滝を見にいくの紹介:2014年日本映画。「南極料理人」などを制作した沖田修一の監督脚本作品。出演者は全員オーディションをして、演技経験のない素人を含む7人が抜擢されました。「40歳以上の女性ならどなたでも」という条件の元、集まった女性たちがおもしろくもせつない演技をして、見る人たちを魅了した作品です。独特の作風で、素人の女性を使っていることが、かえって現実的でおもしろい映画に仕上がっています。紅葉を見にきたはずのおばさんたちが、頼りないガイドのせいで道に迷ってしまいます。山に取り残された女性たちは、やがて本性を表し始め、泣いたり笑ったりの騒動を巻き起こします。
監督:沖田修一 出演者:根岸遥子(根岸純子)、安澤千草(谷由美子)、荻野百合子(関本百合子)、桐原三枝(桑田三枝)、川田久美子(田丸久美子)、徳納敬子(花沢敬子)、渡辺道子(三角道子)、黒田大輔(ツアーガイド)
映画「滝を見にいく」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「滝を見にいく」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「滝を見にいく」解説
この解説記事には映画「滝を見にいく」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
「滝を見にいく」のネタバレあらすじ:紅葉バスツアー
ある紅葉バスツアーに中年の女性7人が集まります。ガイドはどこか頼りなく、紅葉のことをバスの車内で説明しますが、誰ひとりとしてまじめに聞いていません。バスは紅葉した山へ到着し、一行は紅葉を見に山の中へ入りますが、ガイドは相変わらず便りなく道に迷ってしまいます。文句を言う女性たちを残して、ガイドは人に聞いてくると言ってその場からいなくなってしまいます。そこを離れないように言われた女性たちでしたが、一向にガイドが帰ってこないことに不安になります。一人の女性が、あのガイドは半人前で、ツアーの目的が「滝を見に行く」ということでありながら、彼自身滝を見たことがないと話します。
「滝を見にいく」のネタバレあらすじ:山をさまようおばさん達
ガイドは帰ってこず、ガイドのお粗末さに気づいたおばさん達は、自分たちの力で下山しようと試みます。とんがりコーンを持っていたおばさんがいたので、道導べのためにとんがりコーンを一つずつ落としていきますが、元きた道に戻ってきたりと上手くいきません。イライラが募ってきたおばさん達は、一人の女性が虫よけスプレーをまきちらしたことにより、けんかを始めます。それをなだめる人がでてきたりと、時間を一緒に過ごしていくうちにそれぞれの本性をあらわしていきます。
「滝を見にいく」のネタバレあらすじ:騒ぐおばさん達
7人のおばさん達は最初はみえをはって互いに嘘をついたりしていましたが、一緒に過ごしていくうちに連帯感のようなものが生まれていきます。おばさん達はそれぞれの人生で、それぞれに苦悩しており、いつしか自分の気持ちをはき出すように、本当の気持ちを伝えあいます。あるおばさんは踊ったり、違うおばさんは泣いたりと、一行はどんどんと騒がしくなります。そして辺りはとっぷりと日が暮れてしまいます。おばさん達は自分たちがリュックに入れているおやつを出し合い、夜をしのぐことにします。
「滝を見にいく」のネタバレあらすじ:寝ながら大合唱
おばさん達は自分たちの手持ちのものや木の実を集めて、なんとか夕飯の準備をします。そんなことをしているうちにおばさん達はどんどんと楽しくなっていきます。今まで経験しなかったことを、知らない人達と経験し、おばさん達のボルテージは上がっていきます。夜寝るときは寒いため、体を寄せ合います、あるおばさんが歌を歌ったことをきっかけに、おばさん達は楽しく大合唱を始めます。翌日になり、すっかり仲良くなったおばさん達は、いきようようと下山しようと歩き出します。一人のおばさんがせっかくだから、本来の目的である滝を見たいと言います。
「滝を見にいく」の結末:ガイドを残して
おばさん達は本来の目的である滝を見ながら、何か心につかえているものが取れていくような気持ちになります。滝を見たおばさん達が歩いていると、昨日いなくなったガイドがひょっこり現れます。「無事でしたか?」というガイドに、おばさん達は怒りが湧きあがり、彼を袋だたきにします。農家のトレーラーに7人は乗せられながら山を下山します。ガイドはそのまま山に取り残され、とぼとぼと下山していくのでした。
以上、「滝を見にいく」のあらすじと結末でした。
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