで堀口は「上司を仲間に引き入れよう」と言うと、高橋が手を挙げ、鈴木がサポートします。二人の説得で今井部長が仲間に入ると、係長とチーフもやって来ます。
社長は会社で、明日同じ現象が起こり、ビルが元の位置に戻るという情報を手に入れます。そこで社長は高橋に「明日ヘリが迎えに来るから外で待ってなさい」と嘘を教えました。
翌日、衝撃が走りビルは消えました。東京に戻った社長はたった一人の生き残りとして同情され、商品も飛ぶように売れます。社長に騙されたと怒る社員達に堀口は「船を作って帰ろう」と言ってGPSを見せました。東京に戻った鈴木は夢だったシェフになるため、会社を辞めます。
鈴木の働く店に堀口がやって来ました。料理をふるまった鈴木に堀口は「北極へ行く、ここは騒がしいから」と言います。テレビでは社員達を置き去りにした社長が、殺人罪で訴えられ集中砲火を浴びている様子が映し出されていました。
以上、映画「多動力 THE MOVIE」のあらすじと結末でした。
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