種まく旅人 ~夢のつぎ木~の紹介:2016年日本映画。岡山県赤磐市を舞台に、亡くなった兄の遺志を継ぎ、女優の夢をあきらめて桃の栽培に励む若い女性と、日々の仕事に追われ夢を見失いかけている農林水産省の若い職員が出会い、少しずつ距離を縮めていきます。種まく旅人シリーズの第3弾です。
監督:佐々部清 出演:高梨臨(片岡彩音)、斎藤工(木村治)、池内博之(片岡悠斗)、津田寛治(岩渕源太郎)、海老瀬はな(片岡美咲)、安倍萌生(片岡知紗)、井上順(高橋浩一)、辻伊吹(高橋直輝)、吉沢悠(森川卓司)、田中麗奈(森川みのり)、ほか
映画「種まく旅人 夢のつぎ木」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「種まく旅人 夢のつぎ木」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
種まく旅人~夢のつぎ木~の予告編 動画
映画「種まく旅人 夢のつぎ木」解説
この解説記事には映画「種まく旅人 夢のつぎ木」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
種まく旅人~夢のつぎ木~のネタバレあらすじ:起
片岡彩音は、一度は女優を夢見て上京したものの、4年前、兄・悠斗が突然の病に倒れたことをきっかけに故郷の岡山県赤磐市に戻り、悠斗の死後は市役所に勤務しながら、兄の跡を継いで桃の栽培を続けていました。悠斗は生前、新種の桃をつぎ木して栽培し、『赤磐の夢』と名付けて品種登録を申請していたのですが、彩音はその結果を心待ちにしています。そんな彩音のことを、レストランを営んでいる兄嫁・美咲や、桃の酒を作る宝酒造の高橋親子など周囲の人々は暖かく見守っていました。
木村治は農林水産省の職員。次官から、お盆に大分県の実家に帰省する途中に全国屈指の桃の名産地である赤磐市に立ち寄り、生産現場を調査する様に命じられます。市役所の上司・岩渕から木村の案内役を命じられた彩音は、おしゃべりで軽いノリの木村に辟易しながらも、農産物の直売所や自宅の桃畑などの案内をします。
種まく旅人~夢のつぎ木~のネタバレあらすじ:承
市役所の仕事と並行して1人で桃の栽培をしているため、彩音の桃畑は手入れが行き届いてはいませんでした。彩音の妹・千紗は高校でバレー部に所属しており、将来はバレーの選手になる夢を持っていました。しかし、監督からレギュラーは無理だと言われます。ヤケになった千紗は、彩音と口論になってしまいます。翌朝早く、彩音の家に木村が訪れ、桃の収穫を手伝います。作業しながら木村は、大分県臼杵市で有機茶農家を営んでいる兄夫婦のこと、その兄夫婦を見て、幸せな農業が出来る日本に変えてやろうと言う理想を持って農林水産省に入ったこと、しかし現実はなかなか上手く行かないことなどを語ります。
種まく旅人~夢のつぎ木~のネタバレあらすじ:転
彩音が木村に『赤磐の夢』の味見をさせている間に終電を逃してしまい、木村は彩音の家に泊まることになってしまいます。千紗は友人たちとカラオケに行くと言って出掛けてしまったため、家には木村と彩音2人きりになり、2人とも眠れぬ夜を過ごすのでした。そんなある日、農林水産省から『赤磐の夢』登録出願拒絶の知らせが届きます。夢を見失った彩音は桃栽培を辞める事にし、宝酒造の社長や美咲に報告します。ヤケ酒で酔った彩音が木村にキスしないのかと聞くと、木村は「つけ込む様なマネはしたくない」と答えます。
種まく旅人~夢のつぎ木~の結末
市役所の仕事中に、近所の男の子・リョータにからかわれた彩音は怒ってリョータを追いかけます。すると行き着いた先は彩音の桃畑でした。そこには、彩音が手入れを辞めて荒れた桃畑の手入れをする近所の人々の姿がありました。木村が皆に声を掛けてくれたのです。近所の人々は、1人で悩まないでみんなで助け合おう、ここは赤磐です、と彩音に語りかけます。彩音は嬉しさのあまり、思わず涙するのでした。
東京に戻った木村は、次官に農村地域における雇用と所得確保についてのレポートを提出します。
翌年の春、赤磐市政施行10周年記念式典に木村も招かれます。式典の後、彩音は木村と桃畑を見つめるのでした。
以上、映画「種まく旅人~夢のつぎ木~」のあらすじと結末でした。
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